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2004年02月04日

馬鹿が通れば道理が引っ込む。 〜片腕カンフー対空とぶギロチン・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、大学のサークル先輩後輩一緒くたの大群で「片腕カンフー〜」観に行きました。

映画の概要はこのリンクで分かります。けど、この映画の面白さは観ないと分かりません。何故か。映像がバカバカしいから。映像が本気で、手作りで馬鹿な情景を描いてるから。そうした手作りの滑稽さが観ている側を愉しませ、映画に引き込んでいくから。

いやもう、本当にバカバカしい話です。普通敵を討つ人間が僧侶だなんて設定しといて、武器として「投擲型ギロチン」を持たせる訳ない。でも映画ではそのギロチンで人を殺す。(漬王朝の時代には本当にこんな武器があったという話ですが、現在の基準ではイロモノ)人違いで殺したにも関わらずその僧侶は「まあいい、片腕は皆殺しだ」で済ませてしまう。

こんな破天荒な僧侶が標的とする仇の人物は、彼の弟子二人を殺した「片腕ドラゴン」。片腕を失いそれでも凄腕の拳法家として道場を開き、多くの門下生を抱えてるらしい。 真面目に強いのかと思えば卑怯な技を見て「あれはいい。参考にしよう」とくる。あれ?

この二人の他にも様々なイロモノ格闘家が入り乱れ表向きカンフーアクションになりますが、最後にはどいつもこいつも片腕ドラゴンの「半端じゃない姑息な智略」に沈んでいきます。

尤も強烈なのは「片腕ドラゴンが裸足のムエタイ使いを鉄板の床の上でボコる」場面。「戦いに巻き込みたくない」と言ってた弟子に槍を持たせ周囲を包囲させる。<フル活用!「卑怯者とは呼ばれたくない」と言ってた筈なのに、焼けた鉄板の床を戦場に仕立てる。敵は裸足、自分は木の靴着用。一方的に火傷して泣き叫ぶのはムエタイ使い。<卑怯!

…その他片腕ドラゴンの拳法家らしからぬ卑怯さ溢れた智略が炸裂して、敵は皆殺し。騎士道精神のかけらもない片腕ドラゴンが敵討ちを蹴散らして映画は終わります。正直言ってここまで徹底した卑怯者の主人公、私他に知りません。なのに観た後爽快。何事も常識の範疇超えて突き抜けちゃうと、それ自体が娯楽として成立しちゃうのかも。

無理が通れば道理が引っ込むと言います。娯楽作品だってまさにそう。本気の量次第。映画観終わって笑い死にしかけたと同時に、今日びの娯楽の「本気」の足りなさを痛感。馬鹿でもシリアスでもラブラブでも萌え萌えでも、作り手が本気じゃないと見抜けるよね…

いや、もう、最高に笑える映画です。機会があれば是非ご覧あれ。

片腕カンフー対空飛ぶギロチン
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投稿者 shizune : 2004年02月04日 23:57

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