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2004年02月01日

荒唐無稽さとシニカルさの危険な混合物。 〜太陽を盗んだ男・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、南街劇場改装前の上映祭にかこつけて「太陽を盗んだ男」観ました。(俳優敬称略…です。済みません)

誤解を恐れずに言えば、荒唐無稽な犯罪劇(中学の理科教師が原爆を作り警察を脅迫)。しかし、随所で見えるアイデアや脚本、スケール感は現在のしょぼい邦画を圧倒し得る。…いや、下手すりゃ凡百の「制作費だけ一人前」ハリウッド映画さえも十分凌駕できるか。
※もちろん、一部のアイデアやガジェットで時代的に古びて感じられるものもあります。
 しかし、「その古さが映画の本質を損ねてはいない」と私は判断してます。

まず、「原子力発電所に理科教師がプルトニウムを盗みに入る」時点で驚かされる。テロ組織や過激派の力など一切借りずに。「BttF」ドクでさえ過激派に手を借りたのに!
※上記「BttF」リンクですが、公式サイトが見つからなかったのでファンサイトで代用。
続いて「本職をおざなりにし、奇行さえ見せる状態になっても原爆を作る」教師の執念。(単純な知的好奇心だけだったら、サラ金に手を出してまで炉を買ったりしないよね…)そして挙句の果てには「完成した原爆を手に警視庁へ脅迫電話を入れる」始末。しかし、ここからのジュリー対菅原文太の対決ぶりが力強くバカバカしい(褒め言葉)。
※敢えて役名で書いてません。本作ファンの方ご容赦を…

○声を変え電話機を変え脅迫してくるジュリーの尻尾を捕まえるために、「東京中の電話交換機を一斉に止めて」逆探知をかけ、遂には逆探知に成功する。
○所在を掴んだ警察。ジュリーが某都内大手デパート屋上にいることが判明。警官隊を動員し、「デパートの入り口全てを封鎖」。ジュリーを追い詰め焦らせる。

この他にも今時の邦画では真似できないスケールで大馬鹿やってます。しかしその馬鹿が映画的にうまく構築されており、テンポも良いので引き込まれます。さらに政治・社会に対する風刺も巧妙に織り込まれており、観ていて思わずニヤリ。終盤は常識外れの連続。しかしそれでも映画として盛り上がる展開なので、寧ろ爽快。

…詳細・結末については是非ご自分でご覧になって下さい(レンタルビデオ等で)。特に邦画を馬鹿にしてる方・普段邦画なんて見ない方は見た方がいいと思いますよ?私はもう一度家で観たくなったため、慌ててAmazonでDVD注文しちゃいました(馬鹿)。

太陽を盗んだ男
沢田研二

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投稿者 shizune : 2004年02月01日 21:00

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