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2004年07月24日
意外と直情で地味な、蒸気活劇。 〜スチームボーイ・雑感〜
カテゴリー:劇場で観た映画「ジェイソンX」ですっごく大笑いできた私はダメな人でしょうか?(挨拶)
話変わって、今晩は「スチームボーイ」を観てきました。
私は少年時代「AKIRA」を観て様々な意味でショックを受けたクチなので、大友作品全般に対して評価が甘い傾向にあります。その点ご理解の上以下感想お読み下さい…
○まずは脚本的に。
CMなどで観た感じ割とそのままで、話の筋やキャラの立ち位置が明確な蒸気活劇。個人的に大友作品の特徴は「人間個々人の心の動き」よりも「人間がいるその周辺の動きとか雰囲気」重視で話が動いてると思ってたので、ちょっと驚きました。
大雑把な例え方をすると「大友版『天空の城ラピュタ』」といった感じかな?男性性の弱めな少年レイと、直情径行的なお嬢様スカーレットの組み合わせがいい意味で大友さんらしくないキャラ造形だったため地味に楽しかったです。
しかしその反面、余り尺が割かれなかったレイの父&祖父の思想的な対立部分に説得力が足りない気もしました。台詞だけでレイを動かしてるような感じが…(映画の尺の問題でしょうが、二人の科学観を表すエピソードの挿入があったらそれによってレイの葛藤とか二人のキャラ造形の深みがあったように思えます)
○絵の色とか、動かし方とか。
人間と街の風景はパステル的な色合いで少し煤けた感じ(ヴィクトリア調?)。対して機械類は割と原色が強い感じで、特にスチーム城なんて黒々としてて…こういう割と普通の色使いって、大友作品では余り観ないような気がします。
「AKIRA」は何となく猥雑な色使いが印象に残ってますし、「大砲の街」では黒っぽくてバタ臭い感じが作中世界のブラックなものを醸し出してたような。
キャラの動き(芝居)ですが、良くも悪くも普通。だけどいわゆるアニメ的な「お約束」の普通ではなくて、実に手の込んだお金のかかったキャラの動き。だけど、蒸気が噴き出したり漏れたりするアニメ部分は、異常に凝ってます。あと、例によって?口の動きはプレスコ。宮崎駿作品でさえやらないのに…w
○結局、映画としてどうなのよ?
「AKIRA」や「大砲の街」に比べたらかなり素直なアニメ活劇。無駄に複雑なガジェットで見せる作りでもなく、キャラ萌えだけで話を組み立てるでもなく。また、最近の宮崎アニメみたいにやたら説教臭い作りでもないのがいい感じかとw(レイの祖父と父親の意見の相違も、結局作品で優劣つけずにぼかしてたし)
作品の構成やキャラ造形が素直な反面、過去作品のような「大友カラー」はあまり前面に出ていないので、そういうのを期待してる人にはお勧めしません。(アニメの動きやカット等随所に大友さんらしい見せ方は発揮されてますが)どちらかと言うと「家族連れで観に行って安定」って感じの作品かなぁ〜、って感じ。
映画を観れば、ベタな声優さんを使わなかった理由も納得していただけるかなと。(劇中、一声聞いて「何で児玉清が!?」と驚いたのはここだけの話)
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投稿者 shizune : 2004年07月24日 01:31
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