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2007年04月09日
切り取られた世界の描く暗喩@エコール・雑感
カテゴリー:録画やDVDで観た映画○という訳で、今日は「エコール」の感想を。
設定やら内容に関して書いてしまうと、映画を観る意味が殆ど損なわれるんじゃないかと思われますので詳しくは書きません。以下、思いつくがままに感想を。
本作の印象としては「描きたいモチーフに沿って隔絶された世界を用意し、その中の出来事を曖昧かつ退屈に描き、象徴としての少女の束の間の美しい時間を切り取った」という感じがしました。
もしくは「登場人物個々人のあり方や感情などに重きを置かず、『少女』という一定の時間を都合よく切り取って美化した映像」とでも言いましょうか。おにゃのこの裸が沢山出てこようと、ぎこちなく踊ろうと、彼女たちの名前が何と言おうとそこには大して意味が無く、少女を遠くから眺めて愛でてるような感覚で映像が流れて、気がつくと少女を卒業して俗世に還っていく。そんな映像。
ゆえにストーリー性はほぼ皆無に等しく、凝った設定や人物関係も描かれず、少女達の言動さえも明示的な根拠がない。如何にもヨーロッパ映画(特にフランス映画)らしい語りの少ない作品と言えるでしょう。そういった映画ゆえ誰かに感情移入することもなく、謎解きを愉しむでもない。
それがいいか悪いかは兎も角、『少女』が不可思議な学園に入る場面から始まり、『少女』が不可思議な学園を離れていく場面で終わる辺りに、作り手があくまで『少女』を、人格や個性や欲望によらない象徴的な『少女』を描きたかった(或いは愛でたかった)のだなーと感じられました。
だけど、ここまで極端に個性も感情も社会も描かれない映像作品だと、あまりにも作り手の都合に合わせ過ぎた舞台設定で『少女』という主題が些か表層的に過ぎるという気も多少。『少女』だって、ただぷにぷにして可愛らしいお人形さんではない訳で。
投稿者 shizune : 2007年04月09日 20:48
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