2004年03月27日

同じ「挫けぬ男」でも、ヘミングウェイよりはこちら。

 カテゴリー:録画やDVDで観た映画

「ショーシャンクの空に」
廉価になるまで手を出しませんでした。欲しい映画のDVDが多くて、中々ここまで…劇場以来10年ぶりに観返したのですが、相変わらず観終わると爽快感溢れる良作です。
  
しかしこれ上映してた1994年、良作多すぎ。私が好きな&オスカーノミネート作品だけで、
☆パルプ・フィクション (これ無くして私の映画趣味は語れません…)
☆ショーシャンクの空に (詳しいことは、この後つらつらと)
☆クイズ・ショウ (同監督の「リバー・ランズ・スルー・イット」もいいですね)
☆トリコロール/赤の愛 (うーん、流石に十年も観てないと三部作の詳細は失念しますね)
☆若草物語 (この頃くらいまでのウィノナ・ライダーは…以下略)
※フォレスト・ガンプは…いかにもアメリカ受けな感じで余り好みじゃなくて。

とまあ、当時劇場に頻繁に足を運んだ記憶だけは確かにあります。その中でもDVDを欲する位まで好きなのは、「パルプ〜」とこの「ショーシャンク」くらいかと。 (「トリコロール〜」も観返したいんですが、流石にDVD買うところまではいきません)

閑話休題。ここからは映画本編のお話。実に今更な感想ですが、折角観返したので…

 何も刑務所で長く暮らしてるレッドに限らず、人間歳と共に身に付けていくものが有ります。一つは処世術。顧客や上司との軋轢を妨げる為だったり、友人達とうまく付き合う術だったり。もう一つは妥協。自分を取り囲む環境と折り合いをつけ、現実に適応していくための術。 これらを持った人物の代表として、ショーシャンク刑務所の「調達屋」レッドが登場します。

もう一方では、冤罪により終身刑となったエリート街道真っ只中だった男・アンディが登場。冤罪で終身刑になるだけで普通なら自暴自棄になるか諦めて刑務所の色に染まるでしょう。 しかし彼は諦めてカマを掘られることもなく、自分を捨ててしまうでもなく、世界と接します。やがて彼は持ち前の知性と根気(希望)で自分の境遇を切り拓き、環境を変えていきます。その過程が絵空事と分かっていながら、観ていて実に爽快で物語的に説得力を感じます。

レッドには物資を調達できるコネも人望もあるでしょうが、それは限られた環境でのみ有効。アンディには知性も希望もあるのでしょうが、自分の境遇で両者が常に有効とは限りません。理想的すぎる個人=アンディが単身で万事を解決し希望の未来を紡いでいく訳ではない。かと言って現実に適応した人物=レッドが現実に埋没するでもなく理想を礼賛するでもない。両者の関係性、境遇ゆえの悲喜劇、そして時間の経過。全てが繋がって得られる爽快感。

原作の賜物か、脚本・監督のフランク・ダラボンの手腕か。何れにしても見事な一作。

ショーシャンクの空に
フランク・ダラボン

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投稿者 shizune : 02:06 | コメント (0) | トラックバック

2004年03月26日

ベタだけど、実に直球勝負なホラー映画。 〜テキサス・チェーンソー 雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

という訳で、「テキサス・チェーンソー」観てきました。これの元になってた「悪魔のいけにえ」なんですが、実は一度も観たことありません(ぇー。 小心者の私にとって、ホラー映画は苦手な分野に入るので普段から余り観ないんです。
(内輪の人間向け:ヽ(`Д´)ノ ナンダヨー、私にとって「ハンニバル」はホラーじゃないんだよぉ!)


しかし、今日び外国産のホラー映画が堂々と大手劇場で上映されるのは珍しいですし、中々評判も良さげだったので、今回珍しく自発的にホラー映画である「テキサス〜」観て来ました。

ホラー映画に詳しい御仁(若しくは殺人ヲタクな人)なら「テキサス・チェーンソー・マサカー」の話はご存知でしょうが、この映画は実際にアメリカで起きた殺人事件を元にしています。とある田舎に行った五人の若者がチェーンソーを持った男に惨殺されたという事件。この「テキサス〜」ではまず、実話であることを強調すべく事件を振り返り、警察の撮影したフィルムが流れます。撮影されているのは、事件現場であるヒューイット邸。

そのフィルムが一旦中断し、過去(1973年)=映画本編が始まります。本編自体は至ってオーソドックスな感のある「巻き込まれ系スプラッタホラー」って感じ。ホラー映画を殆ど観ない私でさえそう思うくらいお約束で組み立てられていました、はい。久し振りにホラー映画観たので、チェーンソーで切断される場面とか痛みが走りましたヨ。

唯一ホラーらしくなかったのはハートマン軍曹保安官の尋問シーン。「どうした、撃ってみろ! お前(←相手は男)にはキンタマないのか!」これ、FMJですよ…

(´-`).。oO(R・リー・アーメイが演じると、どんな役でもハートマン軍曹に見えてしまう罠)

まあ、これ以上詳しいことはネタバレになるので一応伏せますが、最後もある意味お約束。…と思わせておいて、最初の警察撮影フィルムの続きが流れ出します。え? 何これ?警察フィルム(創作でしょう、多分)のラストを観終えた私の感想:「何これ、食人族みたい」。

※余計な警察フィルムのシーンを付けなければ、嘘くささが出ず佳作ホラー映画だったのに…(一部ネタバレが発生したため、削除致しました…)

ホラー映画としては普通に面白かったんですけど、最後のフィルムのオチがいまいちでした。

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投稿者 shizune : 23:00 | コメント (0) | トラックバック

2004年03月19日

スクリーンを観て、不思議と感じる懐かしさ。〜花とアリス・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

「花とアリス」
私的には、こういうまったりした雰囲気の岩井映画の方が馴染みます&大好きです。 (「リリィ・シュシュ〜」を観た時は今後の岩井映画がどうなるかちょっと心配しましたが…)

自分の恋愛成就のために必死に嘘をつき続ける花。そんな花の嘘に付き合いつつも、恋愛気分を演じてみせるアリス。そして二人の間で恋愛対象にされる宮本くん。この三人を中心とした、どこにでもありそうなんだけどちょっと風変わりな高校生の日常劇。まったりとしてそれでいてコミカルで、だけど見ていて何だか甘酸っぱい感じがする。

映画というよりは、カメラワークのしっかりした学生ビデオ作品のような雰囲気。こんな風変わりなコ達は身の回りにいなかったのに、何故か感じるほのかな懐かしさ。ドラマティックな出来事の筈なのに、スクリーンに描かれる風景は不思議と落ち着いて。(話とは直接無関係に顔を出すあの芸能人・この芸能人なんかは、まあご愛嬌)例えるなら、映像という「空気」を使って観客を愉しませてくれる和やかなお芝居。

だけど、ちょっと残念な点もありました。今作では岩井さんが自分で音楽を当ててるのですが、少し音が強すぎる場面が幾つか。もっと映像の出すものを信じて、音楽は控えめなくらいが丁度良かったと思います。(いつもの岩井作品ではあまり感じない「押し付けがましさ」が音楽から感じられたような)

総じて観ればいい作品だと思いますが、恋愛ものなのにドラマティックな演出があまりない点で好みが別れるかもしれませんね…私は好きですけどね、「四月物語」みたいで。

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投稿者 shizune : 22:00 | コメント (0) | トラックバック

2004年03月13日

人間(社会)の自己防衛と脆弱性。 〜ドッグヴィル・雑感〜

 カテゴリー:劇場で観た映画

今日は予定通り、「ドッグヴィル」観て来ました。「花とアリス」にすれば良かったとも感じつつ。はっきり言って一発芸的(かつ定型的)内容なので、ネタバレを避け感想はぼかして書きます。

簡単にテーマを言うと「人間と人間社会の脆弱性」、または「本音と建前の相克」と言えるでしょう。どこにでもあるような田舎の村に、一人の美しい女が逃げ込んできます。そこが物語の出発点。彼女に対して村人がどう接するか、その変化から上記のテーマを定型的かつ具体的に描きます。 「この監督、昔故郷で嫌なことあったのか?」と思うくらい人間の不条理さ、醜さが見え隠れします。

ただ、これを「映画として上映する」意味は然程感じませんでした。舞台劇を上映してる感じで…あと、個人的に「人間の弱さ・不条理さ」をストレートに描き過ぎてる気がして面白くなかったかも。人によっては不可解さ、も嫌悪感を感じて途中で投げ出してしまう作品と言えるかも知れない。 私はこういう題材なら、コーエン兄弟みたく(少し黒い)ユーモアで味付けして描いて欲しいです。

要約すると、「テーマは興味深いけど、描き方をもう少し捻ってほしい」という感想になりますか。

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投稿者 shizune : 22:50 | コメント (0) | トラックバック

2004年03月10日

ぷち暗黒時代のにっき。(えろげばっか)

 カテゴリー:03-萌え・えろげ的な雑記

☆サイト更新から逃げ出した私めは、サイト改装の案を練りながらえろげーで「二次元美少女」という名の滋養分を摂取。ビタミンやミネラル同様、不足すると健康を損ねますので。以下、「暗黒の二週間」で摂取したえろげ。

○3/4〜5:「くれいどる そんぐ」※副題は略。以下同様。
「結い橋」同様ノリはいいんだけど、ミル以外の過去の掘り下げがもう少し欲しいかな。ここが相変わらず勿体無い。言い換えると声優さんの声質にキャラの性格描写頼りすぎ。 えちぃは個人的に「結い橋」よりやや薄めに感じました。…コスチュームの関係かな?オチは個人的に好きなんだけど、伏線が明示的なんで途中で読まれ易い気が…

○3/6:「ショコラ」
すごく今更ですが…積んでたものを崩しただけ。選定基準は下の二本で分かるかと。理性的なコメントを省いてしまえば「すず(の声)がエロカワイイ」。お終い。真面目にコメントすれば、シナリオと「無意味に煩雑なシステム」に問題を感じます。翠&香奈子の比重が重すぎてバランスが崩れ、他のヒロインがシナリオ上死んでる。すずは同居人だから辛うじて上の二人に食い込んでるって感じだし…

○3/6:「姫辱」
これはすごく個人的な意見なんですが、もうちょっとお姫様嫌がる状況作れませんか?もしくは、お姫様を調教するまでの駆け引きの場面を用意するとか。開始早々いきなり、破瓜シーンとか言われてもなぁ…しょんぼり。
 (調教ものは好きな方なのに)個人的にどうもノリが合わなかったので、1つED見て中止。

○3/7〜8:「碧ヶ淵」
 はい、ここまでくれば積み崩しの方向性がバレバレですね。…それはさておき。久し振りに当たりえろげー引いた感じです。まず、予想以上にエロかったのが当たり。

 三人のヒロイン相手に「朝も昼も夜もなく食らえッッッッ」って感じでえっち三昧。(簡単に言うと「三人のヒロインが花嫁候補で、えっち比べしていいの選べ」って状況)普通のえろげーが「テキスト多数でひと通り進んで、後半少しえっちシーン」なのに対し、この「碧ヶ淵」は「えっちシーンとえっちシーンの合間にキャラ描写が挟んである」感じ。

 えっちとヒロインの身の上話を重ねる毎にお互い本当に好きになっていく展開。最初はお互いライバルで喧嘩気味だった三人のヒロインも、終盤はすっかり仲良しさん。主人公の絶倫ぶりと三人平等に愛せる懐の広さでお互い納得…なのかも。

その奇異な状況を正当化するのが「主人公が実は田舎のある村の当主の跡取」という設定と、時折登場する聞き慣れない日本語(※)、そして日本古来の村落っぽい舞台。(※)例えば「新鉢を割る」とか「へっこ比べ」とか。へっこ比べして好きな嫁さんを選べるのか…羨ましい主人公だなぁw

 絵の塗りもいかにもCGってよりはアナログな(コピックっぽい?)感じで良かったです。いやー、ここまで何もかも楽しめたえろげーは久し振り。

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投稿者 shizune : 02:06 | コメント (0) | トラックバック