2010年07月25日

時代と舞台のズレをどう評価するか@借りぐらしのアリエッティ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で「借りぐらしのアリエッティ」観てきました。原作敢えて未読。
 まあ、舞台が日本なのに小人たちの名前が外国(どうやら英国らしい)のままとか、調度品にも日本らしさが微塵もないとか、家政婦が小人に執着した理由が単に主人のためにしては度が過ぎるとか、幾つか気になる点はありましたが…

 お話自体はシンプルなボーイ・ミーツ・ガール(でもってお別れ)もの。少年がそのまま病気で亡くなってしまいそうなラストの余韻がどうにも不安げですが、物語自体は小人視点がメインの割と地味な日常劇。魔法やら深きものどもが出ずとも、現代ファンタジーは成立するものですね。

 地味だけど、まあ子供からお年寄まで安心して観られる映画ではないかと。

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2010年07月10日

継ぎ接ぎシーンの積み重ね@某踊る3・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で観てきました。
 正直、そんなに詳しい訳ではないのですが、態々3やるからどんなものかと思って観に行ったのですよ。

 ・そしたら、小栗とか小栗とか小栗とか…えーと、この映画のタイトルって何だったっけ?主役は誰だったっけ?

 ・閉じ込められた署内でテレビ映し出してたのはF-04B、kyon2が持ってたのが白ペリアなのは明確に分かった。どうせなら署員割当端末をBBBにしたら?w

 ・てか、あの杜撰な引っ越しは何? 一般庶民の引っ越しじゃないんだから、てかうちの引っ越しでもあんな短期間で終わらなかったんだから、オフィスの引っ越しとかWBS引いてエリア毎に順次進めていくものだと思うんですが…

(その他、ツッコむのも嫌だけど職業上苛立つ事項を幾つか)

 ・あと、セキュリティシステムの杜撰さが有り得ない…頭の悪いパスワード入れたら実行とか。携帯電話のロック解除かよw

 というか、何故ああいうものがIDCに設置されないのか理解できない。署にサーバ室を設置するということは、逆を言えばそれをメンテナンスできる人間が最低限その建物に常駐してないといけない訳で、更にあんなシステムが引っ越し完了前に稼動してるとかもう意味不明。

 まあ、言いたい事としてはシステムは人間(ヒューマンエラー)がトラブルの主因だって事なのでしょうが、それはネカフェで書き込みする煽り耐性の足りないおバカさんの部分だけでいいだろ…

 とまあ、ツッコミ所満載で楽しかった気がします。ほんのり。

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キャラ多過ぎじゃね?w@プレデターズ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○てな訳で、某映画の後にプレデターズを観ました。
 三位決定戦がTV放送あったら、映画やめてそっち観たんですけどね…

 プレデターの狩りの標的として投下された人間とプレデターの戦い、と思いきや妙に人間同士の遣り取りが多め。予算の都合かプレデターの出番がかなり少なかった気もしますが、人間が助け合ったり見捨てたり裏切ったりと場面の合間も退屈はしません。

 その反面、プレデターの襲来シーンや息詰まる対決はそう長くないので、そこを期待して観に行くと少し物足りないかも。最初に人間のメンバーの脱落順を予想してみると、なかなか面白いかもですよ…?

(´-`).。oO(然し、あのオチは意図的にB級にしようとしたものか…)
     #何を食べて生き延びてたのか、それが最大の謎かも。

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2010年06月05日

衝撃はないけど、ついニヤリとする@告白・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で「告白」観て来ました。

 ※感想編集中。

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2010年06月04日

お約束だらけの幕の内@プリンス・オブ・ペルシャ 雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で「プリンス・オブ・ペルシャ」観てきました。
 一見するとディズニー提供ってせいもあって「ゲーム原作にかこつけたラブロマンスかよ」って見えなくもないですが、実際のところは攻城戦あり市街戦あり砂漠戦ありアサシン戦あり、果ては飛び道具同士の熱い戦いありとアクションもそれなりに楽しめるので、特に歴史を知らなくても原作ゲームを知らなくてもOK。

 ダチョウレースとかアサシン(劇中ではハッサンシン)の武器とか、単なる西洋ファンタジーと違う独特の雰囲気がちゃんとあって、安定して楽しめました。

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2010年05月03日

久々の刺激的なSF映画@第9地区・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、レイトショーで第9地区観てきました。
 表層的な触れ込みだけで見るとエイリアンと人間の外交SFかと思わされるのですが、不思議なほどに「エイリアンが種族全体での見解を示さない」ことから、徐々に「人間が他者とどう向き合うか」が終始問われるスタンスの作品に変貌していく様が何とも小気味良い感じ。

 まあ、主人公がアレしてソレして騒動の渦中に放り込まれる(というか飛び込んでいく)出来事を軸にしつつ、人間とか(軍需)産業とか外交とか都市とか様々な要素が坩堝の中に放り込まれているので、それぞれの要素に目を向ければ向けるほど考えさせられる辺りが、中々巧く作ってありますね。

 とか何とか格好つけたこと言いましたけど、一番面白かったのは「主人公がどうなるか全く先が見えない」展開と虚実の境界を彷徨うような映像構成の組み合わせでしょうか。真面目に社会的なことを考えなくても、単純にドキドキハラハラなSF映画として観てもいける感じ。

 あの後主人公達はどうなったのか…って、結局続編作るのかよ!w

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2010年04月18日

なんか普通のファンタジー映画@アリス・イン・ワンダーランド 雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、アリス・イン・ワンダーランド観てきました。
 元々変なキャラとシュールな会話が売りの原作だけあって、ティム・バートンが監督しようがジョニー・デップが気狂い帽子屋やろうと、雰囲気が特異になったり会話がヘンになったりはしないはずなので、どんな感じになるのかなーと思って観たら…

 予想外に普通のファンタジー映画になってて驚いた。別にアリス出さなくていいじゃん!みたいな感じ。いや、まあ、それなりにまとまってはいるのですが、何か普通に「異世界からやってきた勇者が怪物を倒して悪い女王様が放逐されて世界に平和が」っていう展開には、ティム・バートンも丸くなったのかなーと思わざるを得ないw

 脚本が女性なんだろうなーってのは序盤と終盤の現実世界の展開でちょっとロコツに出てるので、その辺アリスでやらなくても(=アリスには永遠の少女であって星井)って思う時点で、私にもロリコンの兆候があるのかしらん。

 あと、大人アリスが妙に病人っぽい顔をしてるのが気になりました。微妙に白っぽい顔をしてるせいか目の下の隈がみょーに目立って不健康そうなアリスが大画面に映るのは…白の女王(吹替:深田恭子の何処かとぼけた感じが意外に悪くなかった)は真っ白ベースだから逆に気にならないのですが。一般的なアリスのイメージってもっと元気な女の子だと思うんだけどなー?

 まあ、でも、如何に監督や俳優が頑張ろうとアリスのネームバリューがなかったら、このプロットじゃ只のありふれたファンタジー映画だしなぁ…

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2010年04月17日

全力全壊は愛の証@(前略)なのは(中略)1st・雑感

 カテゴリー:あにおただもの。/カテゴリー:劇場で観た映画

○やっとこさ魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st観てきました。
 流石に普通に大人料金払って行くのやだなーと思ってたので、レイトショー狙いで。細かいこと言うの面倒なんで簡潔に済ませますと…(てか、↑のタイトルだともうA'sもStSも予定のうちなんだろうから当然↓になるんだけど)、

 フェイト・テスタロッサの、フェイト・テスタロッサによる、フェイト・テスタロッサのための映画。劇場を出るとき間違いなくお前は「フェイトは俺の嫁」と言うッ!以上。

 正直、この頃のフェイトのバリアジャケットが一番可愛いと思い直しました。ええ。ぱっつんぱっつんで母性剥き出しのフェイトママ@StS・真ソニックも悪くはないんだけど。A'sは…ノーコメント。

 唯一敢えて不満を言うなら「高町家誰も喋らねぇぇぇぇ!(モブキャラ扱いかよ!w)」ってところでしょうか。まあフェイト(中略)映画でそれを言うのは野暮ですね、はい。

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2010年04月10日

誰にも理解されない孤独を背負い、日々戦う@ハート・ロッカー・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で「ハート・ロッカー」観てきました。
 いやー、最初は単にアカデミー賞取ったという理由だけで観に行ったのですけど、そんな私の軽い気持ちを最初の10分くらいで軽々と打ち砕いてくれましたね。

 ※以下ネタバレ抑止のため追記欄に。

最初のミッションであっけなく爆弾処理班のリーダーが即死。この時点で「ああ、この映画は単なるヒロイックな戦争映画じゃなくて、生と死の境界線を揺らぐ何処かペシミスティックな映画なのね」と叩きのめされます。

その次に新しく赴任した爆弾処理班のリーダーとメンバーの戦いの日々がこの映画のメインなのですが、もう何というかIT業界の日常くさくて泣けてくる。サンボーンはプロセスとかルールを守って仕事を組み立てていくタイプ、ジェームズは終わり良ければ全て良しで特攻してくタイプ。こういう人間同士が同じチームにいたら毎日がスリリング…

そんな何処かリアリティのあるフィクションなんですけど、臨場感ある舞台(そりゃヨルダンで撮影すれば、ね)と緊張感溢れる爆弾処理ミッションの組み合わせが、存分に戦場を追体験させてくれます。あれだけの映画をかなりの低予算で作り上げるとは…なるほど、アカデミー賞を取るだけの映画だったなと。

終盤に一旦日常に戻って、ジェームズが子供にだけ本音を呟いて、また戦場に戻っていく姿が印象的でした。(下手すると職場の人間も含めて)誰にも自分の仕事を理解して貰えない悲哀というか、孤独感というか、戦争というものの根深さを余韻として与えてくれます。

「アバターがアカデミー賞を獲得しなくて良かった」と思わせるだけのハードパンチャーですよ、この映画は。

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2010年04月04日

何故か犯罪アクションと化したホームズ@シャーロック・ホームズ 雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○今更家の割と近くに良さげな映画館があったことを知って来訪。
 手始めに選んだのは「シャーロック・ホームズ」。最初はノーマークだったのですが、よくよく情報を見るとガイ・リッチーが監督とか。スナッチより後マドンナとイチャついて腑抜けな映画を撮った時に一旦(本気で)見放したのですが、離婚してからの映画はどんなもんかと期待せず観てみました。

 ※ショーン・ペンも「マドンナと離婚したら未来はバラ色(俗に言うさげまんってやつですか…)」的なこと言ってましたしねw いや、別にマドンナ嫌いって訳じゃないですが。

 …いやぁ、シャーロキアンの激怒ぶりが目に浮かぶような原作レイプでしたかね。私的にはいつものガイ・リッチー風味がちょいと足りない気もしますが、まあ無駄なまでにバトルシーンもあり、妙にエキセントリックなホームズと医者らしい?生真面目さを見せつつホームズを見捨てられないワトソンの掛け合いあり、些か適当ながら謎解きもありと、トータルでみれば割と無難な娯楽映画になってたんじゃないかと。

 それなりに面白かったのですが、初期の作品のようなキレは未だ少し足りないかなぁ…って、「ロック・ストック〜」は抜群にキレてる(てか、私の映画のオールタイムベストで言ってもトップクラスかな)ので比較したら可哀想かも知れないw

 総評としては「推理もの・ミステリー映画を期待して行くとハズレ、ガイ・リッチーといえば…的に観に行くとそれなりに楽しめる」って感じでしょうか。巷ではホームズがゲイでワトソンの結婚に嫉妬してるなんて評もあるようですが、あの絡み方を観たらそう言われてもしょーがないですかね(^^;

 いやー、近くにあんな良い映画館があったとは。ホームズの映画以上に収穫でした。アリス・イン・ワンダーランドはあそこで観ようw

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2010年02月07日

欧州映画にしかない味わい@だれのものでもないチェレ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

「だれのものでもないチェレ」鑑賞。
 これが日本だったら名作劇場よろしく序盤はこの映画よりソフトだけどねちっこく、終盤は逆転サヨナラ満塁ホームランでハッピーエンドなのでしょうが、現実は寧ろこの映画のように、陰惨で暗澹としてる日常であっても淡々と時間が流れて何気ないことが引き金となって気が付いたら物事が終焉に向かってるのでしょう。

 ※名作劇場のようなハッピーエンドは当然物語として必要ですし、それはそれで大好きです。ただこの映画の感想として引き合いに出した方が分かり易かろうというだけのことなので、読者諸賢にはご理解の程を。

 以下ネタバレ抑止。

 ファーストカットで少女チェレの悲惨な境遇が…服は着せて貰えない=野外でも全裸、知り合いのオヤジに見つかって連れ去られて×××されるけど養育してる大人は全く労わらない。畑で西瓜を盗んだと知った養父は少女に焼けた石を持たせて懲罰。

 スクリーンの中でチェレを襲う出来事は何処までも悲惨なのに映画は淡々とドライに進んでいく。やがて少女はこの養家を逃げ出すのだが、次に捕まった養家が更に輪をかけて悲惨。以下箇条書き。

 ・ある老人の家を簒奪して老人を下男(この下男が少女を唯一人間として扱った)として使い、老人が憲兵に簒奪の件を密告したと勘違いして、毒入りミルクを飲ませ老人を抹殺。
 ・少女が扱いきれなくなるや、同じく毒入りミルクを飲ませようとするも自分の子供にそれを飲ませようとしたから逆ギレして虐待。
 ・自分たちはクリスマスを祝うも、少女には何も与えない。挙句たまりかねた少女が食べ物を盗んだら「奴を家に入れるな」とほざいて放り出す。

 …そして最後は少女が厩に火を放ってジ・エンド。余りに救われない(現世で救われなかったら天国で、ということでしょうか)、そして淡々とことが運ぶ。

 映画そのものがシンプルなゆえ、起こってる出来事に篭められた様々な「含み」(ハンガリーの二十世紀近代史に準えたレビューもあったような)を考えさせられる。こういう欧州映画はもっと映画館で上映すべきだと思います(`・ω・´)

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2010年01月30日

シックス・センス以上にネタバレに弱い@パラノーマル・アクティビティ

 カテゴリー:劇場で観た映画

「パラノーマル・アクティビティ」観て来ました。
 …最後のオチのための前フリ長過ぎる。某海外ドラマだったらタイトル出る前の1分で終わるネタだろうなぁ、というのが正直な感想。

 擬似ドキュメンタリーというのはどうしても冗長な日常を切り貼りするので観てると退屈で眠くなるのですが、後半「ことが起こる」辺りでやっと映像の中に興味が引かれて少し安心(類似作品のブレア・ウィッチ〜は仕事帰りに観たせいか半分以上爆睡してました)。

 ラストのオチはそんなに悪くないです…けど、誰かにネタバレされた時点で退屈極まりない映画になります。タイトルに書いちゃいましたがシックス・センス以上に。シックス・センスはネタバレされても楽しめますが…

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2009年12月23日

目が疲れるので気をつけて@アバター・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○きょうは人がごった返すの覚悟の上でアバター観て来ました。
 「ここで終わったらどうしよう」って思ってから話が続いたのでひと安心。2100円取られても満足できる内容だったかと。まともに内容のある感想を書くリソースが無いので簡単に。

 ・キャメロンの中二病全開展開(但し→よりは野心的な設定)。映画の前のFF13のCMは同じ中二病繋がりってことかw
 ・3Dメガネつけて三時間弱の映画はキツかった。

 3Dに拘らず10年前に完成出来てたら神話になってただろうけど、これを敢えて3Dオンリーにしたことが評価されるべきなんでしょうね。

 #でも単に3DならキャプテンEO観た時の感激には及ばないなぁw

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2009年11月27日

史実なんて犬に食わせろ@イングロリアス・バスターズ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○仕事帰りにイングロリアス・バスターズ観てきました。
 相変わらずのタランティーノ節でありながら、題材が第二次世界大戦という妙な代物。それだけにどんな展開になるのかと思ったら…今まで以上に映画が映画を呼んで絡まりあう復讐譚(仮想戦記って読んでいいのかな?)でしたとさ。

 この映画何がとんでもないかって言うとフランスの人間はフランス語、ドイツの人間はドイツ語、米英の人間は英語で芝居するってところ。だけどしゃべくり展開の暴走気味な展開は相変わらずタランティーノな訳で。

 その上でドイツ映画ネタやフランス映画ネタまで巻き込んで映画館に物語が集約していくサマは途中微妙に冗長な気もしたけど、最後はドタバタしつつも…然しブラッド・ピットは変人の役になると妙に活き活きと芝居するなぁw

 まあ、タランティーノが好きな人はどうぞ。そうじゃないならスルーすれば?

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2009年09月05日

目的のためなら手段は問わない@96時間・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で96時間観てきました。
 「この映画どうなるんだろう」と思ったのは序盤だけ。あとは暴走特急と化したリーアム・ニーソン扮するブライアンが娘奪還のためにパリを蹂躙するのをただ眺めるだけ。これで仲間が同行してたらパリ壊滅しますわw

(以下、一応ネタバレなので追記欄に)

 宣伝などで垣間見えるようなサスペンス的な展開は一切期待しないこと。やってることは某沈黙のなんとかシリーズと大差ないです。

 序盤こそだらしなく厳格な父親をやってますが、一旦娘のために戦闘マシーンになったら怪我はするけど、手際のいい殺人術で立ちはだかる敵を次から次へ滅殺していきます。時には友人さえも撃ちます(ちゃんと急所は外すけど)。この辺りの血の気の多さは某セガールと違うかも。

 終盤は「場所がパリ」ってだけで思い切りハリウッド戦闘映画でした。色々ツッコミ処はありますが、父親の迷い無い憤怒と暴力の前にはフランス闇社会も形無しでしたとさ。然しあんだけ大暴れして知己の刑事が「強制送還する!」って息巻いてた筈なのに、最後の最後はふつーに帰国してた辺りハリウッド的な大味さで押し切られて何じゃそれーって感じ。

 上映時間も短く、展開に大きな無駄もないのでさくっと観てさくっと楽しむにはいいかも。ハラハラドキドキは皆無ですが…w

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2009年08月22日

500円じゃなくても観る価値あり@宇宙へ。雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

昨日はまさゆきの地図ゲットしてLV上げに勤しんでしまいましたぜ。

○昨日は500円ってことで「宇宙へ。」観てきました。
 私自身が特別宇宙に対する憧憬を持っているわけではなく、現代史の一環として、500円でやってるから折角だしということで、観に行ったというのがきっかけでした。予告編映像の眺望の美しさも理由に少しは含まれるでしょうか。

 実際に観た感想は…その中で組み込まれているNASAの映像の数々は美しくもあり、挑戦的でもあり、時に痛ましくもある宇宙開発の一端をドキュメンタリーとして我々に開放されていました。JFK(阪神のアレじゃなく大統領の方ね、念のため)が宇宙開発を高らかに宣言する辺りから始まり、妙ちきりんな爆発を繰り返すロケットの映像があったかと思えば奇跡の生還を果たす乗員がパレードしたり、実に様々。

 私が年齢を重ねたせいか、成功の華やかさよりも失敗(事故)の痛ましい反応の方が印象的でした。チャレンジャー号の爆発は自分が子供の頃観ただけに辛かったなぁ…だけど宇宙から映される地球の姿というのは、何故にああも美しく見えるのでしょうか。地球の中で地球を美しく撮った映像も数多くありますが、青い地球が宇宙の闇の中で映える映像というのは独特のものですね。

 この映画や剱岳が今映画館で放映されてるのは、不況や21世紀の停滞感といったものをせめてスクリーンの上だけでも忘れたい、打ち破りたいという作り手の願いでもあり、観客の願いのように感じました。ある意味プロジェクトX的な自分を励ますタイプのドキュメンタリー、そんな感じ。

 最後に。ナレーター宮迫はなかなかいい感じでした。

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2009年08月14日

頭の弱い特殊部隊@G.I.ジョー 雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○何となくTOHOシネマズ1000円の日なので、映画を観てきました。
 で選んだ映画がG.I.ジョーだった訳ですが…脚本の頭の悪さに辟易しつつ「まあ1000円だからいっか」と思って観流しました。

(以下、観に行くつもりの人は読まないこと)

 で、何が「頭の悪さ」かとゆーと、とりあえず秘密な筈のお互いの基地が(互いの駆け引きの結果とは言え)あっさりバレて、ホーム&アウェイの襲撃合戦に持ち込まれる点。

 あとビッチの寝返るタイミングが非常に都合よく悉く面倒起こしてギリギリ引き返せなくなる寸前(一応弟に操られてたという理由付けはあった)とか。レックスは姉(前述のビッチ)萌えで寝取られ属性の変態ヤローに見えました。どうせならその科学力で姉クローン作って(*´Д`)ハァハァしとけば良かったんじゃないか?w

 幾ら二時間映画とはいえこの頭の悪い展開はどうにかならなかったのだろうか…これで「存在が機密」とか笑えない冗談かと。まあ他にも粗は沢山あるのですが、言い出したら切りが無いのでこの辺で。千円で何も考えず後に何も残さずスカっと観る分には悪くないって感じかと。

 一番面白かったのが映画そのものよりも、TOHOシネマズデー(毎月14日1000円の日)今月でやめます→ウルヴァリン激怒(映画のプロモ兼ねて)でスクリーン切り裂く→「ウルヴァリンの猛反発により、一年延長します」ってところが泣けてきます。

投稿者 ketsune : 21:13 | コメント (0) | トラックバック

2009年08月08日

元気玉で五光斬でRSG@サマーウォーズ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳でびみょーな場所でしかやってないサマーウォーズを鑑賞。
 レイトショー選んだお陰で家まで歩いて帰る羽目になったとさw

 まあ面白かったと言えば面白かったんだけど、時かけと比べると登場するガジェットがどうにも微妙にオタっぽいので観に行く時の連れ合いは選んだ方がいいと思います。

 あと基本的に物事はパワープレイと職権濫用と安西先生(※)で進むため「数学ヲタが主人公」という点には全く期待しないようにw よって感想は真面目に書きません。

タイトルが思い切りネタバレですが、

 ・最初のは言うに及ばず。「世界中のみんな、(掛け金足りないから)オラにアカウントを貸してくれ!」って感じ。
 ・真ん中のは某刀振ると花札飛ぶ人の技。
 ・最後のRSGは「押忍!闘え!応援団」クリア(←動画参照)しないと意味分からない上にオチが違うけど気にしてはいけません。

(※)↓参照。

         ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
    //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
   'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{
   {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}
   ゙、ゝ)       `''''ツ_  _;`ー‐'゙:::::l{   あきらめたら
.    ヽ.__     ,ィnmmm、   .:::|!   そこで試合終了ですよ・・・・
  ,.ィ'´ト.´     ´`"`"`゙″ .::::;'
イ´::ノ|::::l \         "'   :::/
::::::::::::|:::::l   ヽ、      ..::  .:::/.、
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2009年08月01日

映画二本観た、全然タイプ違うけど

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳できょうは映画の日、剱岳ウォレスとグルミットの二本を観てきました。
 感想は…あす以降(個別)だなぁ。後者が21:00〜約2Hなので帰宅したら日付変わりかけてたしw

 どちらも方向性は全然違いますけど個人的には観て良かった〜♪って思える映画でした。ウォレスとグルミットがいつの間にかジブリ管轄になってたのには驚いたけどw

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30分弱に凝縮された娯楽のエキス@ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で二本目、ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢の感想。
 このシリーズは学生時代に出会って以来のファンですが、チーズ・ホリデーからでももう二十年も経つのか…これからも末永く続くことを願っています。

 さて今回の「ベーカリー街の悪夢」、どこかで聞いたようなタイトルですけど、ほのぼのおバカなこのシリーズには珍しい殺人事件もの。といっても真面目に推理したり事件を追跡したりするわけでもなく、相変わらず惚れっぽくてボケ役のウォレスが騒動を広げて、もの言わぬ愛すべき相棒グルミットが奮闘して収拾を図るという構図(+αはありますが、ネタバレ回避のためここでは割愛…)。

 今回はサスペンス?要素とかアクション要素が多くて、30分弱の短い尺の中に1時間〜2時間映画くらいのボリュームが詰まってた感がありました。お陰で同時上映の過去三部作観る頃にはちょっとバテ気味でしたw

 てか一番テンポが早くてボリュームのある「ベーカリー街〜」→一番まったり進行の「チーズ・ホリデー」→これまたテンポが早い「ペンギンに〜」→「危機一髪!」とぶっ通しで観たら、落差がある分普通の映画数本観るより疲れますってw

 どっちかとゆーと猫派なんですが、こんだけ一気に観たお陰で私の中のグルミット萌えが再燃しちゃいました。お利口さんで(言葉を全く使わないのに)表情豊かでおまけに働き者、めっちゃ可愛い。ある意味理想の同居人?w

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忘れられつつある「開拓」のココロ@剱岳 点の記・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳できょう二本観た映画の片方、剱岳 点の記の感想をば。
 この映画は登山経験のある人にはすごく堪らない映画じゃないかなー。基本的にカメラ目線が「登頂者(登場人物)と同じ視点」なもので、山の険しさ・美しさが追体験するような感じで映画に没入できました。阿蘇に登ってみた自分に起こった変化をこういう形で実感できるとは意外でした。

・「誰かが行かんかったら、道はできんちゃ」
 この映画の本質を一言で表現したら、この台詞に集約されているんだろうなぁ。不景気で気持ちも塞ぎがちになってきて兎角無難に保守的な言動で終始したくなりますが、例え誰かが既に経験・実践したことであっても「自分自身」が未経験であれば、自分が踏み出さないとそこに道はない訳で。

・「我々は登るのが仕事だが、貴方がたは登ってからが仕事だ」
 この台詞も、本質とまでは言えないだろうけど中々味わい深い台詞だった気がします。

 同じ「未踏の地」に向かうのであっても目的や意義に違いはある、だけどそこに至る過程では同じものを共有している。例え意味や志が違っても同じ「未踏の地」に向かって邁進している相手に対する理解と敬意を忘れてはいけない、みたいなことを改めて感じました。

 阿蘇の山中で外国の方と「コンニチワ」(またはHello.)と挨拶を交わせた時の喜びを何となく思い出したり。この盆休みには伊吹山に登ろうかなって思ってます、頑張って登山を続けられるように体とココロを日々メンテしていかないとなー。

(まとめ、みたいなもの)
 山に登り測量をし地図を作る、そんな珍しい職業の人が題材なんだけど意外にも「自然(登山)」「仕事」「達成感」など大人が共感しやすい要素が多くて、少し長めの映画でしたけど最後まで集中して観れました。私がそれだけ歳を取ったということでしょうが、こういう骨太なネタの邦画は歓迎w

投稿者 ketsune : 18:52 | コメント (0) | トラックバック

2009年06月27日

日本を嘗めるな@(劇場版)ハゲタカ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳でハゲタカ観てきました。
 本当は今週平日のレイトで観に行くつもりだったのですが、何故かその期間だけレイトやってなかったので…個人的にTVドラマが成功したら劇場でって展開本当は嫌いなんだけどなぁ。

 まあ、相変わらず現実の出来事を本当にリアルな金融ゲームではなくドラマ仕立てに多分にデフォルメして(とか偉そうなこと言いつつ、マル経専攻なので金融は専門外)TVドラマ版以上に派手にやっちゃってますが、オチが相変わらず「日本はまだ捨てたもんじゃないさ」なので某野口教授が観たら真面目にソース出して反論しそうw

 まあストーリー面は飾りです。本作でも鷲津の(忠臣以外への)ツンデレっぷりが遺憾なく発揮されてて楽しかったです。TVドラマ終盤で少しは大人になったかと思ったら…w まあ、あのツンデレが無かったら凄腕ファンドマネージャなんてメンタル面でやってられんのでしょう。

 ※因みにTVドラマ版知らないと既存キャラの人間関係やコネ(特に西野)が理解できないのでちと厳しいかと。あと経済ニュース(金融系)に弱い人にもイマイチ。

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2009年06月26日

夏の大作は人と機械の共存がテーマ?

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳でトランスフォーマー/リベンジ観てきました。
 前作よりトランスフォーマー登場数が多いという割には前作よりも人間側のドラマ(てゆーかインディ・ジョーンズ的な探索)に終始してた印象が。まあ前作はファーストコンタクトから入ってて今作では前作での人間・オートボット関係がある程度確立済みなので、違いが出るのは仕方ないのでしょうが。

 個人的には前作の方が好みですが、こちらもこちらでまあ楽しめるかと。然し今作で態々「オバマ大統領」と固有名詞を入れたのは何かの意図があったのでしょうか?w

 #以上、相変わらず軽い第一印象のみ。

投稿者 ketsune : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

2009年06月01日

映画の日だからって二本も

 カテゴリー:劇場で観た映画

保存ボタン押したら「ページを表示できません」とか言われて吹っ飛んだ・゚・(つД`)・゚・

○という訳で定時上がりで映画二本観に行く。

・一本目は↓との「繋ぎ」でラスト・ブラッド
 単純に時間枠がぴったりハマった&千円なら観てもいいかというだけ。実際問題千円じゃなかったら観なかったという出来。ヒロインの眼力が救いだったかなぁ。小雪はビエラのCMの方がよっぽど存在感あるような気がw

・二本目はきょうの本命、チョコレート・ファイター
 パンフレット売り切れとかふざけんな!ヽ(`Д´)ノってくらい個人的には好き。ヒロインの体を張ったアクションも存分に良かったんですけど、(出演は知ってたんですが)阿部ちゃんのヤクザっぷりが予想外の収穫。

 感想書いてたけど吹っ飛んだのできょうはもう書かない! 半ば不貞寝w(後日単独記事で書きます…後日がいつかというとパンフレット入手次第)

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2009年04月24日

罪は次なる罪を呼んで@バーン・アフター・リーディング 雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

今週は計らずして映画鑑賞ウイークになってしまいましたw

○という訳で「バーン・アフター・リーディング」鑑賞。
 ひと言でいうと「いつものコーエン兄弟の映画」…でいいのかなぁ。

 まあ、前半は一通り登場人物(生臭い馬鹿たち)の状況説明をして、ある場面でとある馬鹿がひとつ物語のボタンを掛け違えることから加速度的に次々と馬鹿が押し寄せてくる、そんなクライム・コメディってやつですよ。

 これ以上は大体どう書いてもネタバレになってしまうのですが、ブラッド・ピットはアホの役をやらせると必要以上に活き活きしてる気がします。多分役の性格とか演出のせいというだけじゃなくて。

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2009年04月21日

テンションに身を任せるな、と対馬レオは言った@ドロップ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○会社の都合で難波に出たのでついでに映画を鑑賞。
 で、敢えて「ドロップ」を観たわけですが…若い女のコ向けの映画でした、あはは。

(私の主観でかんたんに比較)
 ・クローズZERO(II):不良の抗争にカタルシスを持たせる群像喧嘩映画
 ・ドロップ:はみだし者がテンションに任せて過ごすオサレ不良映画

 どちらも映画としては相応に楽しめると思いますが、私的にはクローズの方が圧倒的に好み。

投稿者 ketsune : 23:14 | コメント (0) | トラックバック

2009年04月19日

出来過ぎた脚本は却ってダメ@スラムドッグ$ミリオネア・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

きょうもお仕事、仕事終わったらその足でなんばパークスシネマ二周年の割引価格で映画鑑賞…次の週末倒れるなこりゃw

○という訳で「スラムドッグ$ミリオネア」鑑賞。
 途中まではやきもきして結構いいかなって思ったのですが、最後の問題でオチが読めて少しがっかりしたのと余りにも○○○○な(←一応ネタバレ防止)展開だったため「画竜点睛を欠く」的な印象。

 これ以上は何をどうコメントしてもネタバレ的な含みが入ってしまう作品なので、以下感想は追記部分に格納することとします。けど明日仕事だから感想書かずにもう寝ます…

 ※先週のクローズZEROIIの感想を一言も書いてないのは(いい意味で)「あー、面白かった」で終わってしまうから。まあでも、時間が出来たらもう少し何か書きたい。てか朧村正続きもそろそろ遊びたい。仕事に忙けさえしなければ…!

(以下、思ったことをつらつらと)
・いや、この映画がダメだって言いたかった訳じゃないです。寧ろ「トレインスポッティング」以来の輝きを放つダニー・ボイル映画が観られて嬉しかったですし、最後の一問に挑む直前までの展開は実に爽快。

 スラム生まれの兄弟たちが今日までを生き抜いた疾走感やインドの人や街の色彩感覚、時に大音響で耳障りかとさえ思える音楽、そして三つの場面(エピソード)が一つにシンクロ(時制の一致)した時に覚えるジャマール青年の愚直なまでの一途さ。実に良かったのです。成る程これでオスカーかと。

 まあ、ところが最後の一問が…余りにも露骨に張られた伏線を持ってきちゃったのでイマイチ。しかも答えを知ってる人(私も含む)にはFAが出た時点で「ああ、結局彼は全てを手に入れてしまうのね」と一寸がっかり。そして何より、大衆がテレビで見守った主役・ジャマール君が人気のない夜の駅の片隅で一人ぼんやり座ってるところに目を奪う人影…って、んなわけねーだろ!w その前の車の外から大衆が「あんた応援してるよ!」とエールを送る場面と矛盾してんじゃねーかよ!w

 #脚本が悪い、という意味ではなく逆にきっちり組み上げてるからこそ展開が論理的に見え透いてしまう、という意味です。まあ、映画のラストに「D.運命だった」と正解が出るからこれで良いのでしょう。

 でも近くで観てた某カップルの女性の「私最後絶対間違うと思ってた、(賞金なくすけど)愛があれば〜みたいな感じで。でもあの二人、絶対お金必要そうやし」という正直な感想(←超ネタバレ)にも一理あるとは思いますけどネ…という訳でこの映画、デート映画だと思って観た方がよさげ。私は仕事終わった足でひとり寂しく観に行きましたけどネ!

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2009年04月11日

喧嘩は素手でするものです@クローズZEROII・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳でレイトでクローズZEROII観てきました。

 ※という事実だけ書いておいて今日は〆。

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2009年03月20日

映画館いった

 カテゴリー:劇場で観た映画

○映画館へヤッターマン観に行った。
 あまりにも人がいなくて(400人ほど入る劇場で数十人程度)快適でしたが、内容はふつーに気楽に観れて面白かったです。基本的にCG多用してるので出来不出来を大真面目に評価するつもりは毛頭有りませんが。

 以下気が向いた時に感想でも(↑で完結してる気も多少)。

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2009年03月01日

最後にはどうか、幸せな記憶を@おくりびと・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、映画の日利用して「おくりびと」観てきました。
 別にアカデミー外国語映画賞受賞したから観に行ったわけではなくて、前々から「あー、この映画なんか評判いいんだなー、観に行こうかな」と思って半年くらい経ってしまっただけです。まあ、受賞のニュースで上映してた&観に行こうと思ってたことを思い出したので、一因ではあるのですが。

 映画自体はややこしい演出とかややこしい伏線とか無くて、実にシンプルなお話でオチも結構シンプル。脚本面でみるとちょっと嫁さん(の心理や行動)が都合良過ぎるかなっと思いますが、一応伏線が用意してあるので大きな違和感とまでは(ネタバレになるので深くはコメントできませんが)。

 亡くなった人をキーにした映画といえば故・伊丹十三の「お葬式」が思い出されますが、あっちはややシニカルなコメディー、こっちはシンプルに笑えて優しくなれるドラマって感じかなぁ。私的には時々顔を出すP705iμが気になったw

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2009年02月01日

革新性は継続しうるものか否か@チェ二部作・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○きょうは映画の日だったので、思い切ってチェ二作を鑑賞。
 一日に二本映画を見るというのは結構体力を使うものですね…しかも娯楽映画じゃなくてノンフィクションもの、地味に過去の出来事を追体験させるタイプの映画ともなると、仕事の電話で朝から叩き起こされた身には堪えます(;´д⊂)

 同じチェ・ゲバラの映画なのに28歳〜は革命に身を投じ勝利・成功を収め革命の象徴となっていく姿を、39歳〜は更なる革命のために身を投じ革命に殉じ恒久的な革命の象徴となる姿を描いており、本人の目指すところは同じ筈なのに周囲の環境・米国の姿勢が異なったことで全く異なる結末を見せるところが歴史の皮肉さというか、革新的であり続けることの難しさを強く感じました。

 知ってるようで知らない革命家の半生をこうして映画で観られるというのは、学校教育では何故か疎かになる「戦後」を追体験できるようで良かったです。本やWebで知ったつもりになるよりはいいよね?w

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2008年09月01日

正義の味方なんて無理無理@ダークナイト・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、仕事帰りにダークナイト観に行きました。
 …仕事帰りに外で夕飯食べて映画三時間観たら、すごい時間に帰宅せざるを得ないのが悲しいですね(疲れた)。翌日改めて以下の感想を書いてみました。

・ルール無用って実は難しい
 人間というのは経験や知識に裏打ちされた予定・予測というものに則って日々生きているわけですが、そこが引っくり返されて予測ができない状況に落とし込まれると平静を保てなくなる生き物であります。それを熟知した上でルール無用(に見えて常に択一ゲームの殺しを展開してるので、ある意味律儀な気も)の犯罪を犯し暴れまわるジョーカーに恐怖するゴッサムの市民。

 の筈なのに妙にジョーカーの行動は合理的に見えてしまう不思議。何度も行う殺しのゲームでは常に択一方式にした上で相手を煽り、体を張って冷静な選択を相手に見えなくするプレイ(この時点でギャンブルな訳ですが)に相手が勝手に乗ってしまう展開のお陰で、却ってジョーカーが策士に見えてしまったのですよ。まあ、良心やモラルや法律という社会的なルールは破ってますが、自分で毎回ゲームのルールを決めて暴れてる辺り几帳面な気も…

・正義はお金で買うものです
 正義のために頑張れば頑張るほど不幸を背負い込み泥沼に嵌っていく。アメコミヒーローってのは誰も彼も正義のために不幸になっていきますねぇ…それでもバットマンが投げ出さないのは悪い言葉で言うと「金持ちの道楽」だからでしょうか。金も権力もある大会社の経営者という表の顔があるから、夜な夜な徘徊して悪党をしばくヒーローごっこにもある程度自制が利いて且つ不幸に飲み込まれずに済むのかも知れません。

 あと、会社で開発した装備や乗り物を好き勝手に活動に利用できるという実利的な面もあるようですが、ゴッサムの市民(の一部)がこういう無茶な(自称)ヒーローに共感できないのも理解できるような気がします。だからと言ってジョーカー主催の死のゲームに参加するのは御免ですが。

・この世界に救いはないのか
 正義のために頑張ってる筈の検事が恋人殺されて復讐の鬼に堕ちてしまったり、私財を惜しまず夜の生活も我慢して毎晩頑張ってる富豪も市民の希望のためと称して自ら罪を被って窮地に飛び込んでいったり、警察で正義のために頑張ってたら家族が狙われて大変な目に遭ったり…何か正義のために頑張ってる人が全然報われてないようなのですが、こんな犯罪天国・ゴッサムに救いはあるのでしょうか。

                           ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
                         ,i':r"    + `ミ;;,
       __,、           ≡     彡        ミ;;;i
    〃ニ;;::`lヽ,,_           ≡  彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
    〈 (lll!! テ-;;;;゙fn    __,,--、_  ..   ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡
   /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/"  \三=ー"."ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'  ≡  自分自身を客観的に見ることはできるんです
   >、/:::/<;;;lllメ   \ヾ、  ヽTf=ヽ  `,|  / "ii" ヽ  |ノ
  j,, ヾて)r=- | ヾ:   :ヽ;;:     | l |  l  ''t ←―→ )/イ^    ≡ あなたとは違うんです
 ,イ ヽ二)l(_,>" l|    ::\;::    | |  |  ヽ,,-‐、i'  / V
 i、ヽ--イll"/ ,, ,//,,    :;;   l //  l く> /::l"'i::lll1-=:::: ̄\
 ヾ==:"::^::;;:::/;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ノ/   L/〈:::t_イ::/ll|─-== ヾ
  \__::::::::/::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ   ヘ   >(゙ )l:::l-┴ヾ、ヽ  )
      ̄~~ ̄ ̄/ :::|T==--:::::  //  / ト=-|:|-─ ( l   /
         / ::  ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─  / |  /
         ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ:/ /:::::::/:::::::::`<==-- ノ / /


 まあ、↑と違って、頑張ってくれてる人の存在を(象徴的にであれ)感じられる時点で救いはあるのかも知れません。

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2008年06月14日

そっちに持っていったかw@インディ・ジョーンズ(中略)雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○てな訳できょうはクリスタル・スカルの王国観てきました。
 いやー、久々のインディ・ジョーンズとは思えないくらい面白かった。随所に入ってる皮肉というかネタというかそういうのも面白いんだけど、純粋に娯楽映画としてもテンポが良くて面白かった。

 しかしまだ正式公開前なのでネタバレ防止のため、感想は追記に。

細かいことをあれこれ書くには三部作見返す必要があるので、観た時気付いたことだけつらつらと(但し作中の時系列には沿っていません)。

 ・クリスタル・スカルってどうやらエイリアンではないらしい。十三人いるのはどこかの使徒と何か関係あり?
 ・父子の会話で「ジュニア!」「ジュニアって呼ばないで!」って最後の聖戦かよw 自分で犬の名前名乗るとこまで。
 ・マリオンってどこで出てきたっけ…あ、レイダース? 劇場で観た時、魔宮のヒロインとごっちゃになりかけた。
 ・ロズウェルという地名が出てきた瞬間に「あー、宇宙人ネタっすか」と思った自分はもうダメだと思った。
 ・核実験も生き延びるインディ・ジョーンズ…三部作でも十分不死身だったけど、流石に核実験の爆心地から生き延びるのはやりすぎだと思ったw
 ・ソ連・KGB・スターリンでサイキック軍人。どこぞのMGSより分かりやすい使い方の悪役でいい感じ。でもロシア語字幕がないのは何でなんだぜ?

 きょう最後の聖戦がTVでやってたから見返したんですけど、このシリーズって展開(構成)がお約束で安心して観られますね。今時当たり前なCGを多用しないシーン作りもいい感じ。

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2008年06月01日

大分駆け足だったなぁ@ナルニア第二章

 カテゴリー:劇場で観た映画

今日の藤川は本当に酷かった。

○という訳で映画の日を利用して久々に映画鑑賞。
 もう一、二本追加で観ても良かったのですが、久々だと疲れそうだったのでナルニアだけに絞りました。(千円じゃないと観る気がしない)ランボーも観とけば良かったかなぁ…w

 原作からアクション要素をメインに映画化したって感じで、全体的に駆け足でややストーリーテリングが不親切(LotRのように三時間以上費やせば十分解決可能)な気もしましたけど、興行時間優先で編集したらあんな感じでしょう。以下、細かいところをつらつらと。

 ・城に攻め込むシーンではLotR・王の帰還(映画の方)のミナス・ティリスを思い出した。
 ・砦前の会戦?では敵が「300」の変態ペルシャ軍みたいなお面してた。
   →こういう「何かの映画で観た」感じがすると素直に楽しめなくなるのはヲタの悪癖でしょうか。

 ・決闘なのにしょっちゅう休憩を申し入れるヘボ君主は、映像で観ると本当無様だなぁ。
   →挙句「俺がヤバくなったら命令を実行しろ」とか、悪役にも程がある。ジジイなのに(正確にはイスタリであって老人ではない)肉弾戦に持ち込むガンダルフを見習うべきだw

 (まとめ)
 ・前作以上に上映時間をもう少し多く割いてあげるべきだと思った。こうして見返してみると登場人物めっさ削られてたんだな、やっぱり…

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2008年02月14日

久々の映画館@いのちの食べかた・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

「いのちの食べかた」を観に仕事帰り十三へ。
 えー、気がついたらもう上映終了間際だったので、明日時差出勤なのをいいことにレイト上映で観てきました。今書かないと(あと二週間で資格試験ということもあり)書きそびれて放置してしまいそうなので、この場で書きます。

 最近某太っちょさん(私は割と好きなんですけど)のお陰でドキュメンタリー映画なるものがジャンル的に定着しつつありそうな今日この頃ですが、この映画はドキュメンタリーというジャンルに属しながら、ナレーションとかインタビューとか「イイタイコトを強調する」場面がありません。実に淡々と「これが彼等の仕事です」ちっくな映像に終始しています。農作業や屠畜作業映像の合間に労働者の食事シーンが時々挿入されるのですが、何処か気怠げにパンやサンドイッチを頬張る姿が実にリアルですw

 映像の解説やインタビューがないんだと退屈そうだなー、と思う人。大丈夫。そう退屈ではありません。何故ならその映像の題材は「私たちが日常何らかの形で口にしているもの」が大半ですし、日本で馴染みのない食材であっても似たようなものが日本にもあるので「あー、これってこうやって作ってるのか」と類推できます。そうやって自分たちが食べているものがどうやって「生産」されているかを淡々と映し出すのがこの映画。観てると自然に興味が湧いてきます。

 賞味期限や産地の偽装、或いは輸入冷食への農薬混入など話題に事欠かない食材のニュースをもう少し根元から見直すために、この映画を観て色々考えてみるといいかも知れません。惜しむらくは、非常に小規模の劇場でしか上映していないということですが…あとDVDはいつ出るのかな?

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2007年10月14日

妙に生々しい仮想現実@大統領暗殺・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で数日遅れの「大統領暗殺」感想。
 映画というより完全にドキュメンタリー映像の手法で構成されているので、ブッシュを暗殺して茶化すような映画だと思って観ると疲れるかも知れません。マイケル・ムーアの一連の作品みたいなエンタテイメント性はなく、仮想の現実におけるブッシュ暗殺とその後を描いたお堅い手法のフィクションです。

 映像よりもインタビューによる状況説明が多いため、映画としては饒舌過ぎていまいちな気も。ただこれをTV放送しちゃったら、ブッシュ大統領が本当に暗殺されたと誤解されかねないしなぁ…映画のオチとか展開については極力触れないように感想を書きますが、少なくとも「ブッシュは氏ねばいいのに」とか思ってる偏った考えの人は、この映画の描く仮想の未来に恐怖を覚えるかも知れません。それに気付くかどうかでこの映画の評価は大分変わってくるような気がします。

 映像的な面から感想を書くと、監視カメラ映像とか若干画素が粗めの(ポータブルと思しき)カメラ映像、それとインタビュー映像を巧みに織り交ぜて暗殺劇とその後を描き出すため、観てるうちに「あれ、ブッシュ大統領って本当に暗殺されたんだっけ?」という錯覚に呑み込まれていきます。映りを粗く見せる映像の方がリアルに感じられるってのも今日びのCG技術から考えると面白い話ですが…暗に私が「監視カメラの映像の完全性を信じちゃってる」ということですかね。

 「実在の人物、しかも一大国家の最高責任者を殺す映画なんてけしからん」という常識的な発想で門前払いをするのは、映画の構成や内容、それらが示唆する「アメリカの内包する危険(有り体と言えば有り体でしょうが…)」といったものの真剣さから見れば勿体無いと思います。興味があるなら劇場に足を運んでみるといいかも知れません。

 同じアメリカが対象のドキュメンタリー(風)映画であれば、一国民としては「シッコ」の方が考えさせられる作品ですが、「大統領暗殺」もこれはこれで興味ある題材を盛り込んだ映画だと思います。

投稿者 ketsune : 21:22 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月23日

題材はB級っぽいんだけど@プラネット・テラーin(ry 雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

ケータイ落としてプッシュスライド壊れた…次落としたら危険だな(><

○きょうは仕事&残業→帰宅して夕飯&着替え→映画レイト鑑賞。
 観てきたのはタイトル通り、今日から封切のロドリゲス版グラインドハウス。映画を観終わる時間には終電ぎりぎりになってるので開き直って歩いて帰宅(一時間半くらい)。これが実にいい運動になります。

 えーと、一週間くらい映画の感想書かずに放置してしまってますが、B級要素詰め込んだらB級超えたアホアホ大作ちっくになってしまった感じ。ゾンビ系映画のどっかで観たような要素をこれでもかと詰め込んでるので、何も考えずゾンビぶち殺すアホ映画を観たい人にはお勧めかも。

 まさに「考えるな、感じろ」という映画。真面目に観たら馬鹿をみるという意味ではB級なんだけど、予算とか馬鹿アクションとか色々やりたい放題なので、QTのデスプルーフに比べたらごく普通に予算のかかったアクションホラーに見えてしまうのが(本来のコンセプトから言えば)惜しいところ。

 でも、個人的にはウソ予告の方が面白かったです。弾け過ぎだろあの予告…w

投稿者 ketsune : 01:21 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月15日

久々にこのカテゴリ。ちょっと嬉しい。@劇場版CLANNAD・雑感

 カテゴリー:CLANNAD・感想/カテゴリー:劇場で観た映画

※9/16 20:15 結構追記しました。少なくとももう一度観に行きます。

○という訳で、劇場版CLANNAD観てきました。
 先ず上映前の注意(携帯電源OFF、とか)をちゃんとCLANNADバージョン(渚の声)でやってくれます。この辺で既にAIRの時より気が利いてて良かった。細かいことですが観客を作品に入り込ませる上では良い手法でしょう。

 で本編。少なくとも今回は「監督原作に目を通してるな」というのが分かる作り。(原作準拠と言うには)多少味付けが派手めでズレてる感はありましたが、そこは出崎カラーってことで良いのではないでしょうか。

 ぶっちゃけ、最初に予告編(リンク先「特報」)観た時点でどういうルートを辿るか(てゆーか終盤の展開)はほぼ確実に予想がついてましたけど、思ってたより良い結末に流れてたような気がします。たぶん。

 ※以下ネタバレ抑止のために追記欄で…

※注意!:以下の感想はCLANNAD・リトバス両方、あと智代アフターも少々ネタバレを含みます。

<はじめに感想まとめ>
 (CLANNAD+リトバス)÷3って感じ(リトバス要素は終盤特に濃い)かな。「÷3」して食い足りない部分は映画の尺の制約だから仕方ない。原作ブレイクを期待して観に行ったら予想以上に原作準拠でちょっとびっくり。当然原作の持つカラーとは違うし相当キャラ削られてる(&改変されてる)のは確かだけど、原作のトレス期待してる人はスルーして京アニ版観れば?

<劇場版CLANNADのよかったところ>
 ・原作では渚ルート行かないと流れないメグメルが序盤でいきなり。CLANNAD気分が加算されていきますw

 ・原作の渚ルート+After準拠で大体の流れ・キャラ性格は押えてた。公子の使い方(再構築)にはちょっと感心(←ああすると芳野も必然的に絡むから、終盤の展開がやり易い)。

 ・春原が相変わらずアホで爽快(だけど何だかんだでいい奴)だった。春原抜きのCLANNADは例えヒロイン何人いようと意味ないですからねー。

 ・後半は何かCLANNADっつーよりリトバスっぽかった。恭介芳野がバン運転して海?へ向かうし…ってあれ〜? あのEDだったら曲はLittle Busters! 〜Little Jumpper Ver.〜でよかったかも? これは案外冗談じゃなくて、Jumpper Ver.の歌詞を読み返して頂ければ何となく分かって頂けるかと。

(註:実際の劇場版のED曲はeufonius版「小さなてのひら」です)

 ・岡崎親父頑張った。リトルバスターズ(←ある意味正しい)だんご大家族再結成頑張った。感動した!w

 ・出番殆ど無いけど、やっぱりしおちゃんカワユス。劇場版のリトルバスターズだんご大家族に囲まれたあの環境だったら、お母さんいなくてもしおちゃんは大丈夫だ、うん。

 ・CLANNADのテーマ「家族」に加えて、リトバスのテーマ「仲間=人の輪が生む家族的な絆」が終盤盛り込まれた辺りがちょっと嬉しかった。
 ひとりが辛いからふたつの手を繋いだ ふたりじゃ寂しいから輪になって手をつないだ…この足は歩き出す いつか来る過酷も 乗り越えてくれるよ 忘れるわけないよ

 ※ついでに触れると、智代アフターは両者の中間でかなりCLANNAD寄りって感じ。「私の名は○○智代。お前の名は岡崎朋矢。二人は××だ」という「二つの」台詞がその象徴かな?

<劇場版CLANNADのここが(・A・)イクナイ!!>
 ・杏と智代がストーリー上絡む動機が(要所に出る割に)弱い。てゆーかあれじゃ単なる客寄せパンダじゃねーかよw

  (註:智代が好きとかそういうの抜きにして、渚とストーリー上ちゃんと絡む訳でもないのに妙に出番あるのがしっくりこない。終盤みょーに甲斐甲斐しい智代は兎も角、杏なんてもっと存在意義Neeee!!…っていや、勿論渚メインのストーリーにブレを出さない為だって分かってるんですけど、「演劇部」という起点から考えると絡みが弱いなーと思うのですよ)

 ・ちょっと尺が短い。ので要所を押えつつも終盤少々詰め込み気味…個人的には地味だけど重要な「渚アフター」部分をもう少しちゃんと時間増やして欲しかったなー。

<どっちでもないけど>
 ・CLANNADのもう一つのテーマである「人と町の関わり」に関してはオミットされても仕方ないでしょう。そこまで詰め込んだら劇場版の尺で絶対消化できないし。なお私は京アニ版に対してもこのテーマの表現は期待していません。

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2007年09月01日

本当にくだらない映画だw@デス・プルーフ in グラインドハウス・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○きょうは映画の日ってことで「デス・プルーフ in グラインドハウス」観てきました。
 感想を一言で言うなら「これは本当にくだらない映画ですね(褒め言葉)」って感じ。カート・ラッセルは何故にB級映画で観るとこうも生き生きしたキャラになってるんでしょうかね?w

 基本的な感想としては

 ・前フリ長い。女子の下品なトークが長々続くので、カーチェイス目当ての人は気持ちに余裕を持って観ましょう。

 ・前半の〆・殺人シーンは結構やってくれます。なかなか変態的な手口で笑わせて貰いました。

 ・ラスト30分くらいが本編って感じ。前半の殺人シーンさえもこのカーチェイスに爽快感を与えるための前フリって気がします。そして絵に描いたようなフルボッコっぷりで笑い転げてTHE END。

 といったところでしょうか。

 狙ってB級映画を作ってる&日本版はディレクターズカットで本来(北米では)カットされてた場面が充足されてたりして、若干間延びした作りになってしまってる感は否めませんが、最近めっきり少なくなったカーチェイスだけに新鮮な感じで観られました。

投稿者 ketsune : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月26日

美しい国・日本に贈る@シッコ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○混んでたら嫌だなーと思いつつ難波へシッコを観に。
 実際行ったら凄まじくがら空きでした。あの小さい劇場の二割も観客いなかったんじゃないかな。観る分には良かったのですが、本当にこれでいいのだろうか?

 余りあれこれ書くと外圧が来そうで嫌なのでさらっと感想を書きますと「公共財って知ってるか?>米国(日本) をちょっと面白く映像表現してみました」って感じ。ムーア作品で時折鼻につく悪ふざけが今回は控えめで良かった気もしますが、反面今まで割と使ってた統計的ツッコミが抜け落ちてる気もします…あ、献金額表示があったかw

 「そのときはすでに手遅れだった」(最後の段落参照)という事態だけは何とか避けたいところですが…

投稿者 ketsune : 00:34 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月05日

電車男世界を救う@トランスフォーマー・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

昨日と同じパターンの更新になってしまった...

○思いつきで今晩トランスフォーマー観て来ました。
 どう観てもB級映画なのに力技でA級娯楽大作に仕上げてるのに思わず笑ってしまいました…流石マイケル・ベイ、どんなネタでもド派手に決めるぜ!w まさか「バス男」ちっくな序盤の展開からド派手ロボットアクションに転換できるとは思ってなかった…

(この映画の傾向)
 ・前半:親にねだったマイカーで童貞卒業を狙うダメ少年に訪れる転機
 ・中盤:遂に明かされるザ・カーの正体、そして悪党くさいMIBもどきの介入
 ・後半:フーバー大統領のトンデモ大作戦、そして武闘派大統領の終焉
 ・終盤:F22大人気、でもデストロンの間抜けさ加減に失望

 個人的にウケたのは「死亡フラグ立てたように見えた軍人さんが最後まで生き残ったこと」「折角買って帰ろうとした箱○がトランスフォームしちゃった!」という本編と全然関係ない小ネタみたいなとこばっかです。

 …あれ、感想として書いたらこれで終わってしまった?

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2007年08月04日

料理も盗みも仕込みが大事@オーシャンズ13・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○今晩は先行上映の「オーシャンズ13」観て来ました。
 まあ、ふつーに気軽に楽しめてよかったです。且つシリーズ三作の中で最も悪役に存在感があってメリハリが利いてて小気味良い作品だったんじゃないかと思います(11は綱渡りのようにスリリングな盗みの手口を楽しむ映画、12は観客も一緒になってどんでん返しを喰らう映画、と方向性は微妙に違うんですけど)。

 舞台や物語の進行は11にかなり近いのですが、13の標的バンクは物語の冒頭でいきなり「旧知の仲である相手を騙して事業を推し進めた」だけに叩きのめされて当然という敵役になっています。しかも演じるのはアル・パチーノ。これだけでも過去作品よりも「オーシャンズが出し抜いた時の(観客サイドの)爽快感」が高まるというもの。

 今回も派手に盗んでオーシャンズ以外全てを出し抜く手口は健在。ただ、11同様最初に手口を見せてそれが成功していくまでの過程を見せる展開だけに、「11」のような盗みのスリルはやや不足気味。また演繹的な展開なので「12」のようなどんでん返しもナシ。それでも随所に見られる「目的達成までの涙ぐましい仕込み」の数々(イカサマダイスを送り込むためにメキシコの工場へメンバーを送り込むとか!)は観ていて笑えること請け合い。

 最初からオーシャンズの勝ちが決まってる展開だけに脚本の面白さ等を堪能する映画ではありませんが、それでもパトロンに回ったベネディクト(アンディ・ガルシア)に用意されたオチは笑えること請け合い(私は大笑いしました)。パトロンさえも味方じゃなければ最後には出し抜くオーシャンズ、やってくれるぜw あと、マット・デイモンが漸く坊や扱いを卒業した感があったとこも面白かったです。

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2007年07月01日

ようつべ世代のテロリズム@ダイ・ハード4.0・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、遅れながらダイ・ハード4.0の感想を。
 基本的にこのシリーズ好きなので贔屓目に見てる部分もあるかと思います。その辺差し引いて感想を読んで頂けると幸い。

 ※一応ネタバレ防止のため、追記部分に感想を入れておきます。

 ・今回のボスは頭でっかちで2chねらー的
 今回の敵も何だかんだ言ってテロリストですので、銃撃ったり人殴ったり血の気の多いところは見せてくれるのですが、基本的な出自はスーパーハカーなのでネットワーク・コンピュータに対するテロ活動で人々を困らせます。

 然し彼の言動がどうにもテロリストくさくない(過去三作のテロリストはプロだから、比較すれば当然なんですけど)。どっちかと言うと2chとかで神として降臨するタイプ。権力や体制に対して反抗的で自己顕示欲が強く、おまけに気が短い。放送をジャックして流す映像が過去大統領の演説・スピーチの継ぎ接ぎときたもんだ。日本に住んでたらワイン片手にニコ動楽しんでるタイプかも。

 お国の為に提案したけど拒絶された、そんなエリート野郎が自国・アメリカに対してテロ活動を実践するって設定が、今時のテロリズム(現代的・現実的な脅威)として分かり易い題材として選ばれたのでしょう。

 ・投げ売り? サイバーテロ? 知ったこっちゃねぇ。
 妻とは離婚、子供とは対話できず、派手な活躍の割に大した出世もなく、おまけに髪の毛もなくなったマクレーン刑事。日常ではそんなどこにでもいそうな冴えないオヤジも、危機的状況に陥れば陥るほど持ち前の悪運の強さ&後先考えない行動を発揮して暴力的に活路を開いていきます。

 車で逃げてたらヘリが追ってきた → 車ランチャーで撃ち落す
 脚くせの悪いアジアンビッチにビルから蹴落とされた → 反撃は車で轢き倒し、車ごとエレベーターに叩き落す
 警察嫌いのスーパーハカーから情報提供が必要 → 撲殺を示唆して服従させる
 敵ボスに捕まった、絶体絶命! → 自分の体を貫通させ敵の銃で相手を殺す

 本作中の様々な危機に対して何ひとつスマートな解決策を実践しないマクレーン刑事(スマートな解決策が必要な場面ではお連れのスーパーハカーがPDAと携帯型キーボードを駆使して頑張ります)ですが、理屈と復讐心で頭でっかちなテロを敢行するガブリエル君を「気持ち良く」ぶっ倒すにはこれ以上ないスタイルじゃないかと。

 ただ、今回はマクレーン刑事の名物・愚痴が少なめだった気がしてほんの少し寂しい気も。

(まとめ)
 この映画は、「理屈抜きでスカっとするアクションが観たい人」向けじゃないかと思われます。コンピュータを使いこなす小偉そうなアイツが時代遅れのアナログオヤジに打ち負かされる様は、日頃PCに忙殺される人々にとっては胸のすく思いなんじゃないかと…w

投稿者 ketsune : 19:46 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月03日

勇猛沈着な王と変態帝王の対決@300・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○てな訳で300観てきました!
 細かいことをあれこれ書くのに意味を感じないくらい面白かった。格好良かった。「武士道とは死ぬことと見つけたり」とはよく言ったものです(国と時代が違う? 根底に流れる精神は変わらない筈です)。しかし単に「面白かった」だけではアレなので、思うところをつらつらと。

・圧倒的な存在感の指揮官
 勇猛さと冷静沈着さを併せ持つ(←少なくとも作中の描写ではそう感じられる)英傑レオニダスの存在感がスクリーン上で際立ってるのは当然として、自ら神を名乗るクセルクセスもその変態コスチュームと抑えた演技のお陰で妙な存在感を放っており、レオニダスの存在感に負けないキャラを醸し出してました。まあ、あのコスチュームにはイラン人の方が怒るのも無理はないかも…w

・映像加工による独特の色調
 概ね昨今の映画では「リアル以上のリアル」を描くためにCGが使われるのですけど(←却って最近では「どうせCGなんでしょ?」と見られがち)、この映画では「原作コミックに忠実な絵」を作るために色調が加工されています。その加工が逆に戦闘の躍動感を際立たせ、ややモノトーンに近いような然し赤と肌色と黒がよく映える独特のタッチによって、昔の絵巻物が映像によって活写されたような錯覚を覚えます。

・色褪せない覚悟と信念
 単純にレオニダスとクセルクセスの戦争を描くだけであれば、どんなに絵が綺麗であろうと両者の存在感が確固であろうと戦争映画でしかありません。然しその映画の中に金を握らされた裏切り者(司祭、セロン)・目先の拒絶で寝返った者(エフィアルテス)が登場することによって、スパルタ戦士300人の意志と信念、そして剣と楯が実に力強く心打たれるものになってるように感じます。

<まとめ>
 この映画を一言で表現するなら「漢らしさ」。余程打算的で現実主義的でない限り、男性なら何か漲るものを感じて満足できるはず。女性には面白くないかも…

投稿者 ketsune : 01:41 | コメント (2) | トラックバック

2007年06月01日

有り体な更生教育映画@ツォツィ・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、ツォツィ観て来ました。
 個人的な感覚で言わせて頂きますと、南アフリカ版シティ・オブ・ゴッドを期待して見に行ったら文科省推薦の教育映画だった。という感じです。序盤の展開で暴力ものかと思わせておいて、赤ちゃん登場後は不良(ツォツィ)更生フラグを次々と立て最後に無抵抗&感動のラストという按配。

 映画としてまとまっていて無難な出来だとは思うのですが、如何せん舞台が南アフリカである必然性をどこにも感じられないのが困ったところ。先月の映画の日辺りに「最近アフリカ舞台の映画が多いなぁ」と感想を書いた記憶がありますけど、それらは大抵「舞台がアフリカである理由付け」がきちんとしてて納得できました。けどこの映画に関して言えば「貧富の差が激しい」「スラムに住む少年の犯罪」という条件なら何処でも舞台になり得る訳で…それこそUSAとか。

 あと、犯罪で日銭を稼ぎ殺人も暴力も厭わない人間が「何故赤ちゃん連れ去ったのか」&「何故足を洗うような態度で赤ちゃんを返しに向かったか」という部分が些か疑問。貧困ってもっと容赦なくて厳しい状況・問題で、赤ちゃん一人に絆されて改心できるように思えないのですが…警察に追い詰められて諦めたのでしょうかね? それから、基本的なBGM(ヒップホップ系)がどうにも作品の絵空事ちっくな印象を強めてしまってるように感じました。題材が題材だけに、もう少しシリアスな音楽にした方が良かったんじゃないでしょうか。

 全体的にはそこそこ纏まった人情ドラマぽい映画なのですが、以上の点がちょっと引っ掛かりました。特に舞台がアフリカである必然性はもう少し練りこむべきだったと思います。

投稿者 ketsune : 14:32 | コメント (0) | トラックバック

途中退出のため評価不能、だが@大日本人・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

※以下、映画の半分くらいの時点で途中退出した人の愚痴みたいなものです。予めお含み置の上お読み下さい。

大日本人見てきました。
 ここまで松本人志が映像(映像の情報伝達能力)を信じていないとは思ってませんでした。てか映像で語ればいいことまで一々べらべらとインタビュー形式で喋らせて伝達する(=作中人物に作品の世界観を説明させる)って、映画というより創作として最悪の手法なんだけどな…全編ギャグとして作ったにしても。遠回しに日本風刺してるんだろうけど、手法・表現媒体は他にもっとあった筈。

 作品の設定は簡単に言えば「(仮面ライダー響鬼+ウルトラマン+大人の事情・当社比2倍)÷4」ってとこでしょうか。有り体な設定の上、大学のサークルのパロディ映像作品より娯楽性に欠ける「変身ヒーロー当事者へのインタビューを中心にしたドキュメンタリータッチ」という手法を取っているため1分1秒の経過がひじょーに長く感じました(一言で言えば「かったるい映像」)。しかもそのインタビューの情報密度が低い低い。前述の特撮ものだと数秒で表現するところが1分単位だったり。

 カンヌに出したが故、却って作品の伝わりにくさを叩かれる方向に行ってしまったような気がしないでもないですが、それ以前に「響鬼」放送後にこーゆーネタを(しかも退屈な方向で)使うのはセンスがないなぁーと思われても仕方ないんでは。松本風のネタとか仕込みがつまらない訳じゃないんだけど、随所に入るインタビューがタルかった、どうしようもなく。

 以上、映画館を途中退出した人間の愚痴でした。

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2007年05月04日

ベタだけどこういうの好き@ブラッドダイヤモンド・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で今晩レイトで「ブラッド・ダイヤモンド」を観てきました。
 ※最近アフリカを舞台にした映画が流行ってるんですかね…部分的に「バベル」もそうでしたし。

 内容としては1990年代、西アフリカはシエラレオネで実際にあった紛争ダイヤモンド問題を題材としたドラマ活劇、といったところでしょうか。擦れた少年時代を送ったお陰でドライにダイヤ密売をこなす元傭兵、反政府組織にダイヤ採掘のために連れ去られ、レアな巨大ダイヤを発見し更に厄介事に巻き込まれる現地人、紛争ダイア問題を取材に来たアメリカ人ジャーナリスト(♀)。以上三人が主要人物。

 実際の出来事を元に細かいところまで結構正確に描写して、それでいて主要人物を取り巻くドラマ展開も割とソツなく組み立ててあって、個人的には時間の長さを感じない密度のある映画だったように感じました。日常的なドラマシーンより危険地帯の行軍シーンの方が圧倒的に長いので、いつハプニングが起きるか分からず目が離せない、といった方が正しいかも。

 更に、話の組み立てがベタ(な上強運だけで片付けにくい展開)であり、実話が元になってるだけにメッセージ性(=我々の富の享受は多くの紛争地域・発展途上国の介在によって齎される)がちらほら見えて単純に娯楽と割り切れない部分もありますので、観る人によって向き不向きは出るかも知れません。けど個人的にはその辺を差し引いても十分良い映画だったと思います。

 内容的に昨年観た「ナイロビの蜂」と近いものを感じるのですが、こうした作品によって「世界に目を向ける」時間を作ることが案外大切なのかも知れません。直接何か出来るわけではありませんけど…

投稿者 ketsune : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2007年05月01日

相変わらずアメリカ版電車男@スパイダーマン3・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○本日封切の蜘蛛男3を早速鑑賞。
 色々な意味で相変わらずだったので、色々な意味で安心しました。「色々な意味」に関してはこの記事のタイトルから汲み取って頂けると説明の手間が省けて助かりますw

<お話開始時点の状態>
 ・蜘蛛男が市民に大人気、MJとの交際も順調でピーター有頂天。
 ・MJ「ねんがんの ブロードウェイに しゅつえんできるぞ!」
 ・ハリーは相変わらず父親殺しのピーターに恨み節。自身を強化中。

 そんな三人が(一時的にハリーが都合よく記憶喪失になり人間関係がリセット?されたお陰で)組んず解れつの三角関係を繰り広げ、結局元の鞘に収まってしまう(だけどその組んず解れつのお陰で三人は人間的成長を遂げて大人になる)、というオハナシ。

<本作における三人の成長>
 ・ピーター調子こく→結果ハリーによるNTR発生、逆ギレピーター女連れでMJのバイト先で挑発行為→ヴィランの謀略でMJ人質→ハリーに助力求むもNTR時の喧嘩が原因で拒絶→結果オーライ
 ・MJマスゴミに叩かれ(´・ω・`)→ピーターとの不和で記憶喪失ハリーに靡く→NTR発生、おまけにピーターから挑発を受ける→それでも人質役を勤め上げる
 ・ハリー、ピーターにリベンジ→頭の打ち所が悪く記憶喪失に→タイミング良くピーターとMJが喧嘩&記憶を取り戻す→NTR発生→ピーターと喧嘩、顔を半分焼かれる→然し執事の進言を容れて二人を助けに行く→ピーターの身代りに絶命

 然しこうやって事実関係?を並べてみるとピーターが大して成長してないような(それどころか逆ギレしてMJのバイト先で挑発行為、ハリーと喧嘩して顔半分焼く有様)気もします。まあこの辺は続編を作る(≒ピーターが苦難を乗り越えて成長する)ための余地と捉えればいいのでしょうか?w

(´-`).。oO(サム・ライミは何時までスパイダーマンを撮り続けるんだろうな…)

 最終的には「(同じ女を奪い合った)親友の死」「ベン伯父さんを殺した相手を赦す」という大イベントをこなしたので人間的に成長してると思いますが…

<お話以外の部分>
 (SPEの看板タイトルのため)相変わらず安定してます。どのような形で観に行っても安全パイでしょう。ただし原作コミックのトリビア披露は相手を選んで行うべしw

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きょうは映画の日

 カテゴリー:劇場で観た映画

○てな訳で、映画を二本観てきました。
 予告?通り「バベル」と「スパイダーマン3」の二本。最初一人で行こうと思ってたのですが、「GWお暇?私5/1映画行くけど」とメール送ったら同行レスを下さっただいごろう氏と一緒に(二本とも)観ました。映画の合間とか食事の時は(普段同様)アニメやらゲームの話ばっかしてたようなw

 ※きょうは午前中から先ほどまで外出してて何気に今おねむな時間帯なので、各映画の感想は明日つらつらと「それぞれ個別記事として」書く予定です。大方書く内容は頭の中にあるんですけど…

 前者に関しては極力ネタバレしないよう(ネタバレしそうな内容は追記に放り込むよう)注意して感想を書くようにします。後者は別にストーリー云々で楽しむ映画じゃない(と私は思ってる)ので、封切初日の感想にも関らずネタバレ混じりになる可能性もありますけど…

<5/3 22:55 追記>「バベル」の感想を別記事で上げました。
<5/6 0:00ごろ 追記>「スパイダーマン3」の感想を別記事で上げました。

投稿者 ketsune : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

基本的な着想は悪くないんだけど…@バベル・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、映画の日に便乗して観た「バベル」の感想。
 基本的な着想というか組み立て方・展開としては割と私の好みの手法だったと思うんですけど、正直言って「この話いらんだろ」という部分が結構目について全体としての評価はいまいちな感じ。

 ※この映画、細かいところを話し出すとどうにもネタバレして映画を楽しめなくなる恐れがありますので、感想部分は追記に収めておきます。ネタバレしても構わん、という人だけ読んで下さい。但し映画を観に行く予定の人は読まない方がいいと思います。

<話の始まり>
 何気なく放たれた一発のライフル銃弾、それが引き起こした騒動と関係者の人間模様を切り取って描いてるのが本作の基本的な構造です。

 本作では撃った人間&撃たれた人間のいる場所=モロッコ、撃たれた人間の本来の家があるアメリカ、撃たれた人間の子供を育てる家政婦の出身地メキシコ、そして撃った銃の元々の所有者がいる日本(←この設定が一番強引で無理がある)の四箇所で起こった出来事を恣意的に配列して描かれており、富と貧困の世界的偏在とかそういった割とメタな世界描写くさいことを折々盛り込みつつ「世界は意外なところで連鎖している」みたいなテーマを浮かび上がらせたかったようです。

<微妙に噛みあわない各国の出来事>
 然し、どうにも出てくる人間のチョイスと背景設定?がどうにもご都合主義過ぎて(ノ∀`)アチャーとなってしまったり。特に日本のエピソードはかなり強引に付け足された感があり、日本人のアホさ加減がある意味的確に描写されてて嫌な感じ。以下、各国エピソードに関する寸評。

 ・モロッコ:ジャッカルから山羊を守るために知人からライフルを買う、ってモロッコでは一般的なのかなぁ…? まあ、調子こいて撃ってしまってからの展開は割と現実でありそうな感じなので構わないのですが。それにしてもこのライフル、呪いのライフルなんじゃないだろうか…?

 ・アメリカ:アメリカ人の家族愛的なところを描きたかったんでしょうけど、すれ違い気味の夫婦愛を確かめ合うために態々モロッコに夫婦旅行する夫の考えの背景描写が欲しいところ。あと、不法就労の家政婦を雇って子供の面倒見させてるってのがポイント(米国におけるヒスパニック系移民の増加に対して触れてる)かな。

 ・メキシコ:家政婦の息子がメキシコで結婚式挙げるっつーんで、家政婦が(モロッコで事件に巻き込まれた夫婦の滞在依頼に反して)子供連れて式に行ってしまって、結果様々な不幸に巻き込まれるの図。いやまあ、ある意味因果応報なんですけど、ここでも仕事(お金)と家庭(人間性)の両立に対するジレンマが…

 ・日本:完全に蛇足エピソード。ライフルの元々の所持者の「娘」が必死こいてロストバージンを目指すも大失敗という話。マンションの雰囲気からしてえらい金持ちらしいんですけど、ハンティングが趣味だとか妻が銃で頭撃って自殺したとか、およそ非日常的な要素が積み重なってて違和感ありまくり。あと、娘が聾唖者だった意味が単にストーリー構築上の都合にしか見えないのが…

 正直、個人的には日本のエピソード(゚听)イラネって感じですか。ライフルの大元の所持者がアメリカ人の夫だったらもっと嫌な感じがして「世界の幸福と富の連鎖」について深く掘り下げることができたと思うんですけどねぇ…

<簡単な総括>
 アメリカ・アフリカの二大陸でストーリーを纏めていれば(=完全に日本をストーリーから除外していれば)、もっと良い作品に仕上がったと思うのですが…それにしても日本って海外から見たら平和ボケ(&色ボケ)の印象が強いんでしょうかね。

 あと、話の途中でオチとか展開が読めてしまうのは流石にどうかと思いましたし、あの状況で撃たれた奥さんが助かったというのも非常に嘘臭くて萎えました。どう考えても村に運ばれるまでに出血多量で死んでると思うのですが…あれだったら未だ「バスの乗客の中に偶然看護士が居合わせて応急処置してくれた」とかの方が(創作ストーリーくささは強まりますが)説得力あるような。

 この映画、基本的にすっきりしない作品なので、一人で観に行かず誰かと一緒に行って映画の内容を話し合う方がいいと思います。それでもすっきりしない可能性は否定できませんが…

投稿者 ketsune : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月10日

久々に映画館へ行きました@ゴーストライダー・雑感

 カテゴリー:劇場で観た映画

○きょうは大阪在住の友人と映画鑑賞。
 で、観に行ったのが「ゴーストライダー」。当初見に行こうと思ってたのはDOAだったんですけど、日程調整してたらDOA上映期間から外れてしまったのでこっちを選びました。結果としてはふつーに満足だったので逆に良かったかも。

 基本的な映画の感想としては「ニコラス・ケイジ楽しそうだな(=観てるこっちも素直に楽しめる)」というのと「原作の味わいを残したいい感じの映画だな〜」という二点に集約されるでしょうか。つっても私が読んだ原作はかつて小プロが邦訳してたやつ(=主人公が二代目ダニエル・ケッチで、映画の主人公ジョニー・ブレイズは先代)ですケド。

○感想一点目:大事なのは中の人
 映画だろうがアニメだろうがえろげの家庭用ゲーム移植だろうが、中の人のキャラに対する愛が弱ければ楽しむ側の観客/プレイヤーとしては非常にしょんぼりさせられるものです(私が例を出すと準にゃんが…とかいう話になる訳ですが)。大人の事情とか話題狙いとか売上目的とかもうね(ry

 その点、この映画は(今ではすっかり名優の)自分の好きなキャラを演じるニコラス・ケイジが時にはコミカルに、時には格好良く(そして時には情けなく)ジョニー・ブレイズを作り上げていて、実に面白い。どことなく頼りなさげな面持ちで人生常に綱渡り気味のジョニーと、燃える髑髏のパンクなヒーロー・ゴーストライダーのメリハリが映画の流れと相まってなかなかいい感じでした。

○感想二点目:原作の味わいをどう残すか
 映画だろうがアニメだろうがえろげの家庭用ゲーム移植だろうが、元の作品のお約束的な味わいを残してないと(原作を知ってようと知らなかろうと)大抵中途半端な駄作で終わります。例も例外も面倒なので一々挙げませんけど…

 その点、この映画は「善意から(=自分の欲望ではなく、他人に役立つ為)止む無く悪魔と契約する」「(契約上魂は悪魔に取られてるん)だけど良心は悪魔に売り渡してない」「自分の意思と無関係に超人能力が発動することがある」「罪人の目を見据えることで、…等クセのある設定をうまく映画の時間枠に収まるよう料理してあって、更に先代ゴーストライダーの登場によって「ぽっと出のヒーローとは訳が違うぜ」と箔をつける粋な計らいぶり。

 概ね楽しめたこの映画、強いて難点を挙げるとすれば「敵がどいつもあっさり殺られ過ぎ」「誓約書の行使がこれといった人間界への脅威を描き出せていない」という辺りなんですが、今回の敵は基本的に本当の敵メフィストの前座扱いなので仕方ない? にしてもメフィスト自身が特にゴーストライダーと戦闘する訳じゃないので、ここで肩透かし食らう人も少なからずいるのではないかと…

 まあ、そんな感じで、久々に観た映画は個人的に満足度高めでした。まる。

投稿者 ketsune : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月14日

どうせ逆らえぬ人を殴った 天使のような素振りで 〜ナイロビの蜂・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

昨晩観てきたんですが、内包されてる事象が余りにも「現代社会の縮図」過ぎてどうコメントしていいものやら暫し考え込んで翌日になってしまいました。以下、思いつくままに感想…

○私が何とか自分の持つ語彙で表現すると、
 この映画は「資本主義が内包する醜く力強い現実の一端を直視させられる」映画でもあり、「高度化する資本主義社会における個人の無力さ」を様々な場面で例示される映画でもあり、そして何より「ある夫婦の愛と相互理解の物語」でもある。だからと言って単純に憎悪を感じたり憐憫を感じたり厭世的な気分になるのはきっと正しくないんだろう。また、単純な恋愛映画に読み替えるのもきっと正しくないんだろう。

○結局、帝国主義は終わっていないんだ。
 いや、そうではなくて、どんな社会であろうと強者が弱者を喰らうという食物連鎖的な構造によって財の流通が成り立っているに過ぎず、その形が通貨間の兌換性向上によって顕在化しているに過ぎないんだろう。主人公は妻の遺したものを確認して(自らの死を受け入れつつ)告発的な遺言を残したが、それは「我々先進国の人間にも良心がある」という希望なのか、或いは「人間が人間を踏み台にする社会を離脱するには死を以て拒絶するしかない」という諦念なのか…

○妻は夫に活動を伏せ、結果暗殺された。
 その間に様々な憶測や噂が横たわっていて真相が見通しにくい状態から物語が始まっていくが、作中最終的には夫が亡き妻を理解して銃のマガジンを自ら捨てた(=暗殺者への抵抗を放棄した)。この中で考えさせられたのは「伴侶に対して隠し事をする」意味。伴侶の命の危険を遠ざける為真実を伝えないのは正しいことか? 夫婦の相互理解・情報共有はどこまでが適切なのか? そして何より、「憶測や噂に埋もれた中でも自分が伴侶を信じ通せるか」?

○この作品に何を見出せばいいか?
 一言で片付く答えは誰も望んではいないのだろう。愛に生きるも、金(権力)に生きるも、正義を信じて生きるも、ただ日々の暮らしで必死なのも、間違いではないし正解でもない。様々な事象・人間に囲まれている中で我々に出来ることは「選ぶ」ことしかないのだから、せめてその選択を能動的にしてみてはどうか。この映画が提示できるのはそこまでだろう。

○作品の語り方について。
 単に時系列に沿って映像を並べるだけではなく、まずことの発端から物語を始め、妻との想い出を(回想シーンの挿入で)掘り起こしながら夫が妻の追った真実に近づいていく。出会いからアフリカに発つまでの辺りが(回想とはいえ)少々性急に感じるものの、少なくとも「自らの信じる正義に忠実で行動的な」妻の人となりは十分表現されているだろう。反面夫が命を賭してでも真相に近づく動機のようなものが希薄に感じられた。てゆーか、妻の親族に都合よく闇弁護士やらスーパーハカー?がいるって辺りが話として出来すぎだよなぁ…(^^;

まあしかし、重苦しい現実に覆われたこのお話を然程説教臭く描いてないのは正解だと思います。「社会のために行動しろ」とか「我々は数多の貧民を踏み台にして生きている、だから一生懸命生きろ」とかってメッセージを映画に篭められても、ねぇ?

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2006年05月02日

観終わったらお米が食べたくなる 〜かもめ食堂・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

夜最後の上映を観終わってから、ぶらぶらサイクリングして帰ったら日付変わってるしw
※註:↓原作読んでない人の感想なので、その辺り差し引いて読んで下さい。

○という訳で「かもめ食堂」観てきました。
 全編フィンランドロケっつーのは要するに「現代日本の時間軸」から物語を切り離したいがための口実であって、結局のところやりたいことは懐かしいような古臭いような人情もの…というのも、ちと違う。日本の人情ものってーと、メイン人物の生い立ちやら物語の舞台に足を向けた経緯とか嫌ってくらい掘り下げて書きたがるのが古来からのスタイルだし。だけど「何かの縁」で宿を提供したりお店を手伝ったりってのは、日本から離れた異郷の人情劇でもないとリアリティを賦与できないのもまた事実。

 となると、「こんな生活してみたいねー」的な大人の隠れ家を舞台にしたファンタジー? それも微妙に違う。確かにかもめ食堂を取り巻く雰囲気・出来事にある程度の隔世感(一月お客さんが来ない食堂をあそこまで小奇麗に保てる筈がないw)はあるんだけど、作中の登場人物の言動は(多少誇張されたコミカルさはあれど)何となく「あーあー、あるあるそんな感じ」という雰囲気は出てたように感じました。全体的なノリを鑑みるとホーム・コメディが近いかも(登場人物同士の家族関係は皆無ですが)。

 基本的にこの映画は「登場人物同士の会話(雰囲気)のズレ」を笑うものだと解釈しましたが、その割に登場人物の過去とか属性(職業とかフィンランドに来た目的とか)は殆ど提示しないというのが面白かったですね。こうなると単体の台詞に深い意味が篭められないからお互いの台詞のやり取りと「間」のテンポをうまく作らないと映画としてだれる…てか、これ映画っつーより舞台劇に近いですね。

 多少序盤のつかみ(ガッチャマンの歌〜豚身昼斗念の件辺り)があざといかなぁ〜と思うものの、全体としてはまったりした「かもめ食堂」の雰囲気を出しつつ小刻みに人の出入りや会話のやり取りが組まれているので、個人的にはテンポ良く最後まで楽しめたと思います。終盤で「何も変わらないままでいられない」なんて台詞を出しつつラストは常態化した「三人のかもめ食堂」で幕を閉じる辺りが微妙にフェイントくさくてやられたって感じ。

 あまり深読みせず、のんびり構えて時折大声で笑いながら観るといい映画ですね。

投稿者 ketsune : 00:10 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月24日

アクションと象萌えで特化したら 〜トム・ヤム・クン!・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

○レイトで「トム・ヤム・クン!」観てきました。
 で、気が向くままに夜の町をサイクリングしてたら日付が変わってた罠。

(暫定感想)
 象萌え映画。個人的には「マッハ!!!」の方がアクションに(話の流れの上での)意味があって面白かったなぁー。「トム・ヤム・クン!」のアクションは映画っつーより(アーケード)ゲームっぽかった。

 ※すみません、詳しい感想は明日改めて…

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2006年03月20日

細かい抜けが結構… 〜ナルニア国物語 第1章・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、前夜に原作を通読し(実は未読)、有休取った平日に「ナルニア〜」観てきました。

総じて原作通り児童文学の枠を出ない佳作なのですが、細かくエピソードの追加・削除(LotRのような原作への愛情に裏打ちされたアレンジではなく、職業的な改変)が入っているため素直に褒め切れなかったりもします。

以下、映画をこれから観る人に配慮して追記で。と言っても重箱の隅を突いて穿ちまくるようなコメントなのでちゃんとした感想ではないかも…(^^;

※以下イタリック部は岩波少年文庫刊「ライオンと魔女」新版より引用しています。

(追加要素)
○疎開のエピソード
 原作では一ページも費やされてない疎開について映画ではわざわざ空襲シーンまで入れて描いてます。エドマンドの先走りがちな性格描写の肉付けになってはいますが、多分これは「疎開を経験してないアメリカ人」向けの描写じゃないかなーと。戦後60年余り経過していることを考えると広く非欧州向けなのかも。

○エドマンドとタムナスの対面
 原作を基準に考えれば無駄なエピソードに思えますが、魔女の追跡に伴うリスの会合(上記原作・p160参照)奴隷扱い(同・p166参照)がばっさりカットされているために代替として挟んだものと思われます。

○逃避中の三人+ビーバー夫妻がオオカミに追い詰められる
 全く意味ねー。アレンジした側としては追いかけっこの緊張感を出したかったんでしょうが、一行の行き当たりばったりさ&オオカミ(拡大解釈すれば魔女)の無能さを晒しただけで無駄に時間を費やしてる感じ。

 他、よく覚えてませんが総じて改悪にしかなってなかった気が。

(削除要素)
○学者先生との初対面
 何故か最初の最初ではなく、エドマンドが嘘をついた後で初対面とされています。

>四人とも会ったばかりですぐ、この先生がすきになりました。

 原作ではこの初対面があったからこそ手に余るルーシーの態度についてピーターとスーザンが「先生(=好感が持て且つ信頼できる大人)に相談に行く」という場面が割と自然に出来てるんですが、映画では何となく成り行きで学者先生のところに居残ってルーシーの話を始める(=次のシーンへ進めるため強引に繋ぎ場面を挟んでる)という段取り。この辺り、良くも悪くもアメリカナイズ脚本ですね…

○ターキシュ・ディライト(原作訳ではプリン)を食べるエドマンドの描写があっさり過ぎ

>はじめのうちは、エドマンドも、口にいっぱいほおばったまま話をするのは、失礼だという礼儀を守ろうとしましたが、すぐにそれを忘れて、できるだけプリンをむしゃむしゃ口へほうりこむことばかりに夢中になりました。すると、食べれば食べるほど、もっと食べたくなって、なぜ女王がこんなに根ほり葉ほりきくのだろうと考えることができなくなりました。

 原作のエドのこの必死な食べっぷりが映画では何故描写されないんだろう? と思ったら、↑の描写がお菓子業界やファーストフード業界への暗示的な批判に繋がるので自粛したんじゃないか、という個人的な結論が浮かびました。大人ってやだなーw

○マクレディさんが学者先生の家を見学する団体を連れてくる→出くわさないよう衣装箪笥に隠れる
 この場面が「クリケット(らしき遊び)でエドマンドがホームランかましてガラスを割る→マクレディさんから逃げる→衣装箪笥に隠れる」に置き換わってました。学者先生のキャラ造形をわざわざぶち壊してこの代替イベントかよ…w

○ビーバーが最初にアスランの名前を口にする場面

>アスランの名をきいて、子どもたちはめいめい、心のなかで、どきんと感じました。エドマンドは、わけのわからないおそれのうずにまきこまれました。ピーターはふいに強くなって、なんでもやれる気がしました。スーザンは、なにか香ばしいにおいか、うつくしい楽の音がからだをつつむ思いでした。そしてルーシィは、朝、目をさましてみたら、たのしい休みか、喜ばしい夏がはじまった時のような気もちを味わいました。

 この文章ってビーバーの家に同行する(≒ビーバーを信用する)結構大事な動機付け、且つ各キャラがこの世界で必要以上に不安になったり現実に屈したりしない契機になってると思うんですが…映画では何となく成り行きって感じがしてどうも納得がいかなかったところ。

○原作ではエドマンドの不在→即逃亡開始なのに、映画ではわざわざエドマンドを追いかけた後オオカミに追い詰められてから逃亡開始している。
 脚本の細かい改悪が多い中で、最悪といっていい改悪。どうせ上映時間の都合・主観による(家族愛の押し付けちっくな)捻じ曲げのせいでしょうけど、下記原作箇所からビーバー夫妻の判断能力を鑑みれば「危険を承知で魔女の居城が見える場所までエドマンドを追う」なんて愚挙を描写するわけないんだけどなー。

>「ビーバーさん、いったいぼくたちは、どうすればいいでしょう?」ピーターがききました。
 「どうするですって?」輪かんじきをつけていたビーバーさんがいいました。「どうって、すぐにわたしたちは、出かけなければなりませんね。一刻のゆうよもありませんよ!」

>はじめてお会いして、あのひとを見たとたんに、裏切りそうだな、と思いましたよ。もう、魔女の味方になって、魔女の食べ物を食べてしまった目つきでしたよ。ナルニアにくらしていらっしゃれば、それがわかります、目を見ればよしとね。」

>「でも、あの女はそんなことを最初にやりはしませんよ。」とビーバーおくさん。「まずエドマンドが、わたしたちのいるところを話したとたんに、すぐ今晩にでもわたしたちをつかまえに出かけるでしょうよ。もしあの子が半時間まえに出かけたとすれば、あと二十分もすれば、あの女がやってきますよ。」

他にも色々ツッコミどころがあるんですけど、ツッコミどころの引用に疲れてしまった自分がいるので、気が向いたら追記していきます。スミマセン…

投稿者 ketsune : 16:16 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月27日

色とか描き込みなど無くても

 カテゴリー:劇場で観た映画

大分前にヤフオクで落札した映画のチケットの期限切れが間近(しかも選りによってガーデンシネマ)だったので、仕事から帰ってレイトショーを観に行きました。

ロッテ・ライニガーの世界
 ぶっちゃけストーリー展開やら内容だけで言うと(上映された短編・長編共に)、今日びの萌えアニメと何ら変わりない内容だったりするのですが、何がすごいかってーと最初から最後まで(手作りの細密な台紙で作った)影絵を動かしてアニメーションしてるんですよ。

 お陰で観てる側がキャラの動きとか表情とか風景とか細かい部分の描写に囚われず、純粋に絵が動くさまを楽しめるということに改めて気付きました。そうだよ、アニメってやっぱり動きが面白くないといけないんだよー。○○タンのアップが可愛かろうと崩れてようとどうでもいいんだっ!(ぉ

       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \
     ('A`)     く作画叩かれるくらいなら、萌えアニメも影絵にすればいいんだ!
     ノヽノヽ
       くく

 …いや真面目な話、絵が動くのを観てるだけで楽しめたアニメ作品って久々ですよ。しかもこれが八十年ほど前の作品だと知って尚更驚いたというか感激したというか。まさに温故知新って感じでした。チケット余らせてた自分に感謝感謝♪(違

投稿者 ketsune : 22:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月17日

特にコメント無し、でいいかも 〜SW・EP3雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

あ、えーと、映画2本ハシゴしてた為気が回しきれませんでしたが、きょうは「その日」でしたね…(焦

○という訳でSW・EP3観てきました。
 字幕のせいだか脚本のせいだか分かりませんが、アナキン君の帝国発言が唐突すぎてパドメと一緒に耳を疑いました。つーかそういう発言に至る伏線的シーンくらい挿入しとこうよ。

 まあ、全般的に「間抜けと間抜けの騙し合い」なんで「映画として」コメントすることは他に無いかなー。

投稿者 ketsune : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

壮大なデスマーチの最中 〜ヒトラー 最後の12日間・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、先ずは「ヒトラー 〜最期の12日間〜」を観てきました。

内容としてはタイトルの通りで、映画のほぼ全編がソ連のベルリン侵攻下のヒトラー周辺の動向の叙事的描写になってます。そのためヨーロッパ戦線の概要(or第二次世界大戦の流れ)を知らずに観ると、劇中前半頑として戦況の不利(敗北)を認めようとしないヒトラーやゲッベルスが終盤覚悟を決めて行動に移す変化などが掴み辛いかも知れません。

部下の戦況報告には自分の思うが侭を怒鳴りつける半面で秘書には穏やかに対応するヒトラーがいたり、総統に忠実である意味冷酷にさえ見える姿勢を保ちながら家族を地下要塞に招き入れるゲッベルスがいたり、予想してたよりも生臭い出来事の積み重ねで事態が進んでいったような印象を受けました。

しかし、そうした出来事を見れば見る程、ヒトラーという人物の思考(人格)が全然分からなくなった感もあります。「○○部隊が攻撃に転じれば勝利が見える」とか「(情報網の断絶を懸念した部下の連絡を)権力を奪おうとする裏切り行為だ」とか偏執狂的にがなり立てる人間が秘書に対しては特に当り散らす様子もなく、敗戦が決定的な状況でも逃亡者や反逆者には厳然と処罰を加えたり、正気か狂気か計りかねる言動が幾つもあって(ヒトラーという人物の)解釈に困りました。

ただこの映画の場合ラストでインタビューが挿入されており、その台詞が結果的に解釈を押し付けてるように感じられたのが個人的には若干マイナス印象。ああいう言葉を付け足さない限り「ヒトラー」という題材を扱うことが許されないのも事実だとは思いますけど…

(´-`).。oO(撤退が最善と分かってても、撤退できない難しさ…)
      #そういう状況に置かれた時、どう行動すべきか悩むよね。

投稿者 ketsune : 19:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月04日

味な真似をするね。 〜バットマンビギンズ・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、雨降る中を梅田まで出かけて「バットマンビギンズ」観て来ました。バットマンシリーズはバートン版一作目をTVで観たかなぁ…?って程度ですが。

(感想)
ソツ無く纏まってたのでストーリー的な要素は殆ど話しません(極力ネタバレ無)。トムの彼女が絶妙に可愛くなかった(スパイダーマンのMJに比べたら格段にマシですが)のを除けば実に良かった。

ゴッサムシティのリアルな荒廃感とか、ブルース・ウェインがバットマンになる経緯とか、完璧超人にして忠実なえろげの幼馴染執事アルフレッドが「サイコー」(←開幕戦後のランディ・ジョンソン調で)なところとか、スタッフロールを観るまで存在に気付かなかったゲーリー・オールドマン(配役的に意表を突かれた!)とか、バットマンに興味がなくても十分映画として楽しめます。いやホント真面目な話。

てゆーかそんな事よりも、勝元@ラストサムライの弟子がクワイ=ガン・ジン@ジェダイで、更にそいつの弟子が「プレストン@ガン=カタ→バットマンにジョブチェンジ」という狙ったようなマニアックな布陣が激しく面白かった訳ですよ。監督が狙ってたとしか思えないキャスティング。もう素敵(ぉ

個人的にバットモービルが戦車ちっくだったのは好みじゃないんですけど、実際やってることは暴走戦車なのであれはあれで正しかったのかも知れません。あと、最後の最後でバートン版バットマンに繋げる締め方をしてたのは良かった(作風は余り繋がってない気もしますが)。

投稿者 ketsune : 00:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月26日

たったひとつの冴えたやり方 〜ミリオンダラー・ベイビー 雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

久々に映画観てきました。お題目は「ミリオンダラー・ベイビー」

感想をまともに書いちゃうとネタバレになって良くないので、できるだけネタバレしないように書きます。その為ぼやけた印象の文面になってしまうと思いますが、ご容赦あれ。

映画の感想を一言にすると「生きるって難しいよね」。良かれと思ってやったことが裏目に出たり、ちょっとしたボタンの掛け違いが連鎖的に悪い方に結果を出してしまったり…でも、人間毎日そうやって生きているんですよね。それを象徴的に、かつ具象化して表現するために使われた「ボクシング」という要素が実に映画の内容・主題に合ってました。何より、メイン登場人物の誰もが「成功者」と言い難い人生を抱えてるのが良かった。

相手のためを思っての言動が相手の意図(欲望)と合致せず裏目に出る。そんな不器用な二人がボクサーとトレーナーの関係を結び、試合を重ね信頼を深めていく。そうした過程を決して饒舌に語らず、然しながら物語を進めるための最小限の情報は盛り込んである。そんな感じの映画だと感じました。

自分がどう生きてたか、そして今後どう生きるか。そんな命題に思索を巡らしてみたい時、この映画を観るといいかも知れません。(註:本気でテンパってる時には観ちゃダメ)

投稿者 ketsune : 23:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月15日

気楽に観て楽しむのが一番。 〜コンスタンティン・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

えーと…実は昨晩「コンスタンティン」観に行ったんですが、何と感想書こうか考えてたらもう日曜の日付に…(^^;

コンスタンティン
 はじめに。以下、原作コミックの設定とか一切確認せず書いてますんで、「原作ではこうなってる」系の突っ込みは極力勘弁して下さい。(以下、一応ネタバレなんで続きに入れます)

<これから観に行く方へ>
 スタッフロールが始まっても最後まで席を立たない方が吉。ちょっとしたオチが用意されてますので…

 個人的にはスーツ姿のエクソシストがちょっと派手に頑張るだけの話だと思ってましたが、世界観がなかなか私好みでいい感じ。神(と言ってもキリスト教的観念の神)と悪魔(代表は当然のようにルシファー)が相互不可侵の人間界を挟んで水面下で綱引きしており、本作の主人公コンスタンティン(以下キアヌ)が両者の狭間で翻弄されるという、実に有り体ながら私的ツボな世界観。

 以上私流に要約すると、キアヌが現代のエルリックな訳ね(違

 で、今回メインになるガジェットは「ロンギヌスの槍(字幕では運命の槍になってた)」と「マモン(ルシファーの息子って設定)」。マモンがロンギヌスの槍の仲介で人間界に実体化したら人間界が支配される、人間界を護るべく戦えキアヌ…っていうのが本作の要約。

 何でハーケンクロイツの旗に包まれたロンギヌスの槍の穂先がメキシコで見つかるのかとか、マモンの標的がロス在住のアンジェラってダジャレかよとか、キアヌがルシファー呼んでインタラプトかけるのって強引じゃないかとか、キアヌが自己犠牲で天国に召されそうになった場面ってマトレボのパロディかよとか、色々ツッコミつつ楽しませて貰いました。

 この映画の正しい楽しみ方ですが、キリスト教的な解釈とかを真面目にあれこれ論じようとせず作中の流れに身を任せた(or何人かで観て細かいネタにツッコミ入れてく)方が面白い映画です。てゆーかこの映画、「パッション」観て感涙した人が観たら激怒しそうだな…

 と以上ネタっぽく流し気味な感想でしたが、唯一真面目なコメントをするなら「コンスタンティンはキアヌで正解だった」と。キアヌの国籍も年齢も分かり辛い容貌が、いい意味でコンスタンティンというキャラのミステリアスさを醸し出してた(と私は感じた)ので。

投稿者 ketsune : 03:34 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月24日

我が侭と見るか、夢追い人と見るか。 〜アビエイター・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、梅田に出かけて資格試験を受け一旦帰宅し、それからまた梅田に出かけて「アビエイター」を観てきました。この時間まで更新が出来なかったのは、単に感想を書くための予備知識を仕入れる為だったり(焦

アビエイター
 日本人には全くと言っていい程馴染みのない資産家ハワード・ヒューズの活動的な時代に焦点を絞った半生記。だからと言って彼の家族関係の描写・説明は殆どないし、エンディング後の彼がどういう余生を送ったかについても説明なし。おかげで何故あんな中途半端なラストカットになったか理解できず、帰宅してからGoogle先生に質問していた私がいたり…

 多分この映画って、ハワード・ヒューズの人となりにどれだけ共感できるか(或は異性として魅力的か)=映画の面白さだと思います。好きな映画・飛行機の為なら金に糸目はつけない、しかしその反面、潔癖症ゆえに神経質で病理的な部分が常に付き纏う「精力的な資産家・活動家」。私は彼の「好きなことに打ち込んだら他の全てを受け付けない」「好きなことには金に糸目をつけない」部分に惹かれるものがありました。ディカプリオの演技自体はまあまあかな…(←個人的に「ザ・ビーチ」が底辺だと思ってる)

 とは言え、その人物を描くエピソードの取捨選択、飛行機の飛翔シーン、各シーン毎の細かい小道具・描写の積み重ね(個人的には挿入・回想を含めて公聴会のシーンが気に入ってます)が巧妙に構築されていたので、三時間近い映画なのに長さを感じませんでした。

 古めかしい映像(大半CGでしょうけど)と普通の映像の混ぜ具合とか年代ごとに変わるディカプリオの風貌(服装とか細かい顔の作りとか)なんかは、個人的に地味だけど手が込んでるなと思ったり。この辺りはスコセッシの手腕に拠るところが大きい…と思いたい。ただ、ヒューズが繰言を続けるカットが少々諄いかな、という気も(カット数自体は多くないんですが)。

 でもやっぱり、ヒューズの後世について事前に知らないと、ラストシーン→スタッフロールの流れが唐突で意味不明に感じてしまうのはマイナス要素かと。いや、アメリカの人ならある程度予備知識があるんでしょうけど、日本人だと普通知らない人ですからね…

(まとめ)十分楽しめたけど、監督・主演男優でオスカー受賞はちと難しいかな?

投稿者 ketsune : 00:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月14日

脚色(演出)なのか、改竄なのか… 〜劇場版AIR・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、見つかった携帯を無事警察で回収した足で「劇場版AIR」を観てきました。

上映開始1時間前から待ってる人間が十人以上いたりとか、カップルで観に来てる人(バレンタインに敢えてAIR観に来ますか、貴方達は…(^^;)がいたりとか、上映開始前から色々突っ込みたいことはあったんですが、それはさておき。

映画の感想を一言で言えば「出崎アニメだなぁ」で終わりw それ以上でもそれ以下でもなく、ましてや「AIR」の作品性が云々なんて論じるのも無意味。随所に挿入された出崎アニメ恒例の止め絵がアニメの方向性を何より雄弁に物語ってくれるんじゃないかと。

(以下、PC版AIRを発売日深夜0時に並んで買ったバカの雑感>>ネタバレ前提)

まず最初に。現在放送中のBS-i 版(原作遵守)と比較したらダメ。BS-i 版は「俺たち(製作者)はAIRが好きだ、与えられた制約の中で精一杯AIRをアニメ化するぜ」という気概に溢れてるのが画面を通して分かる程、劇場版と気合の入り方が違いますので。

続いて、賛否は兎も角として原作との相違点を簡単に。

○観鈴は不登校児。佳乃、美凪&みちるはモブキャラ(背景)でしか出ません。聖さんは普通に医者。ポテトは…観てのお楽しみ。

○神奈と観鈴の関係性(輪廻、或は永劫回帰)を明示していない。神奈の伝承と観鈴に起こる出来事が「あー、シンクロしてるなぁ」程度。

神奈が全くツンデレじゃない。只の有り体な、お上品なお姫様テイストだけで構成されている。(神奈萌えの人は要注意)

○神奈と柳也の関係:原作は「神奈の母に会うため逃避行→いい仲に?→以下原作参照」、劇場版は「イケメンと囚われのお姫様の出会い→恋愛関係→今わの際の神奈を柳也が空に送り出す」。

○原作は比較的晴れ易い瀬戸内海を想定した雰囲気の町、劇場版は気候の変わりやすい(おそらく太平洋沿岸の)港町。劇中雨の日がやたら多い。

○国崎最高(ぉ)が物語の最後まで存在する=「そら」と完全に別個の存在。

と、つらつら並べましたが、簡単に言えば「原作のオカルティックな物語の連関(千年に渡る神奈の呪いを解くための執念的な旅路)を断絶して、劇場版では病弱な観鈴ちんの最期の七日間ドラマ(家族ドラマとか恋愛ドラマとかそゆの)に集約しちゃった」ということ。柳也と裏葉の子孫が国崎最高だとか、神奈を受け継ぐ存在の一人が観鈴だとか、原作の根っこと言える部分がばっさり割愛されてる訳です。

これらの変更がいいことであるか悪いことであるかを論じるのは凡そ無意味です。と言うか上記の変更をかけた時点で「AIR」が「AIR」たる構成要素を組み換えてしまってますので、同一の作品として比較できない状態ですから。時間的制約から「AIR」の作品的同一性を保持したまま映画として纏めるのは情報量的に不可能ですし(TVA版も時間的にかなりタイトな筈ですが、現時点では原作の要素を極力カットせず、よく纏め込んでますね)。

ではどこでいい悪いを判断するか。それは良くも悪くも(原作のキーイベントの殆どをカット・変更した上での)「出崎演出」を好むか好まないか、に帰結するものと思われます。

私にしてみれば、光る液体を嘔吐して「観鈴ちん、ぴんちっ」と言われても原作を理解した上でのギャグだと感じてしまうし、国崎くんのボディーブローとか「あしたのジョー2かよ!」って感じだし。おかげで映画観ながらゲラゲラ爆笑しまくってしまいました。「AIR」ってこういう笑い方する作品だったかなぁ…(ぉ ま、そういう意味では激しく面白かったんですけど。

(結論)
「AIR」の作品的同一性を求める人はBS-i 版を観て浸りましょう。オタク的コンセンサス要素として楽しめればいいだけの人は、お手軽に劇場版をどうぞ(劇場版なら、別に原作知らなくてもいいし)。

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投稿者 ketsune : 15:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月17日

出し抜かれるのは、実は観客。 〜オーシャンズ12・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、blog引越しのため宙吊りになってた「オーシャンズ12」の感想であります(焦
とは言うものの私が観たのは先行オールナイトなので、余りネタバレばかり書くのもアレなので、その辺の「お楽しみ」は出来るだけ伏せたところで感想でも書こうかと。

○無駄に豪華な顔ぶれ
 この映画を観て何を楽しむかと言われれば、やはりキャストの顔ぶれでしょう(どーせオーシャンズ11+1が相手を出し抜いて盗みに成功するのは間違いないんだしね)。まともに集めたらスターのギャラだけでそこいらのスペクタクル超大作の制作費とタメ張れるくらいですからねぇ…

 前作ではその辺を余り押し出さず、オーシャンズ11が知恵と技能を結集してカジノのオーナーを出し抜くスリルで楽しませてくれた訳ですが、今回は無駄に豪華なスターを使った「ネタ」(どっちかとゆーと楽屋オチ的なネタ)で楽しませようという方向性で。はっきり言って今回は「盗みのトリック」に期待しちゃダメ(ってそれ、ネタバレじゃないの?)。あと前作よりスター偏重なので、特殊スキル持つ人たちは今回頭数合わせに回されてます。期待しないように。

○泥棒と警官は背中合わせ
 スター競演(ブルース・ウィリスの本人役とかどうよ?)は分かりきったこととして置いとくと、この映画のキモになるのは「泥棒」と「警官」の繋がりによる話の二転三転ぶりでしょうかね。ネタバレになるので敢えて誰がどう「警官」と関係あるのかは伏せますが、「そういうオチかよ!」と最後まで絡めてくれてます。「泥棒」と「警官」の人物(設定的)配置が面白いかイマイチか、それが結構映画の面白さに結びついてくると思いますのでお見逃しなく。

と、ここまではネタバレを避けて当り障りなく。以下ネタバレ含みなので観に行く予定の人はお引取りを。

○中の人を意識した配役?
 結果論的にそうなったのか、元々の「オーシャンと11人の仲間」の設定がそうなのか判別できないのですが(単に旧作を観てないだけ)、作中人物の中の人をイメージさせるようなキャラの配役になってます。
 個人的にウケたのがマット・デイモン(仕事を取りに連れて行くとしくじる、最大のピンチには母ちゃんが助けに来る)。偏見だけど、やっぱりこいつはマヌケな役がよく似合う。てゆーか、クルーニー&ブラピの横にいたら三枚目やらんとキャラが立たんのでしょうな。

○レーザートラップはダンスで回避?
 前作が一応「盗む」プロセスを比較的時系列的に見せてくれた(=スリル感が一応はある)のに対し、今回は終わってから種明かしするパターン。ちなみにどの盗みのトリックもアホらしいので真面目に反応しちゃダメ。一番アホらしいのは、ナイト・フォックスが美術館のレーザートラップを「ダンサブルに回避」するくだり(ちゃんと伏線があるのが更に笑える)。自慢げに語った彼を持ち上げといて嘲うのがクルーニー=オーシャンな訳ですが。

(まとめ)盗みのトリックは後付け的。肩肘張らず(一部スター)俳優の贅沢さを楽しもう。

投稿者 ketsune : 23:33 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月15日

功夫とCGでデコレートした喜劇 〜カンフーハッスル・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、雨の中iPod shuffleの行列に加わらず映画を観に行きました。正月休み観ようかと思いつつ、後回しにしてた「カンフーハッスル」です。
(夜には先行オールナイトの「オーシャンズ12」観に行ってきます)

以下、今更って気もしますが私なりに感想などを(ネタバレは極力避けて)。

○カンフーが先か、CGの活用が先か
 個人的には、カンフー映画(アクション映画)というよりコメディの色が強いなと感じました(監督の本懐は笑いの色があるカンフーかもですが)。

 派手なアクションがあり、それを味付けするためにCGが活用されてるのか。派手なCGが活用できることにより、アクションがより鮮やかに映せるのか。本作で取られた方法論がどちらであれ、「観客にとって分かりやすい娯楽」を実現する為の方向付けが明確にされてるので、片方だけアンバランスにならず済んでるんだ、と私は認識してます。

○飽きを防ぐ「笑い」の使い分け
 この映画のメインになってるのは笑いとカンフーですが先ず前者について。「笑い」といっても、この映画で使われてる要素としては二種類あって、片や「体を張ったタイミングの笑い(ドリフ的笑い)」、片や「有名映画のあるシーン(※)を明示するパロディ的笑い」。中心はカンフーと相性のいい前者の笑いですが、忘れた頃に映画のパロディが入っていたり。

 カンフーと絶妙に絡まった「どつき」の笑いもテンポ良く冴えてましたが、私のような映画バカにとっては、合間合間に挟まった他映画作品パロディでまた「ニヤリ」とできて楽しかったです。

(´-`).。oO(あの手斧連中は「ロック、ストック〜」へのオマージュか?)
      #ふつーあれ観て「手斧のハリー」を思い浮かべませんって…

(※)例としては「マトリックス・リローデッド」の100人スミス戦闘とか、「シャイニング」の廊下の奥から血が大量に流れてくるカットとか、「王の帰還」の死者の軍勢を思わせる飛び道具?が出てきたりとか。
 あと、シンの存在と復活の仕方は「マトリックス」の影響受けてるような。
 ※最後辺りで空を舞う花が出てくるのは「フォレスト・ガンプ」かなぁ?

○笑わせるだけじゃない、カンフー(の作中人選)も絶妙。
 と、この感想だけだと単なるコメディ映画にですが、そろそろ功夫の話を。「少林サッカー」の時もそうだったんですが、作中出てくる「達人」が皆クセのあるおっさん・おばさん中心(「少林〜」でお馴染みな人も多数…)。

 どんな変わり者の「達人」が出てくるかは敢えてここでは書きませんけど、おっさん・おばさんの外見が醸し出す一見マヌケな雰囲気と、CGと功夫が絡み合って織り成すド派手なカンフーアクションのギャップがまた面白い。体技をメインにした視覚的笑い&アクションなので小難しい解釈不要だし。

という訳ですごく笑えて楽しめましたが唯一の弱点はヒロインの存在の弱さ。不要とまでは言えませんが、もう少し他の達人と絡めてあげて欲しかった…

(簡単な結論)気軽に笑えて話題にできる映画を観たい人にはお勧め。CGの味付けが強いので、硬派なアクションを求める人は我慢。

投稿者 ketsune : 17:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月05日

実は非常にパーソナルな問題提起 〜スーパーサイズミー・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

正月休み気分が全然抜けきらない(寧ろ余計にだれている)状態です…(焦
そんなだれ切った自分に鞭打ち、昨日観た「スーパーサイズ・ミー」の感想。

○♪よーく考えよー、食事は大事だよー?
 と、ちょっと冗談めかした見出しをつけてますが、映画中被験者(=監督)の恋人が、実験(=一日三食全部マクド)開始後の性生活の変化についてコメントしてるのを観てると、笑えなくなってくるんですよねぇ。

 ・変化したこと
  一、普通の食事の頃ほど激しくなくなった。専ら彼女が上で頑張ってる。
  一、以前より勃つのに時間がかかるようになった。つーか中々勃たない。

 取り敢えず、彼女と最近夜の生活が思わしくない方は食事を見直しませう。(本作のように、彼女が菜食主義のシェフだったら話は早いんでしょうが)二次元の彼女に最近(*´Д`)ハァハァ できなくなった人も同様に見直しませう。

是では男性的視点ばかり強調した不真面目意見で終わるので、以下真面目に。

○社会に問い掛けるムーア、個人に問い掛けるスパーロック
 最近マイケル・ムーアの映画が話題になったせいか、ある意味ブーム的な感のあるドキュメンタリー映画ですが、本作に関して言えばムーア独特の「煽りと編集の巧さで何だか納得させられてしまう」手法とは一味違って、監督自らが被験者になって「医師の診断と体形の変化で納得させてくれる」感じと言うことになるのでしょうか。(公式サイトでも流れてる歌を子供が合唱する映画の冒頭は煽りでしょうが)

(´-`).。oO(この映画そのものが、ムーアへの煽りだったら笑うけど…)

 ただ、この映画では「俺は一か月食べ続けてここまで不健康になったから、こんな食品を出すマクドナルドが悪い」と短絡的な断罪(「ボウリング〜」を観た方はKマートの件を思い出そう)と繋ぐ訳ではなく、マクドナルドを軸にして「アメリカ的食生活」ってどうよ? と案外真面目に問い掛けてたりします。子供の学校給食の状況とか、食品産業のロビイスト運動とか。

 そんな真面目なドキュメンタリー部分と監督のマクドナルド食べ続け映像の部分が交互に挿入された感じで構成されているので、かつての電波少年的な映画(マクド食べる>体重計る>一喜一憂みたいな構図)を期待して観に行くと若干退屈な映画に感じてしまうでしょう。

○結局、私がこの映画を観て考えたこと。
 まずは切実に「痩せよう」と。マクドナルド行く行かないとか、昼食適当過ぎることの反省とか以前に、ここ一、二年太り傾向なのを是正しようと。

 昨年暮れの健康診断でも「体重を落としましょう」とか「中性脂肪が多いので糖質の摂取は控えましょう」とか色々列記されてまして、流石に私も「好きなもの(*)を好きなだけ食べて死ぬ」なんて豪語してられなくて…

 (*)=偏食はしないんですが、甘いもの全般とコーラが大好きです(焦

 最近太り気味な人は、日頃の食事を反省する為に是非この映画観ましょう。(太ってる彼氏/彼女を痩せさせたい人は、彼氏/彼女同伴で観ましょう)どちらでもない人は、後学のために見とくといいかも。特に勧めませんが。痩せてて「絶対に太りたい」という羨ましい人は、マクドナルド常食(マテ(但し、菜食主義で手料理を作ってくれる恋人が貴方にいること前提で…)

 (参考)マクドナルドでスーパーサイズセットをたいらげる

投稿者 ketsune : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月02日

狩リノ・時間ダ ツイテ・コイ 〜エイリアン vs. プレデター・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画
プレデター

今回のタイトルは、アーケード版(※)を知らない人置いてけぼりですw
(※)=1994年カプコンからリリースされた傑作。基板で保護すべき出来。

という訳で、元旦映画の日(今年初映画とも言います)AVPを観て来ました。余り感想を書いてどうこうする作品じゃない気もしますが、少々感想をば。

○プレデターはやられ役なの?
 エイリアンプレデターに関するガジェットは私の知る限り映画に忠実。その両者に巻き込まれる形の人間は元祖「エイリアン」宜しく使い捨て。

 両映画シリーズを知る人間が思わずニヤリとする細かいネタが含まれているものの、全体的に人間はエイリアンの繭的扱い。脚本は話の整合性よりも画面のインパクト・両クリーチャーの戦闘重視(=結構雑)かな。

 ここまではまあ「VSもの」としてありがちな作りなんですが、個人的にどうも気に食わないのが「プレデター3体の内2体があっさり殺されてしまう」展開。まあ肩のキャノン抜きで戦えば妥当な結果でしょうが…(私のプレデターへの肩入れは、言うまでもなく前述アーケードゲームに起因します)

 幾らひよっこ?プレデターとは言え、ここまで弱いとしょんぼりします。(穿った見方をすれば、予算節約のためプレデターを殺したのかもね)

○八月シナリオか、或はMMRか…
 本作の設定によると、プレデターはオーバーテクノロジーを所持してて人間に文明を齎し、神として崇められていたとか。で、一人前の神様になるべく人間を贄として繁殖させたエイリアンと戦わせるという構図。(プレデターが勝利すればそれで良し、敗北すれば篭手の自爆装置起動させて人間文明ごと消滅させる…という認識でいいのかな、多分)

 神様の割に弱いんだなぁ、映画の中に出てきたプレデター…orz ま、でも、ドラゴンボールの神様もあんま強くなかったし、そんなもんかも。

○機動力溢れるエイリアンクイーン
 映画の終盤でラスボス的に登場するのが二足歩行?のクイーンですけど、こいつが物凄い勢いで南極を疾走します。ここ多分笑うところでしょう。(エイリアン2のクイーンは何だったんだ、と思うほどの機動力溢れるクイーンでした。ジュラシックパークのTレックスも斯くやの疾走ぶり)

<総括、みたいな結び>
 エイリアンorプレデターに思い入れがある人にはそこそこ楽しめる出来。出来れば「フレディvsジェイソン」みたいにホーム&アウェイで(凄くはっちゃけた)戦闘をやってくれたら嬉しかったんですが…(^^;

 ただ、エイリアンの残忍さ・隠密行動のいやらしさを描くには閉鎖空間が必要で、プレデターの機動力を生かすにはオープンフィールドを使う戦闘が必要なので、両者を組み合わせて(尚且つ一般観客置いてけぼりにしないで)映画を組み立てるには、あの映画の「南極の遺跡」が限界だったのかも知れませんねぇ。

 結局一番面白かったのは、「エイリアンの楯」を作る際、プレデターがエイリアンの死骸(頭部)をナイフで下ろす(シュールな)シーンですw

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2004年09月12日

ゲームと映画の幸福な結婚? 〜バイオハザード2・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、「バイオハザード2 アポカリプス」初日で観て来ました。
※映画のタイトルとして数字はローマ数字表記が正しいのですが、機種依存文字となってしまう為このblog本文ではアラビア数字表記にしてます。ご了承下さい。

以下、原作殆ど(#)プレイしてきた人間の視点ですので、純粋に映画としてのコメントになってません。その辺ご理解の上読み進めて下さいまし…あと、コメント内に映画・ゲーム双方のネタバレが入ってますので、ネタバレが嫌だという方はこの続きを読まないよう注意して下さい。では以下、映画の感想を。

(#)バイオ1、同ディレクターズカット、バイオ2、バイオ3、バイオ2Dual Shock版、
   Code:Veronica(以下ベロニカ)、同完全版GC版バイオバイオ0
   アウトブレイク。但しGB/携帯電話版、ガンサバイバー系は未プレイ…(^^;
   携帯版ですが、EZアプリ対応Vアプリ対応はまた別になります。

先ず、箇条書きで私の思うところを。主に原作(ゲーム)との比較ですけども…

○映画のベースはバイオ3。多少人選でアウトブレイクっぽい感じもあるかもです。

○アリス(ジョボヴィッチ)の戦闘能力の異常さが前作ではちょっと浮いてた気もするのですが、今回は「T−ウイルス投与」という小道具?で正当化してます。(流石に、三角飛び蹴りでケルベロス(犬)蹴り殺すのはやり過ぎてたよな〜)…にしても、アリス暴れすぎw(ビル駆け下りるシーンはCGじゃなくスタント!)

○ジルがくりそつでいい感じ。カルロスは似てないけど、映画の方が雰囲気あっていい。("ナイフ使い"ニコライがまるで別人なのは、既にどうでもいいことですが…)
 →ジルがあの(=バイオ3の)格好でも不自然じゃないよう、TVの天気予報でラクーンシティに熱波が来てるという設定まで用意してる辺りで私的にニヤリ。パンフによると、熱波の設定はジョボヴィッチの入れ知恵とか。流石だなw

○追跡者(ネメシス)キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
 片手にロケラン、片手にガトリング。ゲームで出てきたらまずこっちが殺される…しかも追跡者の中の人が映画1作目でアリスと絡んだマットってベタなオチがGood。この辺り、ベロニカに出たスティーブを意識したような感じで私的にニヤリ。

○アシュフォード(出典:ベロニカ)の姓をさりげなく使ってるのが、また何とも…アンジェラの存在が「2」のシェリーを何となく彷彿。私的にまたもやニヤリ。

○映画そのものを一言で片付ければ「異聞・バイオハザード3」という事でFAかと。ラクーンシティへの戦術核使用後の展開は、バイオ3収録のエピローグ準拠。ジルの黒装束は微妙に違いますけど、原作汲み取ってるのが分かるので満足。

原作ファン&映画バカの私からすれば今回の映画も概ね満足なのですが、終盤の展開(アンブレラと反アンブレラ勢力の騙し合い)がちょっと一般的な観客の方に分かり辛いんじゃないかと心配。ま、どうせ映画がヒットしたら続編やるでしょw

(´-`).。oO(続編と言えば、この冬のバイオ4ちゃんと出して下さいね…)

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2004年09月02日

Where am I going? 〜華氏911・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

本当は昨晩更新しようと思ってたのですが、XP・SP2関連のドキュメントやURLの整理だけでお疲れ状態でしたので。

それでは、今朝改めて「華氏911」に対して思うところをつらつらと書きます。

○事実・情報の密度
 このテの話題(911テロ関連、ブッシュ家関連、マイケル・ムーア関連)をWeb上で多少目にした方であれば、特別目新しい情報は無いかも知れません。実際、私にとっては既出のことが殆どで、終盤のイラク駐留米軍兵士の声などくらいしか目新しい情報・感銘はなかったように感じました。ただ、ブッシュ政権とアメリカ政治に疑問を抱くに足る内容ではないかと…

 ※映画の編集は数ヶ月前終わってるから、目新しさが無いのも仕方ないか。

○ムーアの意図
 一部筋では「ブッシュ批判のプロパガンダだ」等と言われてるようですが、実際映画の組み立てとしてはブッシュ政権の流れをお浚いして「本当にこれでいいのかい?」と観客に疑問を投げるだけで、どうしろとまでは明示していない。「僕は(ブッシュの甘言に)騙されないぞ」で終わり。シンプルな疑問を持ち出し、それを追いかけるという手法で悪くないかと。

○で、映画としてどうなのか?
 扱ってる問題の大きさのせいか、「ボウリング〜」に比べるとテンポが悪い。911に至るまでのお浚い部分は比較的軽妙だと感じましたが、それ以降の場面に関して(イラク派兵など)は、現在進行形のデリケートな問題のためか、ムーア自身の主観を織り交ぜない為か、ドキュメンタリー映像の繋ぎ合わせに終始しがち(それがいい、悪いという問題ではないですが)。

 但し、全体通して観れば「911を起点にしたアメリカ社会の抱える問題点」が朧げに見通せるような作りではあったと感じてます。基本的に時系列(※)での展開なので、この件に関して無知な人が観ても混乱はしないでしょう。
 (※)=ご丁寧に、ブッシュ(息子)の選挙不正疑惑から映画が始まります。

この映画そのものを「面白い」「面白くない」と論じるのは余り意味がないと個人的に思いますので、私の雑感は以上で。この映画に関する意見や議論は、オフラインのみ受付します。文字だけの遣り取りだと多分に齟齬があるので。

→「華氏911」関連の基本的な記事はこちらにリンク揃ってます。ご参照あれ。

(´-`).。oO(これを映画で表現できる懐の広さと、テレビで流さない故のメディアの歪み、両方を感じたね…)

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2004年08月29日

久し振りに感じた消化不良。 〜スターシップトゥルーパーズ2・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、今日は近所の映画館で私含め三人連れ立って宇宙の戦士2(違)観ました。
#さすがソニーグループ…あの映画に公式サイト用意するなんて!(変な感心)

前作はバーホーベンのイカれた才気溢れた大量虐殺虫々映画だったのに、今回は本当に低予算で頑張りましたと言わんばかりの密室「エイリアン」もどき。(前作が殆ど昼間だったのに対し、2は夜とか嵐の場面ばかり…CG処理楽だしね)

チェストバスターが、長い脚を何本も持つ悪趣味な「虫」に置き換わった話です。とは言っても「くそみそB級SF」まで行かずに微妙に(小さく)纏まっていますし、(但し二十年前くらいのSF映画のプロットですが…)かと言って観た後残るものはこれと言ってないので、微妙な感じが私的にどうも食い足りないor消化不良です。

それでも、前作に比べたら歩兵を出す前に一応空爆はやるみたいだし、それに作中「焼夷弾」なんて現代的な兵器をちゃんと使ってたことに、私大いに驚きました!「それ以前に戦車を配備して下さい」という意見も兄貴様から出ていましたが…
#どっちにしても、宇宙船を降りたら20世紀以前の戦争スタイルなのよね…最後に歩兵で制圧するのは連邦の美学ですか?それとも「大戦略」ルールなの?

とまあ、ゲテモノ設定溢れる作品世界なのにこの映画が小さく纏まってる辺り、観客の私的に「あー、つまんねえ!(もう一本!)」と八名信夫ばりの爽快さを見せる訳にもいかず、しかし「面白かった」と褒める部分も然程ない映画な訳で…(強いて言えば、電子レンジで虫を「料理する」シーンは笑えましたけどねぇ〜)

そういえば作中ヒロインが妊娠→子供産んでたんですが、あれって本当に人間の赤ちゃんなのか?>>>「ローズマリーの赤ちゃん」風に続編が作れると愚考したり。
いや、でも、それじゃあ全然「スターシップトゥルーパーズ」にならない。ダメだ。

(´-`).。oO(推敲してこの程度か…いや、題材があの映画じゃあ仕方ないよな)

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2004年08月11日

幸福な実写化…と思いたい。 〜サンダーバード・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、今晩レイトに駆け込んで「サンダーバード」観てきました。

私がオリジナル(人形を動かす方)を観たのは小さい頃なので、流石に話や人物の詳細までは覚えていません…覚えてるのはメカの概観や人形の口の動きくらいかな。近年のDVDや復刻放送なんかも観てませんので、もう二十年以上は昔のうろ覚えです。

だけど、実写になって今風な要素が多少入ってても、根っこの部分はちゃんと昔のあの人形が動いてた「サンダーバード」なんだなーって感じました。はい。てゆーか、画面を飛び回るメカ見るだけで嬉しくて感極まるものが・゚・(つД`)・゚・

そんな人が書く感想なので、オリジナルをちゃんとご存知の方が読まれたら「違うだろ!」と思われるかも知れませんが、その辺りは私の頭の悪さゆえ…

○オープニングのアニメ
 ウルトラマンOPとかのレトロな雰囲気を持ちつつ、今風のポップな動かし方をしてたり、アニメの中にさりげなくサンダーバードらしい動きを見せたりしてて、私はOP観てるだけで妙にわくわくしてしまいました。遊び心があって(・∀・)イイ!

○スクリーンを疾駆するメカに、思わず感激。
 私は率直に言ってメカに深い関心とかない人なんですけど、何故だか今回はスクリーンで飛び回るサンダーバード1号や2号を観てて感激しましたねぇ…最初の救助シーンに入ったところから、もうCGの技術がどうとかメカが好きとか嫌いとか、普段だったら神経質になりそうな細かいこと全部忘れちゃってスクリーンに魅入ってました。そして自然と「うわー、操縦してみたい!」って気持ちが込み上げてきました。そこからは本作の主役アランに感情移入…もしかして製作者の意図に踊らされれますか私? でもいいや、面白けりゃw

○世の中何だか複雑で、だけどヒーローは単純で。
 21世紀を迎えて国際救助隊とか、宇宙まで飛んでいけるメカとか、正義の定義とか、現実から見透かせば色々嘘とか矛盾点とか出てくるかも知れません。

 だけど、映画の中では疑いも無く科学(メカ)は人命救助に惜しみなく費やされ、トレーシー一家は疑いも無く人命救助に命を懸けて、それを中心に作劇が進む。そしてそのお話を楽しんで見てる私がいる。

 よくよく考えてみれば、ヒーローの定義に映画観る側が頭抱える必要はないし、政治色の有無は関係ない。単純に「すごいメカを使って人命救助に頑張るヒーロー」を観て応援すればいいだけ。寧ろこんなややこしい時代だから、シンプルに頑張るヒーローのお話が観たい。映画ってそれでいいんですよね。

ヒーローはシンプルでも、脇役は多彩な味じゃなきゃ… 
 何もこの映画はメカやヒーローが好きでないと楽しめない訳ではなくて、ひたすらピンクで統一したペネロープさんを眺めて楽しんでみるのもいいし、人形みたいな顔したパーカーさんの愉快な喧嘩アクションを楽しむのもいい。あるいは無駄にマッチョ(orすきっ歯)な悪役の微妙な間抜けさ加減に笑うのもありだし、胡散臭い東洋武術で相手を圧倒するフッドに「またか」とか漏らしつつ妙な力演に感心してみるのも、楽しみ方としてありではないかと。

 お弁当でいうと、トレーシー一家とサンダーバードのメカ達は主役?のご飯。でもそこに多彩な味わいのおかず(脇役)がないと、お弁当としては退屈。そういう「ご飯」と「おかず」の配分も計算されてたんじゃないかなぁ…と、素人ながら私は感じました(もう少しご飯が多いと嬉しいかな〜)。

何だか纏まりがない意味不明な感想になりましたが、要は「面白かった」と。オリジナルの持つ要素やキャラクターを崩さずに現代風にアレンジ出来てて、私は好感が持てました(と言っても人形やメカの概観しか記憶にないですが…)。

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2004年07月31日

何ですか、この中間管理職? 〜キング・アーサー雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、最初から駄作と分かっていながらも「キング・アーサー」観てきました。

…拠りによって「アーサー王=アルトリウス・カストゥス説」の脚本ですか、やれやれ。(てゆーか、帰宅して資料を漁らないとこんな説があったことさえ気付きませんでした)

○話が進むほど、萎える。
 様々なお話のベースになった英雄譚の面影がこの映画では微塵もなくて、アーサーがローマ帝国のパシリ扱いな時点でまずはげんなり。騎士達が円卓に集った…ところで円卓はガラガラ。「空席は今まで命を落とした騎士の席」とか言われて更にげんなり。ローマ司教がアーサー達に対して「お前等今の仕事から自由になりたかったら、敵地にいるローマ法王のゴッドチャイルドを連れ戻して来い。さもないと生きて故郷には戻らせねえぞ」的な脅しをかけた時点で更にげんなり。極めつけはグウィネヴィアがその敵地にいる司教に拷問・虐待されてた異民族の娘として現れちゃって、私内部で「もうだめぽ」。

 更には、エクスカリバーはアーサーの父ちゃんの墓に刺さってた形見の剣だったとか、グウィネヴィアが弓矢持ち出してサクソン人を次々射殺すとか…正直申しまして私、この映画は「アーサー王物語の固有名詞だけ流用したしょぼい戦争映画」じゃないかと思ってしまった程であります。

○アーサー王物語を知らなければ、楽しめるか?
 何より一番の問題は、登場人物誰に対しても感情移入できない作りではないかと。話の出だしはランスロットのモノローグで始まっておきながら殆どがアーサー中心のカメラ視点だったり、かと思えば肝心のアーサーは台本通り動くだけで人間味が余り感じられなかったり…敵のサクソン人ボスも只の野蛮人だし、息子は外見が髭ベッカムなだけで基本的に親父の言いなりだし。戦闘シーン中心で、人間性が希薄なんですよ。

 多分、元々の時代背景や設定を知らない人が観ても登場人物に感情移入できないし、脚本で意表をついたりする訳でもないので、観ててすごく退屈するんじゃないかと…

<結論>
 ジェリー・ブラッカイマーが関わる映画(除カリブの海賊)ではロクなことがない。

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2004年07月25日

タイガーキックは、実在した。 〜マッハ!・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

昨日は昼から出かけ、連れ合い一名と「マッハ!(! の数は任意)」を観て来ました。それから連れ合いを召喚して夕飯食べたり某氏の家に上がり込んでダラダラしたりとか。

で、映画の感想は「往時のジャッキー映画を髣髴とさせるアクション娯楽映画で満足」。とは言え流石にこれだけでは感想として言葉が足りない気もしますので、以下続き。

○アクションは爽快、結末は微妙。
 この映画のアクション部分は、昔懐かしいジャッキー・チェン全盛の頃の香港映画みたい(と言うより意図的なオマージュと思われます)で、観ていて実に爽快です。走って逃げ回りながら無意味にすごいアクションシーンが挿入されていたり、タイの三輪タクシー?=テュクテュクが所狭しと走り回るカースタントまであったりと満足。他にもムエタイの試合とか盛り沢山で、アクションに飢えた人にはとてもいい感じ。

 でも、何と言いますか、話の結末で微妙にもの悲しい印象を受けました・゚・(つД`)・゚・確かに盗まれた仏像は村に取り戻せたんだけど、(ネタバレ防止のため割愛)なので素直にハッピーエンドって雰囲気じゃないんですよね…この辺り向こうの方の倫理観、あるいは社会情勢が含まれての意味ある方向付けなのかも知れませんけどね。

○マニフェストは守れたか?
 この映画、宣伝文句で幾つか公約を掲げています。どれだけ守れたかを勝手にチェック。

一、CGを使いません
  えーと…実は数箇所(気付いたのは二箇所ほど)使ってるんですけど、アクションの本懐を壊すほどではありませんので、これは私的に合格。

二、ワイヤーを使いません
  もしかしたら使ってる場面があったりするかも知れませんが、露骨にワイヤーを使って跳躍力を演出したりはしてませんでした。よってこれも合格。

三、スタントマンを使いません
  連れ合いと「トニー・ジャーは何人か控えがいるんじゃないか」と話し合ったほど無茶なアクションをしてたんですが、多分スタントマンは使ってない…筈です(!)。

四、早回しを使いません
  代わりにスローが多用されています(等速映像だとアクションを見逃しやすいので)。

五、最強の格闘技ムエタイを使います
  私個人的にはカンフー混じりな感じもしましたが、素人目にはムエタイでしたw 跳び膝蹴りは分かるんですが、肘打ちってムエタイであんなに多用するんですか?

○スタッフロールの、お約束。
 勿論映画の最後を飾るのは、スタッフロールとメイキング集です。香港映画ちっく!走って逃げる場面のアクションのリハーサル映像なんかも見せてくれますし、ズボンに火を点けて跳び膝蹴りするシーンのコミカル(!)なのた打ち回りぶりも観れますし、とことんアクション映画として楽しませてくれる姿勢が素敵です。ぐっじょぶw

以上、前日スチームボーイとは違った意味で、個人的にひじょーに満足した映画でした。余談ですがこの映画の劇場チケット、ヤフオク使って一人400円くらいでした(!

※タイトルの「タイガーキック」ですが、餓狼1のタイガーキックです。念のため。

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2004年07月24日

意外と直情で地味な、蒸気活劇。 〜スチームボーイ・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

「ジェイソンX」ですっごく大笑いできた私はダメな人でしょうか?(挨拶)

話変わって、今晩は「スチームボーイ」を観てきました。

私は少年時代「AKIRA」を観て様々な意味でショックを受けたクチなので、大友作品全般に対して評価が甘い傾向にあります。その点ご理解の上以下感想お読み下さい…

○まずは脚本的に。
 CMなどで観た感じ割とそのままで、話の筋やキャラの立ち位置が明確な蒸気活劇。個人的に大友作品の特徴は「人間個々人の心の動き」よりも「人間がいるその周辺の動きとか雰囲気」重視で話が動いてると思ってたので、ちょっと驚きました。

 大雑把な例え方をすると「大友版『天空の城ラピュタ』」といった感じかな?男性性の弱めな少年レイと、直情径行的なお嬢様スカーレットの組み合わせがいい意味で大友さんらしくないキャラ造形だったため地味に楽しかったです。

 しかしその反面、余り尺が割かれなかったレイの父&祖父の思想的な対立部分に説得力が足りない気もしました。台詞だけでレイを動かしてるような感じが…(映画の尺の問題でしょうが、二人の科学観を表すエピソードの挿入があったらそれによってレイの葛藤とか二人のキャラ造形の深みがあったように思えます)

○絵の色とか、動かし方とか。
 人間と街の風景はパステル的な色合いで少し煤けた感じ(ヴィクトリア調?)。対して機械類は割と原色が強い感じで、特にスチーム城なんて黒々としてて…こういう割と普通の色使いって、大友作品では余り観ないような気がします。
 「AKIRA」は何となく猥雑な色使いが印象に残ってますし、「大砲の街」では黒っぽくてバタ臭い感じが作中世界のブラックなものを醸し出してたような。

 キャラの動き(芝居)ですが、良くも悪くも普通。だけどいわゆるアニメ的な「お約束」の普通ではなくて、実に手の込んだお金のかかったキャラの動き。だけど、蒸気が噴き出したり漏れたりするアニメ部分は、異常に凝ってます。あと、例によって?口の動きはプレスコ。宮崎駿作品でさえやらないのに…w

○結局、映画としてどうなのよ?
 「AKIRA」や「大砲の街」に比べたらかなり素直なアニメ活劇。無駄に複雑なガジェットで見せる作りでもなく、キャラ萌えだけで話を組み立てるでもなく。また、最近の宮崎アニメみたいにやたら説教臭い作りでもないのがいい感じかとw(レイの祖父と父親の意見の相違も、結局作品で優劣つけずにぼかしてたし)

 作品の構成やキャラ造形が素直な反面、過去作品のような「大友カラー」はあまり前面に出ていないので、そういうのを期待してる人にはお勧めしません。(アニメの動きやカット等随所に大友さんらしい見せ方は発揮されてますが)どちらかと言うと「家族連れで観に行って安定」って感じの作品かなぁ〜、って感じ。

 映画を観れば、ベタな声優さんを使わなかった理由も納得していただけるかなと。(劇中、一声聞いて「何で児玉清が!?」と驚いたのはここだけの話)

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2004年07月10日

「親愛なる隣人」再来。〜スパイダーマン2・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

落ち込み続けていますけど、私は元気です(挨拶)。

今晩、封切初日の「スパイダーマン2」を観て来ました。夕方行ったら混んでたので、止むを得ずオールスター開催中の時間帯を選んで座席を確保、鑑賞しました・゚・(つД`)・゚・

やはりサム・ライミ自身がファンだけあって、スパイダーマンの要素をうまくチョイスして料理された、良くも悪くも続編だなぁという感じですが、もう少し突っ込んだ感想でも。(極力ネタバレしないよう書くつもりですが、もし万が一ネタバレしたら…御免なさい)

○それでも、ヒーローは必要だ。
 話の最初からピーター青年、苦難続きです。ヒーローなのに所帯じみた厄介事ばかり抱え込まされて、あんな状態だったら誰でもヒーロー廃業したくなるよな…って前半。正直、最初の方のピーター不幸話は尺が長すぎるかな…私は前半少しだれました(^^;

(以下、微妙にネタバレなので続きにします…)

 ですが本作の本懐はメイおばさんが挫折してスパイダーマンを辞めたピーターに、近所の少年の夢とヒーロー(スパイダーマン)の必要性を語る場面でしょう。

 何だか暗い世の中だから、何だか不安な世の中だから、何だか喧嘩腰な世の中だから。

 そんな世の中だからこそ正義のヒーローが必要だ。ヒーローがいるから市民は誇りを、正義を胸に生き死んでゆけるのだと。多分ここは、映画の中だけではなく現実世界に訴えかけてる場面なんでしょうね。そんな訴えが出来るのは「貴方の親愛なる隣人」スパイダーマン=等身大の悩みや生活を持って戦うヒーロー故だと私は思います。

○やっぱり、MJは可愛くないw
 彼女がどうやって女優として成功したのか謎ですが(あ、原作コミックの設定とかは。知ってますので。念のため)、今回は前作に輪をかけて可愛くないです(!)、MJ。(前作はまだ服装的に可愛く見える場面があったように思うのですが…チャイナとか)

○不幸の原因は、Dr.オクトパス(敢えてこう呼ぶ)の商才のなさ
 核融合実験の結果天才博士が怪人化してしまう訳ですが、ここで私的にツッコミ。「あんた、その核融合実験より先に『知性を持ったアーム』を実用化して金を稼げよ」そうなんです、神経・小脳に直結して操作できる『知性を持ったアーム』自体が大した驚きも無くさっくり小道具扱いされて出てくるんですよね…

 って、それは前作のグリーンゴブリンが乗ってたホバーマシンも同じなんですけどw(しかし、『知性を持った四本のアーム』を制御するのが頼りないチップ1個って、それ設計的に問題あると思うのですが…天才は自分の設計を過信する実例ですか?)

<一応総括>
 十分予算が使われてるのかCGも良好でストーリー的にも致命的な破綻箇所もなくて、幅広い層に観て貰える娯楽作です。SF的に煩い人が観たらツッコミ三昧必至ですが、そうでない人が観るなら「前作鑑賞を前提として」面白く観れると思います。まる。

 個人的に一番嬉しかったのは、流しの姉さんの歌うスパイダーマンの歌がちゃんと昔の(アメリカの)TVアニメのテーマ曲だったことw 小ネタですけど嬉しかった。

投稿者 ketsune : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

2004年05月30日

原作から名を取るか、実を取るか。 〜キューティーハニー・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、昨昼わざわざ封切初日の「キューティーハニー」を観て来ました。

と言ってもこれって、あまりうだうだと感想を書くタイプの映画じゃないんですよね…(^^;なので先ずは、思ったことを箇条書きしてみます。

○演技とかリアリティには期待するな。映画の軽いノリが合うか合わないかが分かれ目。
○サトエリハニーは可愛かったけど、私的に少し「足りない子」っぽいのが微妙な感じ。
 派遣社員って制約のある設定よりは、無難に学生で良かったんじゃないかなぁ…
○ミッチーが歌って踊って(=戦って)生き生きしてた。個人的には、これでこそミッチーw
○シスター・ジルがえらく枯れてました。iシステム(原作で言う空中元素固定装置)
 欲しくなさそう。変にシリアスにならない「やる気満々悪の幹部」でいて欲しかった。
○本作そのものが「誰々を探せ!」的な感じ。例)しりあがり寿はどこに映ってたの?

う〜ん、面白いかつまらないか、これだけじゃ判断できませんね。少し真面目に比較文を。比較的似てる映画「華奢ーん」と比べてみれば、

○「華奢ーん」は原作の固有名詞とガジェットを拝借して監督のイイタイコト代弁ショーに。
 (華奢ーんにはコメントする価値もないと思います…この辺りを(4/30)ご参照あれ)
○「ハニー」は原作の設定と「何でもあり」なノリを汲んだ「月曜ドラマランド」って感じ。
 #一定の年齢以上の世代しか理解できない喩えですが、私的にはぴったりの喩えです。

成る程、庵野氏は「月曜ドラマランド・キューティーハニー」をこの2004年に作ったのか。そう言われたら、この映画の微妙な「古臭さや軽妙なノリ」をカンペキに許容できちゃいますw

(´-`).。oO(一言で言えば、愛のある同人フィルムって感じだよね。庵野ハニーは)

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投稿者 ketsune : 21:21 | コメント (0) | トラックバック

2004年05月22日

ブラピ目立ち過ぎかも… 〜トロイ・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

今日はレイトくらいの時間帯で「トロイ」を観て来ました。お客さん少なかったかな…?(7時過ぎの上映開始に対して入ってたお客さんが半分弱でしたからね…場所はここで

ベースになったホメロスは未読なので的確なコメントが出来ないかもですが、以下雑感。(ネタバレしたからどうって映画ではないので、<続きを読む>機能は使いませんね)

○CG・軍勢の映像に関して
 いやだから、皆一様に同じような行軍してる軍勢を俯瞰で大勢映してもダサいんですよ。「あー、どうせこの船の群れも歩兵の軍勢もCGでコピペしただけなんだろうな〜」っていうのが見え透いて萎えます。俯瞰視点にして軍勢の威圧感を出そうというカメラワークが逆に作り物臭さを強調してる感じがします。アキレス達の一騎打ちシーンが頑張ってるだけに、対比すると「その他大勢」感が強まって良くないと思います。(=幾ら一つ一つの小道具・セットを精緻に作り上げたとしても結果として安く見られる危険性を孕んでしまう)

○物語的に観て(但し不勉強)
 アガメムノンにしてもメネラオスにしても、普通の映画だったら悪役キャラなんですよね。その悪役=侵略者たるギリシャ軍がトロイに攻め入って滅ぼしてしまうという映画の筈なのに、アキレスやヘクトルといった英雄が直接対決を見せたり人間関係ドラマを見せたりするおかげか、トロイ戦争全体が微妙に美化されてるように思えるから不思議ですね。
 #どこぞの大統領も「一騎打ち」で戦争の勝敗決めれるようならまだマシなんですが…

 いやしかし、それにしてもパリスがヘタレ過ぎる。拠りによってスパルタ王妃寝取って、「一騎打ちで勝った方が王妃を手にする」とか言いながら、自分は脚斬られて兄貴の脚に縋ってギブアップですからね…しかしトロイの誰もそれを責めない。人間出来てると言うか、何と言うか…(兄貴が出来すぎてるから皆弟に同情してるんでしょうかね、って邪推だな)

○戦争・戦闘シーンについて
 と言っても別段古代ギリシャに詳しい訳でも何でもなく、映画としてどうかというだけで…歩兵と弓兵中心の非常にシンプルな戦争のため集団戦は普通の人にとっては退屈かも。(私は両軍の楯や鎧の違いを見て(・∀・)ニヤニヤ してたクチなので面白かったんですが)一騎打ちに関しては殆どアキレス=ブラピが美味しいトコ持ってくんでアレですけど、それを抜きにしても攻防全体に白兵戦って雰囲気が出てて良かったんじゃないかと。(お互い楯を持つから正攻法では中々決着がつかない所とか、楯を叩き付ける所とか)


○で、実際のところ映画としてどうよ?
 予告編で言ってるみたいにドラマティックじゃなく、むしろ叙事的な描写って気もしますが、「アキレス」「ヘクトル」の両者が軸になって話が描かれるので細かい情勢をあれこれ考えたり予備知識仕入れたりする必要がないのは古代ギリシャに馴染みのない日本人には有り難い作りかも知れません。勿論歴史?を知ってるに越したことはありませんが。ただ、戦争・戦闘シーンが映画の中心なのでその辺を楽しめないと勿体無い気もします。

○最後に。
 隣で見てたおばちゃん! 何かあるごとに声出してコメントするのやめて下さい!w 「トロイの木馬や」「あ、いとこや」とか、お昼のドラマ観てるんじゃないんですから〜。あと、エリック・バナがハルクの人だって劇場出るまで気付きませんでした。髭生やしてるし!

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2004年05月21日

考えれば考える程、疑問が沸く。 〜ゴッド・ディーバ雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、昨晩仕事帰り雨の中「ゴッド・ディーバ」観て来ました。
※病み上がりですが、昨晩しか時間が取れなかったので…今日残業確定だしね!

観て思ったのは「あー、こりゃ普通の日本人には無理な味付けだわ」。何故そう思ったか、理由は簡単。「ストーリーが無い」「話が突飛」「イメージ優先」といった作りで、ストーリー・テーマ志向の傾向がある日本人と相性が悪いから。

話の流れだけ書くと「ホルス(エジプト神話のあのホルス)が制限時間7日の間に人間の男の体を借りて女に子供を孕ます」。それを近未来世界のN.Y.でやるだけ。そこに様々なSFガジェットを盛り込み絡めて「映像として」魅せるという映画です。しかし、肝心の映像がCGバリバリ多様してて実写感が希薄。殆どアニメ映画です。カット割が漫画的(エンキ・ビラルは漫画家ですしね…)だからその印象強いのかも。(誇張じゃなくて、登場人物の殆どはCGアニメ。実写なのはメインの三人だけかな?)
※CMとか予告だけ観たら「フィフス・エレメント」的な大作をイメージしますが。

映像のイメージ・世界観は確かにエンキ・ビラルらしい静かで退廃的な美しさがあるんですけど、「ティコ・ムーン」ほど惹き込まれるものは有りませんでした。うーん、映像の雰囲気はこっちも好きですけど、ティコ・ムーンの方が話の流れを掴めるから、その比較でゴッド・ディーバがいまいちだと感じたのかな?
明確なイマジネーションの映像化が果たせているのは分かるんだけど、超然とした話の流れに一寸置いてけぼりを食らってしまう。そんな感じでしょうか…

この(映像で解釈を押し付けない)辺り、流石にヨーロッパ映画だなぁ〜。
#実はエンキ・ビラル映画が短期間とはいえ大手劇場で公開されたことが一番驚き。只でさえ教養の無い一般的日本人に分かるわけないやん…

<エンキ・ビラル 関連お勧め映画>

ティコ・ムーン


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エンキ・ビラルのテクノ・ノワール

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投稿者 ketsune : 10:54 | コメント (0) | トラックバック

2004年05月17日

種無し林檎に種を与えよう。 〜APPLESEED・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、仕事から帰ってレイトショーで「APPLESEED」観てきました。

某クズ映画と同じようなテーマでありながら、土台(原作)を分かって崩してる分、こちらの方が「映画として」纏まりがあり見せ場があったと感じます。まず先制攻撃w

ここからは私なりのマジレス。但し原作読んだの少年時代で立ち読みでしたから、殆どすっかり原作の詳細は忘れてます。映画観ながら「こんな設定あったっけ?」とか思う程度の「実質原作知らない人」の視点です。その辺加味して読んで下さい。

○映像に関して
 はっきり言います。昼の場面で所々モアレ的なぼやけた画像が見えました。
 ※デュナンの髪の部分・走行シーンの流れ行く木々を見れば分かりやすいかな?
 元々CGで真昼間を描くのは非常に難しいですし、モアレ気にせずCG背景垂れ流し気味だったアレに比べたらまあ可愛いものでしょう。

 個人的にはトゥーンレンダリング画像って余り好きではないのですけど、想像より動きは良かったと思いますし作品世界のガジェットも相まって違和感はないです。人間とバイオロイドの対立構図だから、変にセルアニメ化するよりいいかも…と思いつつ、お芝居の部分はセルアニメの方が綺麗に描けたんじゃないかと。(どこかの雑誌で押井氏が「モーションキャプチャCGでアニメの芝居はできない」的なコメントしてましたね。ただ戦闘はCGの勝ち?)

○脚本に関して
 SF的ガジェットに対する説明がかなり手抜きでしたが、まあ手垢のついた設定(原作出たの1980年代だし!)ですし最小限度の説明はされてるから及第点。「人間とバイオロイドの対立」という構図、デュナンが必然的に巻き込まれる構図、そして彼女の選択。まあベタでやや舌足らずですが映像娯楽としては筋が明確で○。穿った言い方をすると、当り障りのない形で原作をデフォルメした感じなのかな?

○設定に関して
 …恥ずかしいくらい80年代SFですね。戦争の末理想的な管理社会が構築され、人間が人造のものに違和感を感じ衝突を始める。ある意味SF映画の王道的な感じ。(いやだから、原作の方が時代先なんだって…と自分にツッコミ入れつつ)ただ、「種付け能力」のON/OFFが流石に今観ると安直な感じがして辛いかもです…

<勝手な総括>
○CGの演技に期待するな(除く戦闘場面)。でもキャラと背景の整合は頑張ってる。
○SF的に乱暴なのは映画なら毎度のこと(例:リベリオン)。でも私は好きだよ〜。
○「普段はお人形、都合のいい時だけ悲劇を叫び訴えるヒロイン」なんて旧時代的!
 →自ら戦って未来を守るヒロインの方が現代的でいいと思います、はい。

という訳でそこそこ楽しめました。…全体的に無難な作り過ぎたせいもあって、CGチェック的な見方に終始したのが個人的には残念だったりしますけど(^^;

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投稿者 ketsune : 23:18 | コメント (0) | トラックバック

2004年05月01日

そこら辺の映画バカが観る「パッション」。

 カテゴリー:劇場で観た映画

えー、映画の日&GW真っ只中で混雑した映画館へ出向き「パッション」観ました。以下、基督教のことをよく知らないただの日本人が観た本作の感想です。

<先ずひとこと>
…この程度の内容だったら、真面目な信者の方が怒っても仕方ないと思います。基督に対する肉体的暴力の描写に、その描写を入れる意図・説得力が感じられない。

<以下、拙い知識を元にした感想>
映画の内容は、ユダが銀貨30枚でファリサイ派に基督を売り渡す件から、基督が処罰の後ゴルゴダの丘へ登り磔の刑に処せられ、墓地で復活を遂げる?場面まで。

監督的には「本作で描かれる基督の受難から希望、愛、赦しのメッセージを感じてほしい」とのことですが、その割には鞭打ち場面、十字架運びの描写が長いような。時折基督の祈り・苦悩の場面は挟まれているのですが、無知な日本人の私には彼が父なる神に何を祈り、何に悩んでいるのか映像から巧く感じ取れません。時折福音書などで有名な垂訓の場面も挿入されていますが、それでも尚溝は深く、結果として基督が刑罰で受ける肉体的な苦痛ばかりに目が行ってしまいます。

監督が意図した「受難」の描写は、安直な肉体的暴力描写で描かれるものなのか?肉体的苦痛の末に希望や愛が感じ取れたら、それはSM的な表現にならないか?あの合間合間の祈りや垂訓だけで、基督の受難は表現しきれるものなのだろうか?この「パッション」、私的に疑問ばかり浮かんでしまった一作です。

私思うに「映画」として正しい表現を行うなら、鞭打ちで血や肉を流す基督の描写(実際棘付きの鞭で打たれて体の肉を抉られる)に労力を割くよりも「基督が夜空を見上げて父に何を祈ったのか」「彼の受難と復活は何を意味するのか」を映像で描く部分に映像の尺と労力を割くべきなんじゃないでしょうか。あの映画の内容では「安易な肉体的暴力で受難を描き基督とユダヤ人を誤解させた」と批判されても仕方ないように思えます。ここは、識者の意見が欲しいところです。

投稿者 ketsune : 18:52 | コメント (0) | トラックバック

2004年04月25日

「華奢ーん」(註:CASSHERN)観て来ました…

 カテゴリー:劇場で観た映画

レイトで「CASSHERN」観て来ましたが、もう予想通りの楽しい駄作でした。
※註:以下の記述には「CASSHERN」のネタバレが思いっきり入ってます!

端的に言えばキャシャーンを改悪して「化石の歌」にしましたって感じです。…って、「化石の歌」分かる人間なんて滅多にいませんね。もう少し分かり易く。

新造人間キャシャーンを勝手に安っぽいホロコースト映画に改竄してMAD動画として編集、その上無駄にエディプス・コンプレックスを煽り、新しい世界に希望を託すとかいう逃避的な恋愛エンドに書き換えちゃった代物。これが映画版「CASSHERN」の正体です。更に、物理的攻撃に強い筈のキャシャーンが映画では「華奢ーん」に改悪されてるし…
<要約>設定面で「新造人間キャシャーン」を使う意味が皆無。

で、紀里谷氏の唯一の取り得と言える映像に関してですが…ミクロなシーンでの色彩の見せ方はまあいいんですが、それが物語の進行上無意味。おまけに一つ一つのシーンが冗長気味でワンカットが長め長めに取ってあるせいで、非っ常ぉ〜に観てて怠い。キャシャーン誕生までどんだけ時間使っとんねん君は…(--;
要するに「映像で作中人物・物語に惹き込む」作りが基礎からなってないという始末。まあ、素人映画監督が犯しやすいミスと言えば、それまでなんですが。
<要約>映像でストーリーテリングするスキルが足りない。

カタルシスもなければアクションの臨場感・高揚感もなく、ポジティブな結末さえない。この「ないない尽くし」の「華奢ーん」の何を楽しめばいいんでしょうかねぇ…

(´-`).。oO(まさか750円で観た映画を「くだらん」と言う羽目になるとは予想外だ…)

※このままでは何だか癪なので、原作DVDのリンクを付記。

新造人間キャシャーン COMPLETE DVD-BOX ~ALL EPISODES OF CASSHERN


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キャシャーンがやらねば誰がやる。
実写版がすごい
作品としての深さに驚きが。

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投稿者 ketsune : 01:11 | コメント (0) | トラックバック

2004年04月24日

KILLBILL Vol.2 速報的感想

 カテゴリー:劇場で観た映画

…という訳で、今日早速「KILLBILL Vol.2」を観て来ました。しかしネタバレを書くと内輪の数名に怒られるので、内容に触れないよう感想を。

単体で言えば「すげータランティーノらしいオタク全開のノリで面白かった」。Vol.1と繋ぎ合わせての評価であれば「何かジャッキー・ブラウンみたいな構成」。配給元ギャガには「アホか、『血の復讐』の触れ込み削るな。けど確かにラブストーリーだから許す」。

要するに「すごく楽しかった」ということです、はい。しかもVol.1でゴロゴロいた「俄か映画好き」が全然いなくて、快適に観れます(ぉいやしかし、ここまで様々なジャンルごった煮にして、よく纏め上げたなホント…

(´-`).。oO(当座の問題は、次いつVol.2を観に行くかってことだなぁ…ああ、また観たい!)

#夕飯食べて少ししたら、レイト上映で「CASSHERN」観に行ってきます。(てゆーか、混んでてレイトしか座席取れなかったんですよ…)

投稿者 ketsune : 19:09 | コメント (0) | トラックバック

2004年03月26日

ベタだけど、実に直球勝負なホラー映画。 〜テキサス・チェーンソー 雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、「テキサス・チェーンソー」観てきました。これの元になってた「悪魔のいけにえ」なんですが、実は一度も観たことありません(ぇー。 小心者の私にとって、ホラー映画は苦手な分野に入るので普段から余り観ないんです。
(内輪の人間向け:ヽ(`Д´)ノ ナンダヨー、私にとって「ハンニバル」はホラーじゃないんだよぉ!)


しかし、今日び外国産のホラー映画が堂々と大手劇場で上映されるのは珍しいですし、中々評判も良さげだったので、今回珍しく自発的にホラー映画である「テキサス〜」観て来ました。

ホラー映画に詳しい御仁(若しくは殺人ヲタクな人)なら「テキサス・チェーンソー・マサカー」の話はご存知でしょうが、この映画は実際にアメリカで起きた殺人事件を元にしています。とある田舎に行った五人の若者がチェーンソーを持った男に惨殺されたという事件。この「テキサス〜」ではまず、実話であることを強調すべく事件を振り返り、警察の撮影したフィルムが流れます。撮影されているのは、事件現場であるヒューイット邸。

そのフィルムが一旦中断し、過去(1973年)=映画本編が始まります。本編自体は至ってオーソドックスな感のある「巻き込まれ系スプラッタホラー」って感じ。ホラー映画を殆ど観ない私でさえそう思うくらいお約束で組み立てられていました、はい。久し振りにホラー映画観たので、チェーンソーで切断される場面とか痛みが走りましたヨ。

唯一ホラーらしくなかったのはハートマン軍曹保安官の尋問シーン。「どうした、撃ってみろ! お前(←相手は男)にはキンタマないのか!」これ、FMJですよ…

(´-`).。oO(R・リー・アーメイが演じると、どんな役でもハートマン軍曹に見えてしまう罠)

まあ、これ以上詳しいことはネタバレになるので一応伏せますが、最後もある意味お約束。…と思わせておいて、最初の警察撮影フィルムの続きが流れ出します。え? 何これ?警察フィルム(創作でしょう、多分)のラストを観終えた私の感想:「何これ、食人族みたい」。

※余計な警察フィルムのシーンを付けなければ、嘘くささが出ず佳作ホラー映画だったのに…(一部ネタバレが発生したため、削除致しました…)

ホラー映画としては普通に面白かったんですけど、最後のフィルムのオチがいまいちでした。

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2004年03月19日

スクリーンを観て、不思議と感じる懐かしさ。〜花とアリス・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

「花とアリス」
私的には、こういうまったりした雰囲気の岩井映画の方が馴染みます&大好きです。 (「リリィ・シュシュ〜」を観た時は今後の岩井映画がどうなるかちょっと心配しましたが…)

自分の恋愛成就のために必死に嘘をつき続ける花。そんな花の嘘に付き合いつつも、恋愛気分を演じてみせるアリス。そして二人の間で恋愛対象にされる宮本くん。この三人を中心とした、どこにでもありそうなんだけどちょっと風変わりな高校生の日常劇。まったりとしてそれでいてコミカルで、だけど見ていて何だか甘酸っぱい感じがする。

映画というよりは、カメラワークのしっかりした学生ビデオ作品のような雰囲気。こんな風変わりなコ達は身の回りにいなかったのに、何故か感じるほのかな懐かしさ。ドラマティックな出来事の筈なのに、スクリーンに描かれる風景は不思議と落ち着いて。(話とは直接無関係に顔を出すあの芸能人・この芸能人なんかは、まあご愛嬌)例えるなら、映像という「空気」を使って観客を愉しませてくれる和やかなお芝居。

だけど、ちょっと残念な点もありました。今作では岩井さんが自分で音楽を当ててるのですが、少し音が強すぎる場面が幾つか。もっと映像の出すものを信じて、音楽は控えめなくらいが丁度良かったと思います。(いつもの岩井作品ではあまり感じない「押し付けがましさ」が音楽から感じられたような)

総じて観ればいい作品だと思いますが、恋愛ものなのにドラマティックな演出があまりない点で好みが別れるかもしれませんね…私は好きですけどね、「四月物語」みたいで。

花とアリス 通常版
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2004年03月13日

人間(社会)の自己防衛と脆弱性。 〜ドッグヴィル・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

今日は予定通り、「ドッグヴィル」観て来ました。「花とアリス」にすれば良かったとも感じつつ。はっきり言って一発芸的(かつ定型的)内容なので、ネタバレを避け感想はぼかして書きます。

簡単にテーマを言うと「人間と人間社会の脆弱性」、または「本音と建前の相克」と言えるでしょう。どこにでもあるような田舎の村に、一人の美しい女が逃げ込んできます。そこが物語の出発点。彼女に対して村人がどう接するか、その変化から上記のテーマを定型的かつ具体的に描きます。 「この監督、昔故郷で嫌なことあったのか?」と思うくらい人間の不条理さ、醜さが見え隠れします。

ただ、これを「映画として上映する」意味は然程感じませんでした。舞台劇を上映してる感じで…あと、個人的に「人間の弱さ・不条理さ」をストレートに描き過ぎてる気がして面白くなかったかも。人によっては不可解さ、も嫌悪感を感じて途中で投げ出してしまう作品と言えるかも知れない。 私はこういう題材なら、コーエン兄弟みたく(少し黒い)ユーモアで味付けして描いて欲しいです。

要約すると、「テーマは興味深いけど、描き方をもう少し捻ってほしい」という感想になりますか。

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2004年02月08日

回想に起因する悲劇と、回想から始まる悲劇は違う。 〜ミスティック・リバー 雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、ミスティック・リバー」観てきました。…個人的にこの映画と「スタンド・バイ・ミー」並べるのは激しく間違ってる(※)と思います。

「王の帰還」に押される形でもうすぐ映画公開が終わるので、ネタバレ有で感想書きます。「やめてくれ、これから観に行くんだ」という方が万一おられたら、この先閲覧はお控えを…
(実際のところ、ネタバレしても映画の本質を損ねる訳ではないのですが、一応念のため)

この映画、随分感動作として持て囃されてるようですが、キャラ設定に致命的な弱点が。どこが?=主要人物の一人・ジミー(ショーン・ペン)がムショ上がりの半悪党という部分。この設定のせいで彼の「娘を殺した(らしい)相手を殺す」行為が安っぽく感じました。「ああ、やっぱり悪党は復讐の手段に殺人を選ぶんだな…」とキャラとの隔絶感が生じて。あと、殺人事件の真犯人のオチ。少年時代の事件関係ないやん! どうにか絡めようよ。

「少年時代のあの事件」を起点にしてジミー、デイヴ、ショーン(ケビン・ベーコン)が何故25年後に今の彼らになったのか、もう少し説得力のある描写も必要だった気がします。あそこを起点にした割にデイヴ以外が何故ああいう人生を送ったのかの意味が少し薄い。あの辺りをきっちり組み上げて絡めてたのなら、もっと良質の脚本になったと思うけど…

俳優の演技、映像の積み重ね共に良質だっただけに、脚本の違和感が気になりました。あのような「時間の流れ」を描く映画には引いた視線で観る「語り部」的キャラが必要です。この作品の宣伝文句にある「スタンド・バイ・ミー」、あれのゴードンのようなキャラが。

(※)=激しく間違ってる理由。
「スタンド・バイ・ミー」は少年時代の仲間との交流を様々なエピソードを交えて綴りつつ、「今はもう仲間と会えない」という時の流れの悲哀・少年時代の新鮮な感覚との対比が鍵。

本作はデイヴが「少年時代の傷」を引き摺り、ジミーが「空白の25年」のツケを「娘の死」で支払う羽目になり、ショーンが(どういう経緯か不明だが)過去から逃げ、投げやりな日常に身を投げる…といったバラバラの状態から「ジミーの娘の死」によって引き合わされる話。

前者は「帰らない過去」に比重が置かれ。後者は「消せない過去を引き摺った現在」に対し比重が置かれている話。起点は少年時代だけど、中心とするものがかなり違うんですよ。要するに「スタンド〜」は少年時代独特の空気を色濃く描き、ラストで現在のゴードンを描く構成のため全世代的に楽しめる可能性を持つ映画だけど、「ミスティック〜」は過去という不可抗力・重荷に縛られながら生きる世代じゃないと感動を覚えにくい映画。そういうこと。

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投稿者 ketsune : 21:45 | コメント (0) | トラックバック

2004年02月07日

いちばん好きな本が、いちばん好きな映画となる幸福

 カテゴリー:劇場で観た映画

○先行で「ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還」観てきました。
 あまり細かい話をすると映画のネタバレ(原作未読の方も多数おられるでしょう)なので、ネタバレが起きない範囲でのみ感想を書かせていただきます。鑑賞予定の方もご安心を。

 まず言いたいことは「この三部作の映画化に関わった、字幕担当者以外に深く感謝を」。戸田字幕の話を始めたら百万言の呪詛でも足りませんので、そこだけは触れないように…(「旅の仲間」のぶち壊し字幕の恨みは生涯忘れられない)

 正直原作では個人的に一番タルく感じる部分(人によっては「二つの塔」の方が読んでてタルいとか)ですが、手際よく編集されてるおかげで楽しめました。

 以下、ネタバレしない範囲で映画の場面・内容について。

○ファーストカットがあれだったのは、少々意外。でも映画三部作の整合性の面では○。
○やっぱりあの辺りは派手にやり過ぎなんじゃないかなー。まあ、映画だからいいか。
○第四紀の件、原作読んでない人には分からないよな…でも映画の流れは悪くない。
○粋なスタッフロール! 少し涙が出そうになり…三部作観終えた感慨もひとしおです。

 細かい設定や世界情勢は兎も角、映画三本きっちり観たら大筋の流れがちゃんと分かる作り。エピソードの取捨選択・アレンジが「映画として」よく練られてるなと思います。及第点以上。映像作品単体として説明不足な点は若干出てるけど、物語の流れは汲めるので合格。

 映画観終えて「よかったー、有り難う」って気持ちと「終わっちゃった…寂しいな」って気持ち、両方が重たく残った感じがします。たぶんこれは、私が原作信者だからだろうなー。最近は原作付の映像作品で嫌な思いし続けてきたけど、そんなのこれで全部帳消しだw

 あー、もう、色々書きたいことはあるけど、ネタバレになるから書けない! 私個人としては消化不良ですが、これから観に行く人の楽しみを奪っちゃいけないので〆。

投稿者 ketsune : 22:20 | コメント (0) | トラックバック

2004年02月04日

馬鹿が通れば道理が引っ込む。 〜片腕カンフー対空とぶギロチン・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、大学のサークル先輩後輩一緒くたの大群で「片腕カンフー〜」観に行きました。

映画の概要はこのリンクで分かります。けど、この映画の面白さは観ないと分かりません。何故か。映像がバカバカしいから。映像が本気で、手作りで馬鹿な情景を描いてるから。そうした手作りの滑稽さが観ている側を愉しませ、映画に引き込んでいくから。

いやもう、本当にバカバカしい話です。普通敵を討つ人間が僧侶だなんて設定しといて、武器として「投擲型ギロチン」を持たせる訳ない。でも映画ではそのギロチンで人を殺す。(漬王朝の時代には本当にこんな武器があったという話ですが、現在の基準ではイロモノ)人違いで殺したにも関わらずその僧侶は「まあいい、片腕は皆殺しだ」で済ませてしまう。

こんな破天荒な僧侶が標的とする仇の人物は、彼の弟子二人を殺した「片腕ドラゴン」。片腕を失いそれでも凄腕の拳法家として道場を開き、多くの門下生を抱えてるらしい。 真面目に強いのかと思えば卑怯な技を見て「あれはいい。参考にしよう」とくる。あれ?

この二人の他にも様々なイロモノ格闘家が入り乱れ表向きカンフーアクションになりますが、最後にはどいつもこいつも片腕ドラゴンの「半端じゃない姑息な智略」に沈んでいきます。

尤も強烈なのは「片腕ドラゴンが裸足のムエタイ使いを鉄板の床の上でボコる」場面。「戦いに巻き込みたくない」と言ってた弟子に槍を持たせ周囲を包囲させる。<フル活用!「卑怯者とは呼ばれたくない」と言ってた筈なのに、焼けた鉄板の床を戦場に仕立てる。敵は裸足、自分は木の靴着用。一方的に火傷して泣き叫ぶのはムエタイ使い。<卑怯!

…その他片腕ドラゴンの拳法家らしからぬ卑怯さ溢れた智略が炸裂して、敵は皆殺し。騎士道精神のかけらもない片腕ドラゴンが敵討ちを蹴散らして映画は終わります。正直言ってここまで徹底した卑怯者の主人公、私他に知りません。なのに観た後爽快。何事も常識の範疇超えて突き抜けちゃうと、それ自体が娯楽として成立しちゃうのかも。

無理が通れば道理が引っ込むと言います。娯楽作品だってまさにそう。本気の量次第。映画観終わって笑い死にしかけたと同時に、今日びの娯楽の「本気」の足りなさを痛感。馬鹿でもシリアスでもラブラブでも萌え萌えでも、作り手が本気じゃないと見抜けるよね…

いや、もう、最高に笑える映画です。機会があれば是非ご覧あれ。

片腕カンフー対空飛ぶギロチン
ジミー・ウォング カム・カン ドリス・ロン

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2004年02月01日

荒唐無稽さとシニカルさの危険な混合物。 〜太陽を盗んだ男・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、南街劇場改装前の上映祭にかこつけて「太陽を盗んだ男」観ました。(俳優敬称略…です。済みません)

誤解を恐れずに言えば、荒唐無稽な犯罪劇(中学の理科教師が原爆を作り警察を脅迫)。しかし、随所で見えるアイデアや脚本、スケール感は現在のしょぼい邦画を圧倒し得る。…いや、下手すりゃ凡百の「制作費だけ一人前」ハリウッド映画さえも十分凌駕できるか。
※もちろん、一部のアイデアやガジェットで時代的に古びて感じられるものもあります。
 しかし、「その古さが映画の本質を損ねてはいない」と私は判断してます。

まず、「原子力発電所に理科教師がプルトニウムを盗みに入る」時点で驚かされる。テロ組織や過激派の力など一切借りずに。「BttF」ドクでさえ過激派に手を借りたのに!
※上記「BttF」リンクですが、公式サイトが見つからなかったのでファンサイトで代用。
続いて「本職をおざなりにし、奇行さえ見せる状態になっても原爆を作る」教師の執念。(単純な知的好奇心だけだったら、サラ金に手を出してまで炉を買ったりしないよね…)そして挙句の果てには「完成した原爆を手に警視庁へ脅迫電話を入れる」始末。しかし、ここからのジュリー対菅原文太の対決ぶりが力強くバカバカしい(褒め言葉)。
※敢えて役名で書いてません。本作ファンの方ご容赦を…

○声を変え電話機を変え脅迫してくるジュリーの尻尾を捕まえるために、「東京中の電話交換機を一斉に止めて」逆探知をかけ、遂には逆探知に成功する。
○所在を掴んだ警察。ジュリーが某都内大手デパート屋上にいることが判明。警官隊を動員し、「デパートの入り口全てを封鎖」。ジュリーを追い詰め焦らせる。

この他にも今時の邦画では真似できないスケールで大馬鹿やってます。しかしその馬鹿が映画的にうまく構築されており、テンポも良いので引き込まれます。さらに政治・社会に対する風刺も巧妙に織り込まれており、観ていて思わずニヤリ。終盤は常識外れの連続。しかしそれでも映画として盛り上がる展開なので、寧ろ爽快。

…詳細・結末については是非ご自分でご覧になって下さい(レンタルビデオ等で)。特に邦画を馬鹿にしてる方・普段邦画なんて見ない方は見た方がいいと思いますよ?私はもう一度家で観たくなったため、慌ててAmazonでDVD注文しちゃいました(馬鹿)。

太陽を盗んだ男
沢田研二

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2004年01月24日

考察するんじゃない、ノリで流すんだ。 〜バレットモンク・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

夕方、「レイトショーでを『バレット・モンク』を観に行かないか」と誘いがあったので赴く。(本当なら、映画を観て某氏宅へプラズマディスプレイ(テレビ)観に行く予定でしたが…)

まず座席を確保し(その必要がない、なんて言わない!)、劇場近くのカプリチョーザで夕飯。パスタを食しながら主に携帯の機種良し悪しの話。FOMAは買いか?てな話も多少。(現在FOMA使ってる人間から言わせれば、営業職じゃない限りは何とかなります。多分)

そして映画鑑賞。映画の共・暴君ハバネロ(飲み物控えて食べると乙)と飲み物持参で。

バレット・モンク
 最初に。間違っても「リベリオン」みたいなノリの二挺拳銃アクションを期待しちゃダメ。そうですねぇ…私的にてきとーな例を言うと「レインボーマン」+「ベストキッド」(大嘘)。チベットの山奥で修行して神秘の力を身につけた僧侶と、功夫アメリカ人の話てことで。

 ツッコみ所は多分にありますが…チョウ・ユンファの久々の映画ってことで良し(ぉ。基本的に軽いノリで笑って受け流して楽しみましょう。預言がこじつけとか言わない!私的には「1943年、チベットにナチス軍が乗り込んで来てる」時点でノリを察しました。「レイダース」以来由緒正しき悪役(?)って扱いになってますね…ナチス軍人って(^^;

 アクション大盛りじゃないので、アクションばかり期待してるとちょっと物足りない。けど、アクション以外のドラマ部分に深みを求めて観に行く映画でもない。んー、微妙。でも好きなんだよなぁ…こういうシンプルな「映画らしい映画(娯楽映画)」って。何でもかんでも脚本がどうだドラマがどうだって拘ってばかりじゃ、息が詰まるでしょ?

バレットモンク
チョウ・ユンファ

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2003年11月23日

細かい点は勘弁しましょう 〜ラストサムライ・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

○という訳で、先行オールナイトの「ラスト・サムライ」を鑑賞。
 トム・クルーズが主役ってことでイロモノ扱いされそうな雰囲気のある本作ですが…(細かい点ではツッコミどころ満載ですけど)意外にも真面目な侍ものでした。画面に引き込まれてコーラ飲むの忘れたくらいw

 何より、「渡辺謙が格好いい」のですよ。この方、本当にスクリーン映えする顔ですね。アップになった時の存在感が凄い。トム・クルーズよりもアップだけで間が持つ役者? この映画、彼を準主役に選んだのは正解ですね。極論すれば彼ら日本人キャストの存在感(や殺陣)が細かいミステイクを帳消しにするくらい際立ってるように感じました。

 ※トム・クルーズの存在自体はツッコミ禁止の方向で。まあ純和風のサムライものにしようと頑張ってるので個人的には及第点ですが。

 しかし、こういう映画を日本自らが作れずハリウッドに製作されてしまったのは寂しい気がするなぁ。お金の問題なのか映画会社の弱腰さ加減のせいかのかは分かりませんが、こういう正面切った時代劇は堂々と日本が作って欲しいと思います。かつての黒澤映画のように。

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2003年11月22日

何故彼女たちが貶めたのか 〜マグダレンの祈り・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で「マグダレンの祈り」を観て来ました。

 実話を元にした真面目な映画、なんですが…うーむ、何と言うか成分分析をすると、「シンドラーのリスト」「フルメタル・ジャケット」と「女囚さそり」シリーズを混ぜちゃって、ついでに「ショーシャンクの空に」の真似事もしてみましたっていう感じの構成。

 こんな書き方をしてますが、決して映画やそこで描かれてることを茶化す気はないです。寧ろ「社会(制度)に抑圧され、歪められた女性の立場」という題材は無視できません。ましてや制度によって女性を虐げていたのが(社会に阿ざるを得ぬ)同じ女性という点は、時代・制度・信仰の織り成す難しい現実を象徴するようで少し心が痛かったです。

 ただ、この映画もヨーロッパ映画の典型的な作りのなので、不慣れな人には辛いかも。(時代的・社会的な背景の説明は殆どなく、カメラ長回し気味でテンポ遅めなので)

 題材・キャラクターの描き方は地味ながら確かに秀逸で訴求力はあると思うんですが、場面場面を編集でもう少しコンパクトにした方がいいかも。「シンドラー〜」みたく。

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2003年11月16日

三回目のキルビルVol.1

 カテゴリー:劇場で観た映画

○昨日は前回同様トミー・フェブラリー29氏(仮称)と「キル・ビル」三回目を観る。
 偶然にも、今日から本編終了後QT自身が編集したという予告編の上映が開始されました。私達の様なリピーターを意識したサービスでしょうけど、封切り初日から流して欲しかった…(内容的には一応Vol.2の予告みたいなのですが、Vol.1、2包括した予告とも取れます)

 最初のトレーラー動画に出てた白髭功夫師匠(パイ・メイ)が登場、ユマと一緒に鍛錬するコマもあり。Vol.1では殆ど描かれてなかった「ザ・ブライド結婚式」のシーンが時折出てきたり、広大な荒野を一人歩くユマのシーンがあったり、一瞬だけVSエル・ドライバー戦が出たり。そして何より、どえらく老けたデビッド・キャラダイン(=ビル)の顔が数瞬だけ映ってたり…

 あれ観ても、Vol.2の内容が全然予想出来ません。寧ろ「早く続きを上映して!」気分に。って、TVCM観ても「キル・ビル」本編の内容が予想つかなかったんだから、当然ですよね。

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2003年11月14日

ホーム&アウェイの勝敗やいかに 〜フレディ vs ジェイソン・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

「フレディ vs ジェイソン」
 前半が懐かしい80年代ホラーのノリで、後半は題名通り二人?の対決シーン中心。…いやー、看板に偽り無し、で個人的には楽しかったです。ホラー期待してなかったし。あと、映画のチケットを格安700円で手に入れたおかげで楽しめたってのもありますけど…w

 片や殺人を快楽の域にしているフレディ、片や殺人を日常行為に落とし込んだジェイソン。フレディさんが悪夢の中で勿体つけて殺しかけると、現実からジェイソン君がぶっすり(殺。

 そりゃあ、この二人が仲良く人殺しなんてできる訳ない。「俺の得物を横取りするな!」そんな訳で前半戦は二人の殺人スタイルの相違を、後半で二人の対決を描いてます。 しかも「ホーム&アウェイ」形式。そんな配分まできっちり考えてたのか、この映画!w

 あと、作中の台詞で、こんなのがありました(うろ覚えなので、意訳です)。
  「何さあんた(←フレディ)、指にバターナイフなんかつけちゃってさ!あんた自分のアレが小さいもんだから、コンプレックス持って付けてるるんでしょ? それにひきかえジェイソンのナタは立派だわ…大きくて、ぶっとくて…(ナタで殺される)」
 …フレディは確かにペドっ気ありますが、ジェイソンのセックス嫌いよりはマシなんじゃ?

 とにかく、「エルム街」「13金」のお約束を交えつつのドリームマッチ、そこが(・∀・)イイ! こういう、いい意味でくだらなさ溢れる映画=肩肘張らず笑える映画って、結構貴重かも。最近は駄作でも、無駄にシナリオが凝ってたりするからなぁ…

 …ただ、二人が頑張って殺した人間の数を足しても、「キル・ビル」で殺された人間の数より少ないんですよね。これは世相なのでしょうか、タランティーノの性格なのでしょうかw

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2003年10月25日

考えるな、感じろ。 〜KillBill Vol.1・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

○予告通り「キル・ビル」観ました。10/26、予定通り感想を雑記に付記します。
 まず、全体的な感想としては「ブレインデッド」以来の「過剰な斬殺が笑いに変わる」映画。とにかく手を斬る足を斬る首を刎ねる。血だって文字通り出血大サービス状態。…ここまで読んで「CMと違うよそれ」と思う人は観るのやめましょう。お互いの幸せのため。

 今までの監督・脚本作品で前面に出していたのが、登場人物の過剰なマシンガントーク、そして時間軸さえ自由自在に弄って張り巡らせる伏線を、後半で綺麗に解消するスタイル。今回の「キル・ビル Vol.1」ではそうしたスタイルは前面に出てきません(前半だからかな)。

 展開されるのは「俺はこんな映画が好きなんだ、そんな映画のエキスを濃縮したぜ!」というタランティーノ流同人映画。素材はヤクザ映画、時代劇、カンフー映画、その他色々。兎に角戦って血が流れて人が死んで、日本刀が振り回されて死屍累々の場面ばかり。もう絶対テレビでは上映できないくらい下品な殺し合い映画です。はい。

 で、もうちょっと細かいところで感想を言わせて頂きますと。

○タランティーノ映画の特長・マシンガントークが殆どなくてカメラが長回し気味。
 →映像的にちょっとダレた感じがする(特にアクションが乏しい前半〜中盤)。

栗山千明は非常に良かった。ちょっとイッてる目線とかもう最高w
 →意外とユマ・サーマンとの戦闘シーンで活躍してた。あの殺人鉄球で。

○日本人の固定視点で観ると違和感が多くなる。楽しむには柔軟性とヲタク心必須。
 →服部半蔵が沖縄にいようと、栗山千明の役名が「ゴーゴー夕張」でも気にしない!日本で帯刀当たり前なのも気にするな!(←これ一番大事。常識は捨てろ)

○青葉亭での決闘、雑魚が無駄に多すぎて(=雑魚戦が長すぎる気がして)萎え。
 →個人的には「リベリオン」のような、切れのあるアクションと見得が観たかった。

最後にもう一度総括。「既存のタランティーノ映画を期待してる人」「上品で俊敏な剣戟を求める人」は観ちゃダメ。この「キル・ビル」で展開されてるのは、「外人を使った泥臭い殺し合い」なので…(最近私が観た映画でいうと、ぶった斬りショーだった「あずみ」よりも下品な映画って感じ)

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2003年09月21日

映像美を取るか、躍動感を取るか 〜英雄(HERO)・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

○今日は夕方から出かけて、映画「英雄(HERO)」を観てきました。
 敢えて詳しく書きませんが、無名の刺客と秦王(後の始皇帝)が語り合い駆け引きするお話。

 やりたいことは分かるし充分それは表現できてる筈なんだけど、全体的に間延びした印象が。合間合間のアクションシーンと物語(対話シーン)が絡まってないと言えばお分かり頂けるでしょうか。

 対話シーンは対話シーンで先が読めない面白さがあり、語り中の回想(=アクション)シーンも実に明快で魅せる作り。それなのに両者がなかなか噛み合ってこない感じがして私的には少し退屈な感じが…(映像としては非常に綺麗なんですが、今ひとつアクションのスピード感・緊張感が足りないような)

 これって、「マトリックス・リローデッド」の時に感じた印象と似てるんですよねぇ…アクションを魅せようと趣向を凝らして挿入したら、やや冗長で物語本筋とズレる、みたいな。

 あと、場面場面どこもフィールドが広すぎる(=開放感がありすぎる)のもマイナスかも。絵(映像)としては綺麗になるんでしょうが、アクションの緊迫感・スピード感が和らぎますし。

 しかし、場面(背景)とキャラ感情を反映させた衣装の色は見事。…ワダエミさんか。納得。

 という訳で、アクション映画を期待して観に行くと少し肩透かしを食らいます。飽くまでもアクションは映像に彩りを沿える手法で、本懐は始皇帝と刺客の対話の膨らみ=ドラマ部分と割り切って観に行くといいかもです。

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2003年09月17日

淡々と悪を斬る無機質ヒーロー 〜座頭市(北野版)・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

○映画「座頭市」について、最近の北野映画と比較しながら感想。
※文章の書き易さのため、敬称略。あと、ネタバレあるかもなので注意。

 結論から言いますと、普通に面白かったです。チャンバラではないけど、勧善懲悪。(但し普通の時代劇が意図的な勧善懲悪なのに対し、北野版では「結果的にそうなった」感じ)

 よくこの映画を評する時「北野映画らしくない」といった枕詞がよく使われますが、何本か北野映画を観てたら「分かりやすい娯楽映画をやってるけど、でもやっぱり北野映画だなぁ」って感じに見えます。個人的には「Brother」の流れの明快さ+「Dolls」の和装強調テイスト+北野コントの混合って印象です。

 原材料は「(黒澤映画や勝新に限らず)よくある時代劇」なんですが、料理の仕方にクセが。

 まず、殺陣のシーンで(たけし)市の太刀筋が見えにくかろうとお構いなし。普通の時代劇ですと、「刀で斬る」動作を格好良く見せるためにスローを使ったり刀が光を放つような描写を入れたくなります(「座頭市」では浅野忠信の殺陣が比較的そっち寄り=正統派?)。

 ところが、たけし市の場合刀が動くプロセスはあまり(or意図的に)見せようとしていません。「市がひと度斬れば、次の瞬間死体が出来上がる」って感じで、かなりドライな剣劇です。(逆に「あずみ」なんかは、「ぶった斬る」シーンの演出に腐心してる感じがしました)

 そして、市が町の悪人連中を斬る動機が特に決め付けられていないこと。普通、時代劇で人を斬る場合、「貧しい農民が悪い代官や金貸しに陥れられ殺された、それは許せない」とか、悪人を斬る為の理由付けが台詞とかお金のやり取りと共に描写されるものです。

 ところがこれまた何故か本作では、「市自身が悪人を斬る理由」が特に説明ありません。目の前で刀を抜く奴は問答無用で斬る。博打でイカサマやらかした奴は斬る。兎に角斬る。でも、最後まで話が進んでみると「弱きを助け強きを挫く」展開になってる。あら不思議。

 相変わらず北野映画なので、台詞でべらべら説明せず映像で過去や状況を描写します。心情を吐露する台詞も然程なく、説明過剰な台詞も必要最小限(よりやや少ない?)。それでも、時代劇のお約束に裏打ちされた映像が展開され、作品の明快さは損ねてません。(この辺が前作「Dolls」との大きな違いかな…説明不足な恋愛映画は観てて辛かったし)

 浪人(浅野忠信)を斬るところまではどちらかと言うと淡々とした感情の篭らない映像を積み重ね、最後のキャストほぼ全員タップシーンでは、その合間合間に市が悪の親玉の正体を観客に暴きながら斬る。それまでは全くなかった「悪人に対する斬り口上」を口にしながら、勧善懲悪の剣士よろしく。

 農民(大衆)はエンディングで晴れやかにタップを踊り、悪党は悉く打ち滅ぼされ、主人公は憎いほどに強い。部分部分で見ていくと普通の時代劇から相当ズレてるんだけど、最後にはちゃんと悪党全滅してめでたしめでたし。

 うん、これを見せられたら(外国の人が)スタンディング・オベーションしたくなるのも分かる気がするな…個人的にはちゃんと時代に合わせて「盲(めくら)」という言葉が使われてたのに感心。

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2003年08月02日

表向き女優の豪華競演、実は大パロディ 〜チャーリーズエンジェル・フルスロットル 雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

昨晩連れ合いと奔走?して疲れてしまったので、簡単にきょう感想を。

チャーリーズエンジェル・フルスロットル
 みんなで観て大笑いして「あー、面白かった」って言える映画のいい見本じゃないかと。

 エンジェル三人が次々コスプレして、時々アクション挟んで、合間合間に映画のパロディ(「スパイダーマン」「ケープ・フィアー」等)入ったり、ちょっとお下品な台詞回しで勘違いトークしてみたり。

 小難しいシナリオや伏線を読み解くような、そんな映画も面白いと言えば面白いんですが、こういうシンプルに楽しませてくれる映画もいいものです。最近素直な意味でのコメディ系映画をあんまり観てなかったので、久々にゲラゲラ笑いながら映画観ました。気分転換やおデート向けってとこかな。

 とりあえず私が笑ったのは「ブルース・ウィリスがチョイ役だった」or「デミ・ムーアの手が結構でかかった」ことでしょうか。幾ら何でもデザートイーグルの二挺拳銃は…あ、G.I.ジェーンだから無問題か。

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2003年07月10日

趣味丸出し、それもまた良 〜EX・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で「EX(エックス)」を観て来ました。
 えー、思いっきりこのサイトの閲覧者さんの嗜好と懸け離れてますが、連れと観に行って意外にも面白かったので紹介させて頂きます。(うっかりすると上映終わっちゃうかもですが…)

 簡単に言うと「スキー&スノボの疾走感を最大限にスクリーンで見せつける映画」です。「映画つったら話やら人物関係をごちゃごちゃ考えるもんじゃなくて、観終わったらスカッとするもんだ!」という人にはオススメです。

 特にスキー、スノボ好きな人が観たら気持ちいいと思います(私の連れがスキー好きで、映画終わってから凄く楽しそうでした)。私自身は学生時代軽くスキーを嗜んだ程度ですが、それでも観てて爽快感がありましたヨ。

 ※裏を返せば「インドアな人にはちっとも面白くない可能性がある」ことでしょうか。

投稿者 ketsune : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2003年06月01日

人斬りに品性を求めるな。 〜あずみ・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、今日が映画の日(千円で映画が観られる)ということを失念して、うっかり前売りで「あずみ」観に行ってしまいました。

シネコン形式の梅田某劇場にて座席指定券に交換した後になって、連れ合いから電話が入り「今日、映画の日だから(地雷でも構わないだろうし)『サラマンダー』観に行かないか」と誘われましたが、泣く泣く誘いを断り一人で「あずみ」を観ました。その出来栄えは…

率直に言いますと、これは時代劇でも物語でもチャンバラでもなくて、「ぶった斬り鑑賞会」です。監督が「VERSUS」の北村龍平だと言えば、イメージが大体湧く方も一部おられるのでは…

要するに「銃が殆ど出てこない、刀がメインの『予算を沢山使ってる』VERSUS」って感じかと。原作がここまでぶった斬りのオンパレードなのか分かりませんが、私はこの明快さが好きです。

※作中「VERSUS」を観てる人にはお馴染み?の俳優さんやら悪党の描写があったりします。しかしこの監督、悪役に「俺の○○は〜並なんだ」って言わせるの好きだなぁ(^^;

中でもあずみ役の上戸彩が予想以上にいい感じ。私は彼女の事をガンプラCMのお嬢さんとしか認識してなかったので、予想をいい意味で裏切られました。彼女、殺陣が意外に決まってました。刀の振り方とか立ち回りとか随分練習したんだな、と分かる綺麗さでした。正直、見直しました。

※台詞回しなどは所々堅くなってるかなーと思いましたが、アクションに免じて及第点とします。

ただ、アクション以外の部分はストーリーテリングが不親切だったり場面切り替えや場面の時制があまりスムーズに流れた感じではなく、「物語としての映画」を求める人にはやや辛いかも。

「兎に角理屈抜きで人をぶった斬るシーンが観たい」という人には悪くない映画かと思います。

投稿者 ketsune : 22:27 | コメント (0) | トラックバック

2003年05月01日

過去作品と比較されるが故の悲劇 〜魔界転生・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

今日は大阪では「映画の日」=大人でも千円で映画が観れます。今月はバッチリ定時退社できる状態+(一応)平日だったので仕事帰りに映画館へ。

当初の予定では連れと二人で「ボウリング・フォー・コロンバイン」を鑑賞する予定。

…でしたが、「本日最終回は立ち見」とのことで、鑑賞を断念。その映画の時間が割と遅めだったため、他の映画館で見られそうなのはレイトショー上映のあるものだけ。

そこで、選ばれた映画は「デアデビル」「魔界転生」の二択。安定度は(かなり低めの次元ですが)前者でしょうけど…

「どうせ千円なんだし、負けを選ぼう」という連れの一言で「魔界転生」を選択。で、その感想はと言いますと…

<感想>
 正直に言います。私は山田風太郎先生の原作を読んでいません。かの有名なジュリー版天草の映画「魔界転生」も子供の頃の朧げな記憶しかないです。なので、「魔界転生」を全然知らない人間として感想を書きます。

  「物語を展開しようとする構成」と「決闘シーンに重点を描こうとしてる構成」、両者のうちこの映画がどちらのスタンスを取ってるのか分からず、テンポが悪く感じてしまいました。また、一つ一つのシーンで動作が全体的に緩慢な感じがして、決闘シーンとのメリハリがあまりないようにも思えました。

 また、決闘シーンでなぜか白昼のシーンが多く、場面毎にライティングがバラバラなのはちょっと雑だなぁ、と感じました。どうせなら夜にして誤魔化せばいいのに…(特に宝蔵院胤舜との決闘で目立ってたように思えます。ハリウッドならCG修正してる?)

 どっちかというとストーリーテリングを放棄して、柳生十兵衛と魔界転生した剣士達の決闘に重点を置いたスピーディーなアクション映画にしちゃった方が良かった気がします。(山田風太郎先生の作風がよく分かってないので、設定からそう考えました)

 佐藤浩市@十兵衛はいいんですが、窪塚クン@天草は流石に…ジュリーの持つ妖しさが天草の「魔界転生」ぶりを演出していたんだなぁ、と改めて思いました。

 素人丸出しの感想ですが、こんなとこで…正直、これはお勧めできないなぁ(^^;<

投稿者 ketsune : 23:33 | コメント (0) | トラックバック