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2004年05月07日

「CLANNAD」ネタバレ感想(第二回)

 カテゴリー:CLANNAD・感想

…そろそろ書かないと、先週「第一回」と書いた意味がなくなるので。※今回以降は(前回までと比較して)ネタバレ成分多めにするので、読む前にご注意を。

で、どういう形で感想を書くのが「CLANNAD」という作品の説明に適切なのか、私なりに愚考した結果「キャラ個別」という至極ベタな形に落ち着きました。ベタに。しかし、既に全コンプされた方ならお気付きでしょうが、キャラ数多いです…ので、今回は「メインヒロイン・古河渚ルートに大して関係のない」キャラから感想を書きます。

藤林 杏/椋
 (姉の方は辛うじてAfterで関わりがありますが、特別二人の人生に影響を与えるほどの役回りじゃないから…)いつもの鍵らしくないシナリオを目指したようだけど、「君望」第一章ほぼまんま。杏が水月(ミイラ取りがミイラになっちゃう)の立場、椋が遙の立場と置き換えれば結構そのまま読み進められる。某サイトさんがネタにする前に気付いたんですが、書くのが遅くなった…(^^;

 キャラの配置・挙動でも「君望」第一章に似てる箇所があったから、どうしても私の場合そこが鼻についてダメですね。「出す前に気付けよ」みたいな。主人公の家族にも触れず、彼女等の家族にも触れないので単なる恋愛もの。そのせいで他のシナリオと比較して浮いてる感が強いと思いました。残念。ボタンも「AIR」に出たポテトの劣化コピーっぽくてイマイチな感じが…

 いや、典型的な鍵シナリオからの脱却を狙ったのならそれはそれで志としてよいのですよ。杏みたいな物騒なヒロインは日常に活気を与えてくれるからよいのですよ。朋也と同じクラスに椋みたいな内気委員長キャラを配置するのもそれはそれでよいのですよ。ただ、個別ルートの意味があんまりNeeeeルート分岐とか「家族」がテーマの作品で家族に言及しない・朋也の家族性を刺激しないシナリオっつーのが前述の某エロゲまんまってことより不満なのですよ。

柊 勝平
 次は椋から連鎖でこっちへ。率直に言って、彼のシナリオは付け足した感じが強くて違和感ありあり。椋と勝平の絡み・台詞回しで泣かせたいんだろうけど、この二人のカップリングが結構強引に組み上がるので(椋って主人公が好きだったんじゃないの?)、シナリオ終盤の泣かせる場面がどうもしっくり来ないんですよね…いまいち。神出鬼没な割に実は重病人ですとか、お前もうちょっとキャラ設定とシナリオを筋道立てて作れよと言いたい訳で…

 辛うじて芳野と繋がりを持たせてるんだけども、それもキャラ登場の理由付けとしては弱い気が。つか、白血病で「足切りたくない」状態に陥ってるキャラが普通に出歩くなよ…何か感情論的に切り捨ててるような感想になってますが、正直彼が朋也とそこまで関わった動機付けの部分が掴みきれなかったままシナリオが終わってしまったような感じがしていかんのですよ。

相楽 美佐枝
 何と言うか、ひとりだけ「ONE」から出張してきたようなキャラクターですね(!

 彼女の待ち人は「光の玉が産んだ気紛れで生き返った」って解釈でいいのかな。(この辺、意図的に説明不足なのか全体の解釈をぼかす為なのか微妙ですけど…) 生徒会長経験者で若い寮母で学生の悩み相談窓口、しかも出るとこ出てる女性。とくればもういい大人の筈なんだけど、どこか大人になりきれない存在。

 彼女のシナリオは「こういう奇跡が起こる町だから、渚が助かる可能性だってあるんだ」という(作品としての)裏付けの伏線だと私は読み取りました。そういう意味では渚と関係あるんだろうけど、直接は関わらないからなぁ…然し、彼女に対する救いのようなものは何かないんでしょうかね? このまま行き後れで終わるには勿体無いキャラだと思うのですが。

宮沢 有紀寧
 取ってつけた感のあるシナリオ・その二(って、評価厳しすぎ)。有紀寧が資料室から動き回る訳でもないし、一日一日同じようなイベントが重なってるので有紀寧のキャラにあまり深みが感じられなかったのもまた事実。有紀寧が「癒し系」と「守ってあげたい系」の間で中途半端な立ち位置なのも、キャラ的に印象が薄い原因なのかも知れません。

 兄貴があれだけのワルだったんだから、智代辺りと絡めてみたらキャラの繋がりや有紀寧と世界(作品)との繋がりが広がって面白かったと思うんだけど、そういう方面で話を広げても結局は智代の存在感にプラスに働くだけで有紀寧のキャラが立つ訳ではないですしね…主人公があれだけの面々を差し置いて有紀寧に行くにしても、きっかけは兎も角そこに至る経緯がどうにも食い足りないというか、消化不良というか。

 朋也は有紀寧を支えてあげたかったのか、有紀寧に癒されたかったのか。その辺り(≒有紀寧がどういうスタンスで朋也と接しているのか)が見えるシナリオに味付けしてあげればもう少しキャラが立ってよかったんじゃないかと思います。微妙にズレてるけど何処か和ませてくれる彼女の取っ掛かり自体は悪くないんですけど…

坂上 智代
 「智代たん萌え〜♪」とか思って暫く浮かれてたんですが、冷静に考え直すと実は彼女って渚シナリオと関連性殆どない(渚を利用して間一髪、て程度だし)。後輩なんだけど先輩みたいな接し方をしてきたり、武勇伝の多い喧嘩の達人でありながら女性らしく振舞うことに必死だったり、成績優秀で生徒会長になれるような存在でありながら一人の男性しか目に入らない状態に簡単に陥るとか、もう設定詰め込み過ぎって感じ。この詰め込まれた設定と愛情を他のヒロインにも少し分けてあげて下さい…

 以上にもある通り設定・生い立ちは無茶苦茶な部分が多々あるんですけど、彼女が発揮する行動力と最後まで筋を通す頑固さはその「無茶苦茶」な設定が裏付けと言えるのでテキストの勢い勝ち? 主人公と智代が付き合いだしてからは割と一途で綺麗な筋書き(?)ですけど、「智代が元札付きの悪だった(後に族狩りの伝説を打ち立てる)」とか、「弟が捨て身で崩壊しかかった家族を繋ぎ止める」とか肝心な部分が結構荒唐無稽…ノリ重視。

 「そうか…私のような無茶苦茶な設定の女は、嫌いなのか」
 「(早苗を追いかける秋生風に)俺は好きだーっ!」

 あと思ったんですけど、智代ルートって妙にキスばっかしてない? 私も智代とちゅっちゅしたい人との繋がりに失望して暴れ回った時期があっただけに、直接的な愛情表現に弱いのかも知れません。或は二人が家族に失望した経験を持つ似たもの同士ゆえ、お互い惹かれ合うのかも知れません。

ひとまず今日は、このくらいで。「CLANNAD」キャラ多いし(^^;

投稿者 shizune : 2004年05月07日 23:53

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